ー地域人権ネットが熊谷で開催した「暮らしの中で人権を考える市民の集い」。「風の舞」の上映とハンセン病国賠訴訟原告団の谺雄二さんの講演で、集まりは多くはなかったが、「すばらしい内容でした。もつと沢山の人に来てもらえればよかったと惜しまれます」との声が主催者に寄せられている▼講演で若い女性が谺さんに質問した。「ハンセン病はもうなくなったんですか」「ハンセン病になった人と握手をしても、病気はうつらないのですか」。谺さんは、ハンセン病が現在も国内で年に数件、東南アジアや中東地域などで多数発症していること、特別の病気なのではなく、他の伝染病同様に、疲労と栄養不足、不衛生な生活の中で 病原菌によって起こること、そしてどんな伝染病も原因となる菌さえ死滅させれば完治できることをやさしく丁寧に説明。ハンセン病を起こすレプラ菌は感染力が非常に弱いことも話し、「元患者と握手しても病気はうつりません。お帰りの時、どうぞ安心して私と握手をして行って下さい」。さわやかな笑いが会場に広がった▼質問した女性は、講演後すぐに控え室を訪れ、谺さんと握手し談笑して帰って行った。谺さんの病気についての話は、実に科学的、だから説得力があると感じ入った次第。