茂吉の歌碑
☆陸奥をふたわけざまに聳へたまふ
藏王の山の雲の中にたつ
藏王の熊野岳山頂の茂吉の歌碑です
一度登つて確かめたいと
願つてゐましたがやうやく
十一年目にして果たしました
やはり歌碑は生家(金瓶)の
方角を向き建つてゐました
☆母恋ふる茂吉の歌碑や雲の峰 尚徒子
('05.9)
藏王坊平高原
寫眞は夏の藏王の素顔で
斜面に群生する針葉樹は
オオシラビソ・通称アオモリ○○○○
厳寒期 樹氷となる木です
中央の山塊が藏王の主峰
熊野岳(標高一八四一米)
山頂には郷土出身の歌人
斉藤茂吉の歌碑が生家の
方角を向き建つてゐます
☆夏雲や藏王を讃ふ茂吉歌碑 尚徒子
('05.7)
紫陽花小径
山形の方言は短い言葉が
うかいと前に書きました
その代表的な例としては
「あべ!」と「あべは!」でせう
地元の人は殆ど無意識に
使い分けてゐますが実は
全く逆な意味です
翻譯
あべ=さあ行きませう!
あべは=さあ歸りませう!
☆紫陽花や小径は俗世を隔てをり 尚徒子
('05.7)
藏王古龍湖
今年の夏の思ひ出ですが
孫の将吾にとつては少々嫌な思ひ出でせうか・・
バーベQをした時誤つて古龍湖に落とした球です
沖へ流されその日は結局拾えませんでした
翌日の早朝にお爺ちやんが無事救出持ち帰りました
☆夏の湖球彷徨へり魂のごと 尚徒子
('04.8)
西藏王鳴沢
猛暑お見舞ひ申し上げます
今年は後半に集中豪雨がありましたが
どちらかと言へば空梅雨気味でした
これからいよいよ夏本番暑さも一段と厳しくなりますのでお体には充分ご留意下さいますやう・・
☆冷し瓜一人暮しの昼餉かな 尚徒子
('04.7)
宝珠山立石寺
☆山寺や石にしみつく蟬の声 翁
芭蕉の有名な立石寺での蟬の句の元句ですが
初め岩を石と詠んだのですね
確かに立石寺は切り立つ石の断崖に建つています
ところで本当に蟬の声が石に染みつくか確かめに
この夏來られませんか・・
☆山寺や切立つ岩に蟬時雨 尚徒子
('04.7)
日本一の最上川
これこそまさに日本一の最上川の眺めです
なぜ日本一か地元の人にしか分からないのですが
聞けばこの寫眞を撮つた高台にある公園の名前が『日本一公園』とか・・
つまり日本一からの眺望と云ふわけです
☆空梅雨や鏡のごとき最上川 尚徒子
('04.6)
藏王ドッコ沼
残暑お見舞ひ 申し上げます
今年の東北は十年ぶりの 異常気象で暑い夏がなく いつの間にか九月となり 残暑もありませんでした
既に報道されてゐる通り 稲の成育もやゝ不良とか 紅葉はどうなるでせうか
☆綠陰に座して懺悔す男かな 尚徒子
('03.8)
藏王不帰滝
今年の夏は梅雨が長引き 暑中見舞ひを出さぬまに 終はつてしまふのではと 案じてをります
九州は明けたさうですが
やませ
東北は『山背風』が吹いて 冷夏の予感がします
カッと照りつける太陽が 恋しいこのごろです
☆滝落ちて大雲海の生れけり 尚徒子
('03.7)
お釜
山形と云へば藏王藏王と 云へば裏面のお釜です
山頂近くに位置するため いつも雲に覆はれており 「晴れた日でも数時間しか姿を現しません」と言つて 初めて『お釜見物』の人に「見られたらラッキー」と 勿体ぶるのが習はしとか
☆夏燕お釜を越えて藏王の湯 尚徒子
('03.7)
吾妻仙人澤
暑中お見舞ひ申し上げます
臺風一過 いつきに暑い夏がやつて來ました。
地球温暖のせいでせうか 近頃日本の夏は昔に比べ 眞夏日の日が夛くなつたやうな氣がします。
そこで「御中元」代はりに谷間の風を贈ります。
('02.7)
ブナ林
暑中お見舞ひ申し上げます
今年の日本列島は異常な暑さが続いてをりますが、恙なくお過ごしのことゝお察しいたします。
当地の銷夏法にブナ林に逃げ込むと云ふのがありますが、この夏は正に森に入りびたりです。
('01.7)
うはみず桜
山桜も終はり、山には静寂が戻りました。現在は写真のウワミズ桜が開花中です。
大昔はウワ
ミゾ
桜と言ひ亀卜の際、この木を燃やし、甲羅に生じた『
溝
』、つまり亀裂で吉凶を占つたとか。
白い花穂は塩漬けにして食べる人もゐるさうです。
☆うはみずに想ひ卜さむ春の山
・・・尚徒子
('01.5)
初夏の月山
一年の内で最も穏やかな初夏の候となりました。
処で、いつも『藏王便り』をご贔屓いただきまして誠に有り難うございます。
これからも藏王をはじめ移ろふ山形の四季を撮り、写真を載せていきます。
お気が向きました折りにご感想など頂ければ・・・
('01.5)
三五郎小屋
残暑お見舞ひ 申し上げます
ことしの夏は近年になく暑い日がつづきましたが、 さすがに立秋をすぎれば陽射しも心なしか違ふやうに思はれます。
写真は冬スキーで賑はふゲレンデですが、今は蝉の声が聞こえるのみです。
('00.8)
清流
東北地方も梅雨があけて暑いあづい夏日の毎日が続いてゐます。
但し下界はうだるやうな気温でも、少し山を登れば湖水が点々とあり清流が流れてゐて、 ひんやりした冷気につゝまれます。
緑陰に座し瀬音を聞けば、この世の至福です。
('00.7)
キクザキイチリン草
ブナ林の奥深くほとんど人の通らない処で 『キクザキイチリン草』を見つけました。 まだ梅雨は明けませんが、夏を予感させる陽射しが ブナの梢に燦さんと降りそゝでゐました。
夏の暑さは我慢できても蝮がでるのは苦手です。
('00.7)
月山ダム
暑気払ひと足腰の鍛練をかねて 月山の五合目まで初めて登つてきました。
月山湖の噴水は千馬力の内燃機関で羽根車を廻し 百十二米まで吹き上げて湖面いつぱいに 清涼感をまき散らしてゐました。
銘水館で『月山地ビール』を買つて帰りました。
('99.8)
月山
この夏、山形に来て初めて月山に登つてきました。
スキー場までは車だつたのですが、ボケたのか靴を忘れ 結局サンダル履きで登るハメとなりました。
もつとも月山は登山すると云ふより「詣でる」とか 「参拝する」と云つた方が似合ふ山ではあります。
('99.8)
イワカガミ
『日陰の花』と云ひますが、 鬱蒼としたブナ林の下に咲いた『イワカガミ』の花は 川辺の陽当たりのよい処に咲く花にくらべ 心なしかいろ白のやうです。
高山植物に限らず人目に触れずひつそりと一生を終へる 野山の花は決して少なくないでせう。
('99.6)
ホップ
盛夏お見舞ひ申し上げます。
夏本番。夏と言へばビール、 ビールと言へばホップを連想しませんか。
蔵王産ホップはピルセンよりも良質とかで 各地の地ビールのメーカーから引つ張り凧ださうです。
それはともかく 今宵も 先ずはビールで 乾杯!
('98.8)
紅花
暑中お見舞ひ申し上げます。
山形の夏は 紅花の開花で始まります。
昔、紅や染料として都でもてはやされた頃は、 野辺一面 紅花畑だつたとか。
今は化学染料に押され山あいの段々畑で 細々と趣味の染め物用に栽培されてゐるとのことです。
('98.7)