| 平成14年3月19日 衆議院経済産業委員会における修正案について |
○谷畑委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
内閣提出、自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案につきましては、先ほど質疑を終局いたしております。
この際、本案に対し、伊藤達也君外6名から、自由民主党、民主党・無所属クラブ、公明党、自由党、社会民主党・市民連合、保守党及び宇田川芳雄君共同提案に係る修正案、また、大森猛君外1名から、日本共産党提案に係る修正案がそれぞれ提出されております。
両修正案について、提出者より順次趣旨の説明を求めます。鈴木康友君。
自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案に対する修正案
[本号末尾に掲載]
○鈴木(康)委員 ただいま議題となりました自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、自由民主党、民主党・無所属クラブ、公明党、自由党、社会民主党・市民連合、保守党及び宇田川芳雄君を代表いたしまして、その趣旨を御説明申し上げます。
修正の趣旨は、政府は、平成18年3月31日までの間に、この法律による改正後の自転車競技法及び小型自動車競走法の施行の状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な見直しを行うものとすることであります。
何とぞ委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
○谷畑委員長 次に、大森猛君。
自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案に対する修正案
[本号末尾に掲載]
○大森委員 私は、日本共産党を代表して、自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案に対する修正案について、その提案理由及び要旨を御説明いたします。
修正案の第1は、業務委託の対象から私人を削除するものです。
そもそも公営ギャンブルは、刑法の賭博罪、富くじ罪の特例として行われているもので、競馬、競艇など他の公営ギャンブルでは、業務の委託先を厳しく限定しており、私人への委託を認めていません。サッカーくじや宝くじにおいても、業務の委託先は金融機関に限定されています。
法案では、車券発売や払戻金の支払い等、これまでは施行者みずから、もしくは自転車競技会または小型自動車競走会に限られていたいわばギャンブル事業の根幹に当たる業務を、何ら制約なく私人にまで委託できるとしています。これでは、売り上げを上げるために射幸心をあおるような販売方法が広まり、既に問題となっているような青少年に対する重大な悪影響がさらに助長され、ギャンブルの害悪を一層強めることになります。
修正案の第2は、場外車券場の設置許可に当たって、関係市町村長の意見を聞くこと及び公聴会を開催して周辺の地域住民等の意見を聞くことを要件とするものです。
これまでも、公営ギャンブルの場外券売り場の設置に対しては、住環境の悪化や青少年への悪影響等の心配の声が強く寄せられていましたが、近年、民間事業者による設置が増加し、全国各地で場外券売り場の設置をめぐるトラブルが頻発しています。さらに、昨年3月には、大分県日田市が経済産業省を訴えるという事態まで引き起こしています。
このような状況からも、場外券売り場の設置に当たっては、地域住民の意向を反映させる仕組みが不可欠であると考えます。
委員各位が御賛同くださることを期待して、私の提案理由説明といたします。
○谷畑委員長 以上で両修正案の趣旨の説明は終わりました。
○谷畑委員長 これより原案及びこれに対する両修正案を一括して討論に入ります。
討論の申し出がありますので、これを許します。塩川鉄也君。
○塩川(鉄)委員 私は、日本共産党を代表して、自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。
反対理由の第1は、本法案が競輪やオートレースの車券の発売や払戻金の支払いなど、ギャンブル事業の根幹に当たる業務を何ら制約なく民間事業者にまで拡大しようとしていることです。
これでは、売り上げを上げるためにいたずらに射幸心をあおるような販売方法が広まり、既に問題となっているような青少年に対する重大な悪影響がさらに助長されます。ギャンブルの害悪を一層強めるもので、到底認めることはできません。
反対理由の第2は、オートレースの場外車券場の設置について、地域住民の意思を反映する仕組みがないままで法定化しようとしていることです。
全国各地で公営ギャンブルの場外券売り場の設置をめぐるトラブルが頻発しています。競輪については、1993年に、それまで添付を求めていた地元自治体の同意書を必要としなくなったことから民間事業者による設置が増加しています。住環境の悪化や青少年への悪影響等の心配の声が強く寄せられ、昨年3月には、大分県日田市が経済産業省を訴えるという事態まで起こっています。
場外券売り場の設置に当たっては、地域住民の意向を反映させる仕組みが不可欠であり、その仕組みが全くないままでの法定化には反対です。
なお、施行者が日自振、日動振に交付すべき交付金規定の見直しは当然の内容であり、事業転換、撤退のルールづくりに係る部分は、事業からの撤退を決めた施行者の負担を軽減し、その負担を日自振が負うものであるので反対するものではありません。
施行者が収支悪化に苦しむ中、日自振には500億円を超える内部留保があり、日自振の補助事業は大企業向け補助金が大半を占めています。これらの点を改善すれば、施行者や従事員にしわ寄せを行うことなく経営改善を行うことは十分可能であり、日自振の財務内容と交付金の収支の全体にメスを入れるべきです。
各党提案の修正案については、当然の中身ではありますが、このような法案の欠陥が是正されるものではないため賛成できないことを申し述べて、反対討論を終わります。
○谷畑委員長 これにて討論は終局いたしました。
○谷畑委員長 これより採決に入ります。
内閣提出、自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案及びこれに対する両修正案について採決いたします。
まず、大森猛君外1名提出の修正案について採決いたします。
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
[賛成者起立]
○谷畑委員長 起立少数。よって、大森猛君外1名提出の修正案は否決されました。
次に、伊藤達也君外6名提出の修正案について採決いたします。
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
[賛成者起立]
○谷畑委員長 起立多数。よって、伊藤達也君外6名提出の修正案は可決されました。
次に、ただいま可決されました修正部分を除く原案について採決いたします。
これに賛成の諸君の起立を求めます。
[賛成者起立]
○谷畑委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。
お諮りいたします。
ただいま議決いたしました法律案の委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○谷畑委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。