中 華 電 影 欣 賞




 みなさぁ〜ん! 中国・香港・台湾の映画はいかがですか!
 今、中華な世界の映画が、ものすごく溌剌としています。
 世界の映画界の中に、が開いていく予感がしています。
 今、ちろりんおじさんの若き日の映画への情熱が、ふたたび
 目覚めたようです。
 ちろりんおじさんが看た中華電影を推奨していきましょう。
 みなさぁ〜ん! 是非、中華電影を観てくださぁ〜い!!


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 ★ 特別号 大橋下面!! (2004.5.30 記)  
        監督:白沈  主演: 〔龍/共〕雪、張鉄林

   ☆ 春の惑い!!”  (2003.7.27 欣賞)   
        監督:田壮壮  主演 胡靖〔金凡〕、呉軍、辛柏青

   ☆ 北京ヴァイオリン!!” (準備中)  (2003.6.28 欣賞)
        監督:陳凱歌  主演 唐韻、劉佩奇、陳紅

   ☆ 小さな中国のお針子!!”  (2003.3.15 欣賞)
        監督:戴思杰  主演 周迅、劉〔火華〕、陳坤

   ☆ 鬼が来た! 〜”鬼子来了!!”  (2002.6.15 欣賞)
        監督:姜 文  主演 姜文、香川照之

   ☆ 活きる〜 ”活 着” (2002.4.27 欣賞)
        監督:張芸謀  主演 鞏俐、葛優

   ☆ 花様年華
        監督:王家衛  主演 梁朝偉、張曼玉

   ☆ 初恋のきた道
        監督:張芸謀  主演 章子怡


 ★ 中国電影VCD集

      ここには、中国から買ってきた映画VCDの感想を伝えます。
      日本で未公開の作品ですが、見応えのある作品です。
      日本での公開を期待したいです。

   ☆ 聖 石 傅 説  (2003.3.21)
       監督・編劇:黄強華     (しゃーねいさんのご厚意に感謝!!)

   ☆ 我的兄弟姐妹〜01年作品 (2003.2.2)
       監督:Yu Zhong  主演 梁〔口永〕〔王其〕(Gigi)、姜武
                   崔健、夏雨


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   ☆ 花様年華 〜 静かな時の流れに燃える真っ赤な華!


   舞台は香港 1962年。
   お互いに部屋探しの中で出逢うチャウとチャン夫人。。。。
   お互いの妻と夫が不倫とは。。。。

   チャウとチャン夫人の出逢いの場面が、次々と展開していく。。。。

     アパートの階段でのすれ違い・・・
     ひとりボツトを持って、屋台に向かうチャン夫人・・・
     レストランで、二人向かい合って、はじめての食事・・・
     雨の中、通りにたたずむ二人・・・
     ホテルの部屋の中の二人、「一線は守りたいの」とチャン夫人・・・
     「帰りたくないわ」とチャン夫人のことば・・・タクシーの中・・・
     ・・・・
   1966年。
    アパートには、男の子を連れたチャン夫人・・・
   ・・・・・・

   ふとしたきっかけで、出逢った男と女の関係が、なんと淡々と流れていく。
   「一線は守りたいの」とは、プラトニックなのだろうか??
   互いに妻と夫に裏切られながら、同じように引かれ逢うチャウとチャン!
   これは、「不倫?」という関係なのだろうか?
   チャウとチャン、どちらが仕掛けたということでもない。
   ただ、チャウとチャンの二人の間に流れるゆったりとした時の中に、想い
   が醸成されていく。
   あぁ〜あ! なんとも、じ!れ!つ!た!い!ことか!!
   激しい愛の交わりは、ひとかけらもないではないか! 
   こんなことってあるの???
   だが、じれったい、自分の想いを抑えれば抑えるほど、狂おしくなるので
   はないか?
   そして、チャウとチャン、いつしか愛へと昇華していったのだ!

  ラストのチャンの顔は、愛を全うし、息子とともに歩む自信の表情に見えた。
  そこには、夫とも清算し、みずからの愛を全うした憂いのひとかけらもない女
  の表情じゃないだろうか!

   だが、かってチャウとともに共有した空間、あのアパートに戻り
  息子とともに暮らすとは、チャウへの愛なのだろうか?
  いつかは、きっと帰ってくると・・・。
  そうあってほしいと願うのは、男の身勝手な幻想なのだろうか・・・?

  そして、ラストシーン
   アンコールワットの寺院の壁の穴に、ささやくチャウは、男の幻想を
  封じ込めたのだろうか??
  それとも・・・・?

  トニー・レオンとマギー・チャン、二人とも、派手な演技ではなく、静かに
  人を引き込む演技でした。
  その演技に、静かな時の流れの中に育まれる燃える想いを、ラテン音楽が際
  だたせます。ナット・キング・コールの「キサス・キサス・キサス」には酔
  いしれました。
   また、画面には、が象徴的に使われていたように想う。
  赤いチャイナドレス、赤のコート、赤いベッドカバーなどと、いろんな場面
  で赤が目につきます。
  そうです! 情熱の色です。
  それにしても、マギー・チャンのチャイナドレスの決まっていること!!

  おそらく、この「花様年華」は,観た人の恋愛観、人生観によっていろんな
  想いを抱き、観客がみずからの想いを熱く語れる映画でしょう。

  みなさん!
   是非、ご観覧ください。
   そして、みなさんの熱き想いを語ってみませんか!!

               (2001.5.27 記)



   ☆ 初恋のきた道 〜 それは一本の道からはじまった!

     しっかりと手籠を握りしめるディとチャンユー!

  季節豊かな山村に、町から通じる一本の道!
  馬車に乗って、町から青年教師がやって来た。。。
  ディには、この一本の道は、初恋のきた道だ。。。

  秋の黄色く色づいた風景の中、ひたすら彼の乗った馬車を追いかけて走る、走るディ。。。
  山や畑を白く覆う雪景色の中、ひたすら待ち続けてたたずむディ。。。
  風景の中に溶け込んだディは、一幅の画だ!
  なんと非情な一本の道であることか。。。

  割れた青花磁の碗が、よみがえったように、
  一本の道にかけた一途な恋が昇華した。。。

  そして、今、父の葬列は、この初恋のきた道を母のもとへと還って行く。。。

  なんと感動的なことか。。。!!
  涙を誘うのは、一体何なんだろうか!!
  教室からは、子供たちの朗読する大声が・・・春天来了!と。。。
  青春には、いつかは、きっと春がやって来るのだ!

  ことばにならない心地よい感動の余韻を残して、スクリーンの前の席を立った!!

       チャンユーを見つめるディ      活き活きした初恋のまなざしだ!

  青花の碗を胸に見つめるディ。    青花の碗に秘めた初恋!


    ☆ 鮑 十 著 「紀 念」〜「初恋のきた道」原作を読んで〜

  夏さんの話は父親にも及んだ。

  「駱先生の一生は、ただ、ただ、いい学校を建てることだけ。それしかないよ」
   ・・・・・
  「だけどよ、一生に二回も学校を建てた人がいるかい。おまえの父さんはな、
   二度目だよ。こんな小さな村で学校を二回も建てるなんて、そりゃあただごと
   じゃないよ」

  原作「紀念」は、40年前に田舎の村の小学校にやってきた 駱先生の学校、子供
  たち、村の人たちに対する頑固なまでの深い愛に尽きるのではなかろうか!

  母は続けた。

  「駱家の者はみな頑固者で、融通はきかないよ。それでもいいと母さんは思ってい
   る。目先のことばかりこだわるなら、けっして良い結果は得られない。母さんは
   そう思う。あんたはあんたが好きなようにするがいいわ。でも正直に生きておく
   れ。それだけだよ、私が言いたいことは。私は父さんを誇りに思っているわ

  その駱先生が範読する声は、教室に響きわたる。。。

   彬彬有礼有情有意   礼儀正しく、温かい気持ちを忘れず

   人生在世要有志気   人、世に生まれたら、志あるべし

   読書識字多長見識   書を読み、字を習い、見識を広めること

   能写会算是件好事   字を書き、計算ができること

   大事小情提筆就記   どんなことも筆記すること

   知今知古知天知地   今と昔を知り、天と地を知るべし

   一年四季春夏秋冬   四季は春夏秋冬

   東西南北四方天地   天地は東西南北

   風霜雪雨事事在意   どんな出来事も心にとどめよ

  と。。。。


  原作からは、新たな感銘を受けた。
  駱先生の歩んだ人生に・・・・、読み終わって、ふと涙がほころんだ。
  この八言の簡明なまでの詩は、まさに駱先生の道標だ!

  原作の「父親」と映画の「母親」の二つは、まさに馬車の両輪のようなものだ。
  映画の原題「我的父親母親」は、なんと的を得たタイトルだろうか!

  ディの一途な初恋は、駱先生の歩んだ人生があったればこそ、輝きを増している。
  駱先生の人生も、またディの純粋無垢な愛があってこそ、頑固さに安らぎを覚える。
  原作を読んで、そう思った!!

  原作「紀念」から映画「初恋のきた道」の映像の中に、張芸謀監督のみごとな表現
  手法に脱帽した。
  もう一度、「初恋のきた道」を観てみたい!!

  それにしても、秋冬の風景に溶け込んだ子怡、なんと輝いていることか!
  笑顔、落胆、不安とあらゆる場面での子怡のまなざしは、
  この「初恋のきた道」の象徴ではなかろうか!!

  「初恋のきた道」、是非、ご観覧と原作の読破あれ!!

  (* 画像:中国サイト「木子網」より、「初恋のきた道」:塩野米松訳 講談社)



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