★東京・鬱々な日々★
  〜わくわく暴言ランド・第4弾は私小説的に〜

 
9、温かみの無い女
   


ちょっと幸せそうね

 かつて、皮膚を触れあわせたことのある人と、久しぶりに会った。
 こうやってはしゃいでお酒が飲めるなんて、嘘のようだと思ったりする。
 でも、現実だ。
 かつては心の傷だった出来事も、今夜は酒のつまみ(!)になっている。
 辛くて自分が情けなくて、相手を許せなくて、世の中を恨んで。
 だけど今は笑っていられる。時の不思議。

 またしても失恋して情けなさいっぱいの私に、彼が意見をくれた。
 「あんたって、温かみがないんだよね」
 
 温かみ???なんじゃそりゃ。いわゆる癒し系の人の持ち物のこと?
 
 これまで生きてきて、恋愛もそれなりにやって悩む日々の中で、
 考えたことなかった。温かみ。魅力の一つになりえるものなんだ?
 ううむ、新鮮だ。衝撃的な言葉だ。

 女として、人として。温かみを身につける必要があるのかもしれないのかな、
 なんて口に出したら「そんな必要はないよ、あんたはそれでいいんだよ」
 ・・いやでもね、今まで失敗続きだったのにはさ、原因があるでしょう。
 同じ失敗くり返したくないから、原因を解決していかなくちゃ。

 それにしても、温かみ・・・。どうやったら手に入れられるんでしょね?

 
8、もうダメかね?女として
   


大福早食い真っ最中

 ・・・もう、女としての魅力がないみたい。
 肌荒れがひどいから?
 髪の毛ボサボサだから?
 ちっともお洒落じゃないから?
 人間としてつまんないから?
 おっぱいがちっちゃいとか脚が太いとか、セクシーじゃないから?

 ・・・羅列できるのはあてはまってる自覚があるから。だけど、ねぇ!
 教えてよ。何なのさ。教えてくれなきゃ分からないんだよ。言葉にしてくれなきゃ分からないんだよ。
 
なんとなく日々を過ごしていたら、女じゃなくなってたなんて。せっかく、鬱っぽい毎日に少しだけ光が射してきた、そんな気分になろうとしてたのに?
 バカ丸出しな問いかけだってことは頭ではよく分かってる。けど、何?私はただの肉の塊?ただただ散らかしてゲロ吐いて泣いて騒いで頭からっぽなだけの、うざったい生き物でしかないの?
 
文字どおり「震える」手で探す。結局、今日も、がくぜんとする証拠を見つけてしまう。・・・私は今、無性に大事にされたくてしょうがない。大事にされてた過去の片鱗だけでもいいから探したい。・・・でも、見つかるのは悲しい跡ばかり。

 もう、ダメなのかな。女として、もうダメなのかな。

 
7、感謝な気持ち
   


歌うすず

 悶々とした毎日の愚痴垂れ流し、そんなささくれだったすずに癒しをくれる人もいる。
 みっともないほど疲れて全てがどうでもよくなって、まるで気分はボロ雑巾。みじめな気分で、暗く沈んだ空気の家に帰り着く。メモリ容量がギリギリまで少なくなった頭で考えられる唯一のことは「もう逃げたい」。そんな状態で鍵を開ける。帰る場所はここだけだからね。
 そんな私を哀れに思うのかなんなのか、タイミングよく送られてくる手紙。地元からだ。
 元気にしてますか?すずちゃんも大人になって美人になったことでしょう。地元特産の柑橘類を送ります。楽しみにしていてね。・・・
 感情の起伏が瀕死状態のすずは、ここで一気に涙腺大解放です。柑橘類なんてそんな食わんのよ。そして手紙を送ってくれた人は、地元に帰っても全然会わない人なのよ。でもね、このタイミングがなんとも魔法なんだよ。ミラクルですよ。
 東京で孤独になったら終わりだと、よく言われる。そういう意味では、私は既に終焉にいる。あかんねぇ、多分地元に戻っても孤独なのは変わりないのにね。世界のどこにいても、私は孤独だろう。だけど、やっぱり、もうそろそろ東京を出た方がよいのかもしれない。
 何もできなかったけれど、東京ではうまく呼吸できなかったという事実はしっかり体験できたなぁ。
 ・・・柑橘類、楽しみに待ってます。ありがとう。

 
6、俺な気分
   


御機嫌ディナー

 疲れている。とても疲れている。毎日に疲れている。くり返す頭痛。ぶっ壊れそうだ。
 全てやめてしまいたい。捨て
たい。仕事も、バイトも、バンドも、HPも、勉強も、何もかも。
 言わせてくれ。頼む。俺は何も楽しくないんだ。はた目に楽しく見えるとしたら、そりゃ結構なことだけど。全く楽しくないんだよ。無駄に人に気を使ってばかり。でも、誰も俺のことを気づかっちゃくれない。ああ、だからどうした?何だ?何だってんだ?
 くそぅ、言わせてくれよ。ただ可愛いからって人を傷つけても許されるあの女。そして俺を小馬鹿にしているあの女。あんたはどうしてそんなにツラの皮が厚いんだ。あんたみたいな女をどうしてみんな甘やかすんだ?
 俺を始終悩ませるお前
よ。なぜお前というやつは、次から次へと問題をまき起こす?俺の力を必要としないでくれ。ただでさえ回転が遅くて複数の問題を同時処理するのにむいてない俺の頭は、お前のダダっこぶりにショートしそうだ。もっと頭のイイ奴のとこに行け。俺の目の前から消えてくれ。
 いつもえへらえへら愛想笑いしてるのが癖になっちまった俺を、誰も咎めない。ただそこにいるだけで、ただ存在するだけでコストがかかる無駄な存在のこの俺を、誰もとめやしない。とめてくれ。俺の無駄な時間をとめてくれ。ただ笑ってごまかす一時しのぎのファブリーズみたいなこの俺は、もうそろそろ終わりにすべきだと思わないかい?
 俺の頭痛をとめてくれ。俺の頭の中でぐるぐるしてるイヤぁな生き物を、殺してくれ。
 もうそろそろ、楽になりたい。朦朧とした頭でそう思う。楽になりたい。解放されたい。自由になりたい。呪文。呪文のようにくり返す。

 
5、リストカットの5秒前
   


ヤイコに似てる?

 私は自殺はしたくない。狂言がつこうがつかまいが、自殺という行為はしたくない。まだ、生きていたい。こんなとこで死んでたまるかよって思ってる。これまでも、今も、そしてこれからも(しばらくは、多分)。こんなとこってどこだよ、という突っ込みはとりあえず忘れておく。
 でもね、この前、猛烈にリストカットしたくなった瞬間があった。今すぐ台所行って包丁握って、ざくっと手首をぶち切りたくてどうしようもなくなった。ひどく興奮してた。強度に混乱してた。台所まではたった10歩、ほんの数秒。もしかしたら、今頃私は生きていなかったかもしれない。ひえ〜。
 今まで何人かリストカットさせてきた華々しい(?)経歴を持つ相手と、真剣な話をしてたときだった。経歴を知ってただけに「あたしゃ絶対二番煎じはしない」と思ってた私。自殺なんて絶対したくないと思ってた私。でも、その相手にはやはり素質があったわけですよ。ああ認めるよ、リストカットさせてしまう才能があるんですよ、その相手には。だって、私も瞬間、本当に死ぬしかないと心底思ったもの。そして死ぬ=リストカット、と短絡的に反応してしまったもの。
 まあ、結局、今こうして手首には何の傷もなくほにゃら〜と生きてる。台所に駆け寄る前に、理性の寸止めが効いてよかった。「二番煎じはダメ!」っていうひとかけらの理性が働いてくれた。よかったよかった。本当によかったよ。。。
 狂言自殺どころか考えだけで終わった私のリストカット。生き抜いた今思うのは、「自殺した人って、数秒前は自殺なんてこれっぽちも思ってなくても、瞬間的に反射的にあっという間に死んじゃってたりするのかもしれないな」ってことです。ん〜〜。

 
4、女は傍観者?
   


剛腕ボウラー

 バンドやっててたまに思う。バンドやってんのって、圧倒的に男の人が多い。じゃあ女の人は何してるか?お気に入りミュージシャンのライブに駆け付け、どきどきしながら見てるだけ。傍観者なんだなってつくづく思う。綺麗にお化粧して、流行りの服(もしくはお気に入りバンドのTシャツとか)着て、可愛い顔して、ライブ後にお目当てのミュージシャンに話しかけて、「良かったです〜」きらきら瞳を輝かせて。可愛いです。いいですよ。だけど、それだけなんだよな。つまんない。
 音楽を自分でやろうとは思わないのだろうか。出来ないと思ってるのかな。めんどくさいのかな。聴くのが好きだから?いやいや、ただ単に聴くのが好きって人ばかりじゃあないと思うんだ。音楽以外にやることがあるから?何やってるの?買い物?おいしいご飯を食べに行く?素敵な美容室で髪を切る?映画に行く?お目当ての男の人とデートする?女友だちと旅行?女の人がやることって消費のイメージが強い。金を時間を美を男を消費しつくす生き物、女の人って消費力の強い生き物なのでしょうかね。
 モノを作り出すこと、消費する対象を生み出すこと、消費意欲をかき立てること。男の人ばかりに任せていてよいのかな。「女の人は子どもを産むじゃん」そうだよ。確かにそうだよ。でもなあ。。。子どもに固執しなくとも、様々に面白いモノや価値観を作りあげることができるんじゃないかなあ。
 すずは、「女の人が生きやすい働きやすい世の中」ってものを作れたらどんなに楽しいか考える。飲み会の後で気軽に立ち寄れる癒しスポット(イメージとしては男の人にとってのキャバクラに替わるもの)があったら面白そうだ、とか考えてみる。女の人が生きやすい世の中は、女の人が作るしかないと思う。消費ばっかりして受け身な女の人を見ると勝手にいらだちを感じる。いいのか、それで!と思ってしまう。

 
3、思い込み
   


指名手配??

 近い将来、子どもを産むことになる。その子どもは、私一人の稼ぎで育てることになるだろう。横にはダンナと言われる人の存在がないような気がする。
 今みたいな勤め人の身分だと、子どもを保育所や幼稚園に預けて仕事することになる。残業も出来なくなるだろう。勤務時間と比例して稼ぎはグッと減るのに、出費は自分と子どもの2人分に増える。かなり困窮するはずだ。金銭の困窮もさることながら、真の問題は日々の家事である。ぐうたらな私が、毎日お弁当作ったりおむつ洗ったりできるだろうか。ダンナと呼ばれる人がいれば、金銭面でも精神面でも余裕持って暮らせるかもしれない。しかし私は一人で子どもを育てねばならないのだ。不安である。ヤバい。
 不安に押しつぶされそうになり、思い付くままに立てた人生設計。30才で脱サラして、在宅ワークを始める。地道に活動して、商売が軌道に乗ってくる32才頃に、ベイビー誕生!!とりあえず在宅で食えるようになった私は、子どもを家で育てつつ、仕事に精を出す。いいじゃん、この人生設計!!!
 。。。と考えたまではよいが。在宅って、何すんねんな。何も出来ないよな、私。。。こりゃ、30になるまでに在宅できる職のスキルを身に付けねばならんじゃないの。ぼちぼち本腰入れなあかんやん。
 などとうだうだしていた時、とある方の言葉が効いた効いた。ショック受けてかなり落ち込んじゃいました。「すずは、普通に結婚して普通に主婦やるよ。ごく普通の家庭に納まるよ。」そ、そうか。私ったら、「私は普通の生活に納まらない面白くて熱い人間なのよ」って思い込んじゃって舞い上がっちゃってたんだわ。恥ずかしいわ。情けないわ。えへへ。。。とほほ。。。情けないッス。

 
2、企画命
   


熱帯植物園の変なパフェと

 つまんないわ。何か面白いこと、起きないかしら。

 ってさあ、私いっつも思う訳です。つまんねえ日常に腹立ててる訳です。世の中が悪いんだって思う訳です。でもね、ふと気付いたんだけど、「面白いことに巻き込まれていつの間にやら楽しくなっている」ことを期待してるんですよ、私。「面白いことを主体的にやらかしてめいっぱい楽しむ」ことなど、想像だにしていないの。受け身も受け身、受け身マスター!です。つまりマグロもマグロ、大マグロ!なの。

 最近めっきり太った。心がマグロなら、身体も自ずとマグロになるんだねえって思う。80キロに到達しそうな勢い。気分的には。
 
食ってばかり、呆然と泣いてばかり。あたしゃええ年になってまで、まだ若いつもりでいる。時間がたてばきっと良くなるなんて信じてる。バカみたいだ。どうしちゃったの、私。かっこわるすぎるよ、私。

 世の中、企画が大事。やーっと分かって来たよ。面白くないんなら、面白いこと考えて実行すればいいだけ。世の中の価値観が嫌でしょうがないんなら、全く違う価値観を作り上げてそこで納得ずくで楽しんでしまえばいい。クソみたいな価値観だ、誰も受け入れなくて当たり前、上等上等!自分が楽しいなら面白いんならそれで十分。一人遊びのプロですもの、とことん一人で遊んで何が悪い?誰も私を知らないこの東京で、何を恐れることがあるだろう。。。と自虐的な愚痴でおしまい。

 
1、熱く生きなきゃいけないの?
   


神戸モザイクボックスのパンダと

 何故鬱になるか。目的がないから。やる気も出ず達成感もない。自信は皆無。外出も人との会話も億劫。朝が辛い。酷いこと言われても、面白いもの見ても、何も感じない。表情が乏しくなる。存在価値が無だと思い込む。でも、死ねない。 あたし何やってんの。なんで、ここにいるの。
 腐った歯茎の臭いを吐き、薄くなった頭に汗を光らせ、人と目を合わせたくがないためにつり広告を眺める人が詰まった通勤電車、一日の始まり。転職・スキルアップ・デキる人間へ。マスコミがあおる。「熱く生きろ」のメッセージ。ドリンク剤やサプリを大量消費、エステやマッサージで息を吹き返した人々は、ヒマを見つけて車旅行野球サッカー新商品芸能人、、の話に夢中。仕事の意味も分からず文句を言う気力さえ喪失したまま追われるように仕事して、気付けば夜。消費した煙草は8本。帰りの電車で気を失うように睡眠を取れば、わが家はすぐ目の前。くだらないビデオ見て、広告ばかりのメール見て、気付けば2時。消費した煙草は
25本。いつからか、一日ひと箱以上吸うようになった。うつろな顔で眠りに落ちる。
 「熱く生きろ」と言われても、あたしには無理。熱いのはかっこ悪いと思って生きてきたし、熱い人が好きになれない。「明日から鳥になれ」ってくらいのレベルで無理だ。でも「無理」とも言えず(パワーがもう残ってない。)「熱く生きろ」ビームにただただやられまくって日々弱っていくあたしがいる。