NEON GENESIS EVANGELION
新世紀エヴァンゲリオン小説化計画
0「セカンド・インパクト」
西暦2000年。人類は未曾有の大災害セカンド・インパクトに遭遇した。南極大陸が一瞬にして蒸発し、融解した極冠は海面を数十メートルも上昇させた。そのうえ地軸はねじまがり、地球から季節の移り変わりは永遠に失われてしまった。
海沿いの都市の多くは水没の憂き目に遭い、地軸変動は世界規模の異常気象を引き起こした。南半球は凍てつく氷の世界となり、北半球では肥よくな穀倉地帯が次々に砂漠化した。人々は住む場所を追われ、数少ない土地を巡って不毛な殺し合いを繰り広げた。
セカンド・インパクトによる被害が比較的少なかった日本でも、海沿いの平野部のほとんどを失い、輸入を閉ざされた国民は、一時期極度の混乱状態に陥った。
地球の総人口が半分になるまで争乱が続いた後、残された人々は、国連を中心にしてようやく再建を目指すことになる。
そして、西暦2015年。
世界は復興の道を歩みはじめていた。人々は国連を中心にした緩やかな議会制民主連邦を展開、統一された国連軍の下、泥沼の紛争にもようやく収拾がつきはじめていた。経済や産業も、ヨーロッパやアジアを中心に復興の兆しが見えはじめた。
いちはやく混乱から立ち直った日本は、首都を長野県に遷都、さらには第二の遷都計画として第三新東京市建設へ着手していた。巨大な都市計画が進行する中で、人々はかつての活気を取り戻しているかに見えた。
しかし、急速に失われてゆく人の住める土地と、減り続ける一方の人口は、人々に暗い影を落としていた。
15年前に開いた不安の扉は、まだ閉じていなかったのだ。