日本産チョウのハッとする美しさ

子供と一緒に野山に昆虫採集に出掛けた 長男は昆虫採集がとても好きで 本当に真剣に捕獲網を振っている
ぼくが近くで網を振ろうものなら お父さん邪魔 ってな雰囲気なのである
 
ぼくもはじめはそんなに本気ではなかった  あの一匹のカラスアゲハを捕獲するまでは・・・
後にこのカラスアゲハを標本にするよう子供に頼まれ いやいや作成してしまうと その美しさの魅力にはまってしまったのだった


2008年夏
家族みんなで雑木林のある公園へ昆虫採集にきた
小さな小川にはオオシオカラトンボやハグロトンボが採集できた
しばらくすると こちらに向かって大型のチョウが飛んできた
よいしょ・・・何とか一発で捕獲成功!!
あとで図鑑で調べると カラスアゲハの♂だということだ 
青色や緑色がとてもきれいなチョウだなぁと単純にそう感じた



これがチョウに目覚めるきっかけとなったカラスアゲハの♂である
ちなみにこの画像は標本だが 捕獲時のきれいだった頃よりも擦れや傷などが目立ってしまっている





ミヤマカラスアゲハ ♂




ミヤマカラスアゲハ ♀


チョウは飼育していく間にかなり翅がボロボロになってしまう
実際自然の中でもかなりひどい翅のチョウも飛び回っている
一番きれいなのはやはり羽化したての頃なのだ
そこで幼虫から飼育してきれいな翅のチョウを見たくなったぼくは
幼虫飼育を始めてみることにした




これはアゲハの幼虫
よく見ると左側には鳥の糞のような黒と白の幼虫
右側には緑色の終齢幼虫が見える 食草はカラタチ



終齢幼虫は食草から離れ蛹になる場所を求めて散策し始める
お気に入りの場所が見つかると準備を始めるのだが
なんと昆虫ケースの蓋が気に入ったようだ



しばらく時間が経過すると色が変化してきた


次に皮を脱ぎだし中から蛹となる頭の部分が露出してきた



そして採集してきたアゲハの幼虫7頭はこの秋に全て蛹化することに成功した
しかし蛹にもいろいろな色のバリエーションがある 左側3頭は緑色 真ん中はやや薄い褐色 右側3頭は黒と褐色という
大きく分けて3パターンが見られた 来年の春にはどんなきれいなアゲハが羽化するか楽しみだ




野山に出かけて 今度はカラスアゲハの幼虫を探すことにした
食草であるカラスザンショウは見つかるのだが
カラスアゲハの幼虫は見つからない
チョウが飛んでいる森林のカラスザンショウの葉の裏には
チョウの卵らしきものがいくつか確認できたので持ち帰った


また別の日に採集に出掛けてみた
カラスザンショウの葉には少し成長したモンキアゲハの幼虫がいた
はじめはナミアゲハなのかクロアゲハなのかモンキアゲハなのか
見当が付かなかったが 図鑑などを見てみると
模様によりモンキアゲハの幼虫であることが判明した


モンキアゲハの幼虫が終齢幼虫へと脱皮した
まるで怒っているようにも見えるこの模様・・・ご存知だとは思うが
これは眼ではなく 捕食者から身を守るための目玉模様なのだ
もちろんアゲハと同様に触れると臭いのある角を出す


モンキアゲハの蛹
とうとう蛹になってくれました アゲハに比べるととても大きくて立派です



もちろんモンキアゲハの蛹もアゲハと同様に
緑色のタイプと褐色のタイプがある
ただ褐色タイプは色が多彩でとてもきれいに見える

来年の春がとても楽しみ!


またまた野山に出掛けてカラスザンショウを探しに行った
しかし時は遅し・・・カラスアゲハやミヤマカラスアゲハの時期はとっくに過ぎていた 秋口は遅いらしい・・・
そこで昆虫オークションにもチョウというものが出ていたという記憶があったので見てみると
すごい数のチョウ関連のものが出品されていた
その中でぼくが求めていたカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの幼虫だけではなく さまざまな種類の幼虫や標本などが出品されていた
早速ミヤマカラスアゲハの幼虫を落札し この秋からぼくのカラスザンショウの葉っぱ狩りが始まった


しかしミヤマカラスアゲハはアゲハやモンキアゲハのようにそう簡単ではなかった
幼虫は次々に衰弱・死亡していき とうとう全滅してしまった
出品者に連絡をとると おそらく送付以前にウイルス病に感染していたのが発症したのだろうとのこと

   

その出品者さんは責任を感じてか??
なんと立派な蛹を6頭分無料で送付してくれたのだ
その方はおまけとしてナガサキアゲハの蛹も4頭同封してくれたのだ
左はミヤマカラスアゲハ 右はナガサキアゲハだ
とてもありがたいことだ
これもまた来年の楽しみになりそうだ




2010.02.08

2008年の夏から始まったぼくのチョウの採集と標本作製の成果はこんなかんじです
と言いたいところですが ぼくの住んでいる地域では採集できない種類も混ざっています
そのようなものはネットオークションで入手した物もあります
すべて日本産の優美なチョウを 高級UV仕様のドイツ型標本箱に入れてみました


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