しがないサラリーマンとしがないOLにとって、長期の休暇が取れるのは、せいぜい
年に2回が限度ですよね。
仕事にも色々波があって、何だか妙に忙しくて疲れが蓄積
してくる時がある。せっかく休みの日になっても、気がつくとあれこれ仕事のことを考えているけれど、そんなこと
はブルンブルンと頭の中から振り落としたい。
ああ、どこか遠くの島にでも行きたいなあ。でも次の休暇まではまだまだ時間がある
・・・。
カレンダーの先を眺めてふうっとタメ息をついて遠い目をしている自分に気がついた
時は、近場でおいしいものを食べてゆっくりするに限ります。次の休
暇までガマンをため込まず、適当にストレスのガス抜きをするのです。
「ガス抜き」が必要になると、JRのみどりの窓口で「データイムグリーン回数券(4枚綴り)」2,000円也を買います。
東京近郊を走る電車に、平日の昼間と祝休日は終日使えるグリーン席チケットなのです。
そして、東京から静岡方面に行く東海道線か、千葉方面に行く外房線に
乗り込みます。各駅停車の在来線ですが、2両だけ「グリーン車」がついているので
す。平日は通勤・通学の人たちでさぞかし混むであろう列車の、2階建てのグリーン
車に颯爽と乗り込めば、一人片道500円プラスで「グリーン車で行くゼイタク温泉小旅
行」が始まるのです。
グリーン車のゆったりした座席で一時間もぽけっとしていると、やがて窓から海が見
えてきます。磯の香りも漂ってきます。そのあたりはもう、東京圏への新鮮な魚介類
が水揚げされる漁港が散在する、つまり新鮮なネタの乗ったお鮨が気軽に食べられ
る、お手軽温泉場なのです。
この「グリーン席回数券」ですが、列車に乗る前にみどりの窓口で買うのを忘れては
いけません。なぜか車内では販売していないのです。手に入れてから乗らないと、車
内で車掌さんに正規のグリーン席料金を支払うか、一般車両でつり革にぶら下がって
行くかのどちらかを選ぶことになってしまいます。
千葉方面行きの外房線乗ったときには、勝浦で下車をします。イワシをおいしく食べ
させてくれるおすし屋さんや、なかなか充実したクアハウスがあるのです。でも、泊
まって滞在したいと思わせるまでの宿はあまりないような気がします。大宴会場が売
り物の大きなホテルが多く、さらに会社の慰安旅行で何回か来たことがあるという記
憶が
「しょせん団体旅行向きのお宿でしょ・・・」
というイメージを作っているのかもしれませんが。
勝浦のひとつ手前にある御宿にある「カルチャークラブ」という小さなホテルには何回
か泊まったことがあります。
民宿しかないようなこの
あたりで、メルヘン風のたたずまいが目を引きます。部屋は小さいし、内装ももうだ
いぶ古くなってきていますが清潔で、海に面して建っているので景色がいいのです。
小さなスパと小さな屋外プールがあり、部屋にいてもテラスにいてもスパにいても、
外房のちょっと荒い海の波の音がいつも聞こえてくるのがいい感じです。
大きな漁港がある、銚子や焼津、伊豆半島にも行きますが、一番のお気に入りは熱海
のちょっと手前で下車する「真鶴のお鮨+小田原のスパ+湯河原の温泉宿」のコー
スです。
午前中の東海道線に乗り込めば、お昼に真鶴のおすし屋さんでその朝相模湾で取れた
新鮮なネタを堪能できるのです。
スパで軽く泳いでお腹を空かせて、晩ご飯にまたお
鮨を食べて日帰りをしてもいいし、湯河原の温泉宿で一泊してもいい。
湯河原には料理自慢のこじんまりとした温泉宿が多く、評判を聞いては「今度はあそ
こ、次はここ」と一軒一軒泊まるのが楽しみになっています。

グリーン回数券とグリーン席に置いてあるJRの旅行誌トランヴェール
⇒次の章へ

次はどこへ行く?
日記&BBS