スイスの野鳥

(2010年6月24日&25日 他)


Grindelwald から Schwarzhorn を望む(2003.10 撮影)


本格的な梅雨の到来と、海外出張が重なり、日本での野鳥撮影は当分の間お預けでした。

この度の海外出張は久し振りのヨーロッパ。過去に幾度となく訪れたことのあるスイスです。
もちろん、当世、余裕のある出張ではありません。ご多分に洩れずエコノミーで10時間以上。中継点では3時間以上の待ち合わせ。
チューリッヒに着いてもそこから電車で2時間以上の訪問地。ドアツードアで約1日の過酷な旅。
既に若くはない身にはこたえます。そしてまた、旅先では時差で大抵眠れません。

それを逆手に取って、朝早くからコンパクトカメラ持参でホテルの周りをうろつき、
異国の街の景色や自然の風景等を写真に収めるのが通例のパターンです。

このページでは、今回滞在したスイスの田舎町での早朝探鳥散歩で撮影した野鳥と、帰国の日に早めにホテルをチェックアウトして、
チューリッヒ空港に向かう道中に寄った湖の周辺で撮影した野鳥(計15種)の写真を生息環境別に載せております。

そもそも出張中に本格的な野鳥の写真撮影など計画もしていませんので、
撮影機材は、標準装備の Nikon D300 + AF-S NIKKOR 18-200mm 1:3.5-5.6 G ED で、もちろん手持ち撮影。
しかも、正味撮影時間は毎朝の1時間と岐路に寄った湖での約1時間の合計3時間程。
よって、殆んどトリミングで拡大しており、写真の質も良くありませんのであしからず。
でも、本ページの野鳥写真をどう評価されるか分かりませんが、考え方によっては、デジカメの性能も上がり、
200mmの普通のレンズでもこの位の野鳥写真なら誰にでも撮れるということですので、皆さまも挑戦してみてください。

住人が3月末に開設した下記のブログにも、今回のスイス野鳥を(1種に付き1〜3枚程)載せていきますので是非アクセス下さい。

瑞鳥庵ブログ−野鳥撮影に魅せられて−



[ 市街地の野鳥 ]

石橋の架橋下から望む Fribourg の街(2003.10 撮影)


【クロウタドリ ♂ Blackbird】

街中で普通に観られ、滞在していたホテルの庭で採餌していました。BEATLES の歌の曲名「Blackbird」はこの鳥のことです。
残念ながら鳴き声は聴けませんでした。日本でも迷鳥としての観察記録があるそうです。

滞在したホテルの庭先で餌を漁るクロウタドリ♂


【アカトビ Red kite】

日本のトビとミサゴをかけあわせた様な、明るい茶色と白黒の羽色が美しく、長い尾羽が特徴のトビです。
「美しい猛禽」が崇り、英国では剥製にするために乱獲され、過去に一度絶滅の危機を招いたとか。

朝の空を旋回するアカトビ


【カササギ Europian Magpie】

学名を「Pica Pica」と言い、ユーラシア、北米大陸に広範囲に生息しているそうです。北京の市街地や郊外でも多数を観察しました。
スイスもこの町の郊外でも普通に観察されます。日本の佐賀県のカササギは秀吉の朝鮮出兵の際に移入されたものだとか。

民家の屋根にとまるカササギ


【シラコバト Collared Dove】

街中で普通に観られるシラコバトです。襟に黒の一筋の飾り羽を持ち、体色が淡く単色であることから気品さえ感じられます。
埼玉県の一部に江戸時代に輸入されたシラコバトが生息しており、国の天然記念物、埼玉県の県鳥に指定されています。

街灯の上にとまるシラコバトの番


【ヨーロッパアマツバメ Swift】

夏鳥としてアフリカあたりから渡って来るのでしょうか。街中を群れで飛び回っていました。
日本のアマツバメと形は似ていますが腰に白斑はありません。アマツバメ科には世界中で90以上の種があるそうです。

街中の空を飛翔するヨーロッパアマツバメ


【シジュウカラ Great Tit】

朝日を浴びて啼くシジュウカラです。日本のシジュウカラと同種だそうですが、胸と両脇腹 は黄色みを帯びています。
英名の「Great Tit」は、他のカラ類に比べて格段に大きいからだとか。

梢で啼くシジュウカラ


【ミソサザイ Wren】

沢筋の小道の脇で美しい鳴き声が聞こえ、直ぐミソサザイと分かりましたが、姿を見つけることは出来ませんでした。
暫くして倒木の上に出て来てくれましたが動きが早くて撮影は一瞬のこの一枚だけでした。
北米には何種類もの Wren が居ますが、日本を含むユーラシア大陸にはこのミソサザイ一種だけだだそうです。

沢筋の倒木の上で啼いていたミソサザイ


【ムナジロカワガラス White-breasted dipper】

早朝の散歩道は町の底を流れる川の脇道でした。川中を覗くと岩の上に小さな鳥が居て、姿形からカワガラスの仲間と分かりました。
胸が白いムナジロカワガラスです。直ぐに飛んで行ってしまいましたが何とか小さく写真に収めることが出来ました。

川中の岩の上にたたずむムナジロカワガラス




[ 山上湖の野鳥 ]

Schwarz See


【カンムリカイツブリ Great crested Grebe】

早めにホテルをチェックアウトして岐路に寄った山上湖で観た夏羽のカンムリカイツブリです。
北海道での繁殖例もあるそうなので、涼しいスイスの湖には繁殖のために南から渡って来たのかも知れません。

湖面を泳ぐ夏羽のカンムリカイツブリ




[ 草原の野鳥 ]

Schwarz See の湖畔に広がる牧草地 丘の上からは「カラン カラン」とカウベルの音が聞こえる。


【ノハラツグミ Fieldfare】

日本でも迷鳥としての観察記録があるノハラツグミです。刈られた牧草の上で番で採餌をしていました。

ノハラツグミ


【タイリクハクセキレイ White Wagtail】

最初はハクセキレイかホオジロハクセキレイではないかと思っていましたが、図鑑でタイリクハクセキレイとの名前を知りました。
尾は縦に振り、当然のことながら動作も声もセキレイそのものでした。

タイリクハクセキレイ


【ズアオアトリ ♂ Chaffinch】

湖畔の木立の中で綺麗な声の囀りが聴こえ暫く待つと、ホオアカの様に頬が赤く頭頂が灰青色の小鳥が現れました。
帰国してネットで調べて和名を知りましたが、街中でも普通に観られるアトリ科の野鳥だそうです。

梢で美しい大きな声で囀るズアオアトリ♂


【小形ツグミ類 Unknown】

ズアオアトリと同じ環境に居た全身グレーな体色をした小鳥です。名前は分かりませんが、ノビタキの様な動きをしていました。

名前が分からない小形ツグミ類




[ 湖の野鳥 ]

Thuner See


【コブハクチョウ Mute Swan】

岐路の湖に沿った高速道路のパーキング脇で見かけたコブハクチョウです。野生か移入種か分かりませんが人には慣れていました。

コブハクチョウ




[ 高山の野鳥 ]

ユングフラウヨッホからアレッチ氷河を望む(2003.10 撮影)


【キバシガラス Alpine Chough】

2003年の10月にユングフラウヨッホのスフィンクス展望台で撮ったキバシガラスです。
標高3454mの高地にまで進出する訳は、観光客が落として(与えて)行く餌にあるようです。
小形の鴉で、嘴は黄色、脚は赤色で可愛い鴉です。

展望台の手摺りにとまるキバシガラス(2003.10 撮影)


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