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●他人と接するリスク 「『人』という字は人と人が支えあってできているんだ。 人間は、お互いを支え合って生きている生き物なんだよ」 ということを、学生時代に先生から聞かされました。 ふーん、そうなんだ、と思ったのですが、なにか釈然としないモノを感じました。 先生の話は真実でしょうが、人間の世界にはもう1つの真実があります。 人と人とはお互いを傷つけ合って生きる生き物だということです。 人間が幸福に過ごせる、住みやすい世界とはどんな世界でしょうか? 私は同じ価値観を共有する人たちだけが集まった、 他の人間との繋がりがほとんどない世界が最も住みやすいと思います。 自分たちだけが世界の住人で、自分たちだけがルールブックで、 異質な価値観を持った他人からは決して干渉されることがない、そんな世界です。 例えばですよ。 私は今、ローゼンメイデンという少女漫画にはまっています。 で、この漫画が好きな同好の士と共に、ローゼンメイデンについて語り合っている時は、かなり幸福なのですよ。 しかし、ここにまったく正反対の価値観を持った他人がやってきたらどうでしょう? いわく、男のクセに少女漫画にはまっているなんて、おかしい。 オタクだ、変態だ。どうかしている。 きっと、そのうち現実と妄想の区別が付かなくなって、幼女連続誘拐殺人を企てるに違いない。 まあ、このように私が幸福を感じる行為が、 他人にとっては醜悪で耐えきれない行為である場合がおうおうにしてあるのです。 ここでお互いに干渉し合わなければ、特に問題は起きないのですが、 醜悪なモノが大手を振るって存在していることに人は耐えられないモノです。 そこで、相手の価値観を矯正しようとする攻撃が加えられます。 かくして楽園は崩壊し、自分の嗜好を隠しながら、こそこそ生きなければならなくなるわけです。 アホな例え話をしましたが、こういったことは有史以来、ず〜〜と続いてきている悲劇です。 例えば、モーセの律法では、浮気した女性は石をぶつけて殺す、という決まりになっています。 聖書ではイエス=キリストが、浮気の罪で捕まった女性を助けるために、 「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石をなげなさい」 と言った有名なシーンが出てきます。 夫以外の男性との恋愛は、その女性にとっては幸福を感じる行為でしたが、 その他の人々にとっては醜悪で耐えきれない行為だったわけです。 『幸福に生きるには?』の目次へ戻る トップへ戻る▲ページの先頭へ |
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