いじめ研究室 幸福に生きるには?
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●自分で選択する

人間は鬱屈した気持ちを目下の者をいじめることによって解消しようとします。
子供たちの間でいじめが蔓延するのは、
彼らが、日々なにかしらの重圧を受けて生きているためだと考えられます。

私はこの原因の一つに「自分の人生を自分で選択できない」ことが上げられると思います。

現代の子供たちは、小中高、大学と、常に勉強と受験戦争を生き抜くことを強要され、
もし、そのレールから外れたら将来の就職が不利になるという状況に立たされています。
別の生き方を選ぶような選択権は端から無く、脱落したら、落ちこぼれ、ダメ人間のレッテルを貼られて終わりです。

他人の命令や決まりごとに従って生きるのは、考えなくてすむので楽そうに思えますが、
実は、人間は自分のことを自分で選択できないと、精神衛生が悪くなるのです。


アメリカの老人ホームで実際にこのような実験が行われました。
まずホームの老人をAとBのグループに分けます。

Aのグループには
「映画のビデオは何が見たいですか?」
「花壇には何の花を植えたいですか?」
と、行動に一つ一つ選択権を与えました。

一方、Bのグループには、
「今日は○○の映画を見ましょう」
「花壇にチューリップの花を植えましょう」
というように選択権を与えず、ほとんどの行動が一方的に決められました。

すると、一年後、驚くべき結果がでました。

なんと、Bグループの老人の死亡率が30%だったのに対し、
Aグループの老人の死亡率は15%と、半分だったのです。

さらに、今どれだけ幸福を感じているかと質問したところ、
Aグループの方が、ずっと幸福を感じていることがわかったのです。

つまり、物事を自分で判断して選択して行く方が、
健康で充実した人生を送ることができるのですね。


例え、判断したことが間違いであっても、自分で選択したことなら、後悔する度合いは小さく、
次は気をつけようと積極的に学習することに繋がります。
逆に他人から強要、命令されてばかりだと、ストレスを感じ、健康も悪くなってしまうのです。

人生の進路といった大きな選択は変更できないにしても、
日々の生活の中で、積極的に自分で判断、選択することによって、心の健康が保たれるようになります。
子供が心配だからと、子供のことをすべて自分で決めてそれに従わせようとする親は、
子供を逆に不幸にしているのです。


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