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●偏見のメカニズム 人間社会のなかにあるイヤな〜〜モノの1つ…… それは偏見です。 偏見とは、かたよった見方・考え方。ある集団や個人に対して、 客観的な根拠なしに抱かれる非好意的な先入観や判断のことを指します。 例えば、オタク=根暗、内向的、気持ち悪い。というのは、偏見です。 これが更に進むと、パソコンゲームが好きだと言った途端に、オタクだと思われて、女の子に引かれたりします(涙)。 エッチなゲームしながら画面の前でハアハア言っている危ない人と思われてしまうのです。 オタクは気持ち悪い。そして、オタクはパソコンゲームが好きな人だ。 だから、パソコンゲームが好きな人は気持ち悪い。 という三段論法による思考の方程式が出来上がってしまっていて、それに疑いを持たないのですね。 こういった偏見はなぜ起こるのでしょうか? 実は偏見とはリスクを回避するための合理的な思考でもあるからです。 例えば、一般企業は高卒の学生より東大生の方を積極的に採用しようとします。 高卒の学生より東大生の方が能力的に優れている場合が多いからです。 しかし、これは実際の能力・適正を考慮していない点で偏見です。 学歴社会は不公平だ、と言われてきた由縁ですね。 でも、企業にとってみれば、使えるか使えないかもわからない高卒の学生より、 東大ブランドを背負った学生を採用した方が失敗が少ないし、メリットが高いです。 もし、あなたが企業の社長だっとしても、そうしますでしょう? また、犯罪には常習性があり、一度罪を犯した者は、刑務所から出てきて、もう一度罪を犯すことが多いです。 万引きや痴漢などは捕まったときに、「すみません。ほんの出来心で、これが初めてなんです……」 と弁解することが多いですが、実際は、初めてどころか何十回と同じ犯行を繰り返していることが圧倒的に多いのです。 このことから前科を持った人に対して、人は警戒心を持ちます。 あいつは口では殊勝なことを言っているが、いつまた犯罪を犯すかわからない…… と、前科持ちに対して距離を置き、自分の身の安全を守ろうとするのです。 実際に被害に遭わないために必要な、非常に合理的な判断です。 ただ、これは前科を持った人すべてが、再び犯罪者になると考えている点で偏見です。 そんなことは統計上有り得ないからです。 実際には、罪を償ってまじめに生きていこうとする人も大勢います。 こういった人が、就職、結婚、交友関係などで不利になるのは、まったくもって理不尽です。 このように偏見には、メリットとデメリットがあります。 偏見を持つことは人間が合理的な証拠です。 もしも全く偏見を持たない人間がいたら、危険の可能性のある人間や場所にも 『偏見を持たずに近づいて』実際に危険な目に合うことが多くなってしまうでしょう。 だから、偏見を無くせと教育しても、偏見がなくなることはありません。 これは人間が生きるために獲得した自己防衛本能でもあるからです。 偏見のメリットとデメリットを教え、デメリットを極力発生させない教育するべきでしょう。 偏見は初期的な判断には有効ですが、長期的な判断には使えない思考なのです。 ある人間に対して外見や態度から『こういう人間だろう』と評価したとしましょう。 しかし、その評価と違うことが判明した場合に、すぐさま最初の判断を捨てることができるかが肝心です。 能力の高い人間だと思って雇い入れた東大生が、実はまったくの怠け者で、仕事をまじめにやらなかった場合、 そのまま彼を雇い続け、重要なポストにつけるのは賢い判断でしょうか? 隣に引っ越してきた前科持ちの犯罪者が、実はまじめないい人だった場合、 その人に対して無用な警戒心を抱き続けて差別するのは賢い判断でしょうか? 違いますよね。 また、現実問題、クズのような人間が、自分の優位性を確保するための差別的手段として、 偏見に便乗しているのも事実です。 ニート、ひきこもりが問題になったとき、彼らをバッシングする人が、ネットやメディアで大勢いました。 果たしてバッシングした人たちは、全員、ニート、ひきこもりを救いたいと本気で思っていたのでしょうか? いやいや、それは偏見です。 中には、自分よりダメな人間を見つけて、喜々として叩いていただけの人も大勢いるはずです。 『偏見について』の目次へ戻る トップへ戻る▲ページの先頭へ |
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