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●先天性疾患・障害への偏見 スーパー男性、XYY型の男性という言葉を聞いたことはありませんでしょうか? 先天的な性染色体異常です。 動物の性は、X、Yという2種類の性染色体の組み合わせによって決まります。 人の染色体数は46本で、うち2本が性染色体、男性はXY、女性はXXです。 精子と卵子の染色体数は半数の23本、そのうちの1本が性染色体です。 この精子と卵子とが合体、すなわち受精することによって、46本の染色体を持つ新しい細胞ができるのです。 卵子のXが精子のYとペアになれば男性に、Xとペアになれば女性になります。 ところが、この性染色体の組み合わせに異常が起こることがあります。 X染色体が1本しかないXO型は、ターナー症候群と呼ばれます。 このタイプは、外観は女性ですが、卵巣が欠如しています。 また、XYY型の男性は、スーパー男性とも呼ばれ、男性としての特徴が極端に出て、背が高くて、攻撃的な人が多くなります。 1966年にシカゴで起きた8人の看護婦殺人事件など、連続殺人事件の犯人がこの型の男性だったという例がいくつかあります。 このため米国では、殺人者がこのタイプの先天性疾患を持っていると報道され、 要注意の染色体異常であるという メージが広まりました。 このため、XYY型の男性に対する偏見、差別が生まれました。 あいつらは、犯罪者になる可能性がある! ということで、集団の中でいじめられたり、排斥されたりしたのです。 このことは、もはや、近代の魔女狩りとも言える行為ですね。 いつ先天性疾患者から、危害を加えられるかもしれないと脅え、自分たちの安全のために彼らを見つけ出し、 実害が無いにも関わらず、先制攻撃で潰してしまうのです。 しかし、現在では、検査ミスであったと報告され、スーパー男性と犯罪との関連性は否定されています。 何の障害も無いこともあり、一生を通じて、まったく気がつかないこともあるそうです。 最近は個性の範疇とする見方が一般的になりました。 高身長、多動、知能の低下などが現れるという報告もありますが、逆に知能が高いとする報告もあります。 人間は、自分たちとは違う特徴を持たマイノリティを弾圧、排斥しようとする傾向があります。 スーパー男性に対する弾圧も、正義の名を借りた、差別に過ぎないと言えるでしょう。 『偏見について』の目次へ戻る トップへ戻る▲ページの先頭へ |
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