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● なぜ他人を肯定できないのか? 『子供は褒めて育てる』のページで、叱ったり体罰を与える『負の強化』は、 相手の自信を喪失させ、反感や恨みを植えつけ、人間関係を悪くし、 長期的に見ると、決して相手のためにならないことを紹介しました。 逆に、相手を褒めたり肯定する『正の強化』は、 相手に自信をもたらし、喜びや好感を与え、人間関係を良好にし、長期的に見ると、お互いのためになります。 このことは、自己啓発本や心理学の本でもことあるごとに紹介されており、 おそらく多くの人が事実として知っていると思います。 しかし、現実には、他人を批判したり、嘲笑したり、責める人は多いですが、 他人を褒めたり、肯定したり、認めたりする人は、ほとんどいません。 特に男性は相手を褒めるのが苦手で、実は女性よりはるかに嫉妬深いとさえ言われています。 これはなぜでしょうか? 実は、相手を褒めることは、相手が優れていることを認めることであり、 相対的に自分の価値が落ちるような錯覚を抱くので、不快感があるのです。 逆に、相手を批判したりバッシングすることは、相手が劣った人間であることを認めることであり、 相対的に自分の価値が上がるような錯覚を抱くので、快感があるのです。 「おまえはバカだなぁ」 と嘲笑する時、自分が相手より価値ある存在であると感じることができます。 人間にとって、自分の存在が軽んじられることがもっとも耐え難いことです。 自分は価値ある存在だという自己肯定感を持つことができないと、不安になります。 そのため自分の価値を認めて欲しくて、誰かを批判することで、 「私はこんなに善人だ」「私はこんなに頭が良い」ということを暗に主張するわけです。 実にみみっちい心理なのですが、誰かの価値を認めてあげることができる安定した心の持ち主の方が、少ないのが現実です。 他人からバカにされたら怒り心頭になるのに、他人をバカにすることには、何の罪悪感も無いのです。 なので、この世には、憎悪と怨嗟が蔓延することになってしまうのですね。 また、誰かを褒めることは、上手にやらないと、皮肉と受け取られてたり、ただのお世辞だと思われて、 逆に不快感を与えてしまうこともあります。 特に容姿を褒めるのは難しいので、相手の能力や持ち物のセンスを褒めるのがもっとも効果的です。 相手を上手に褒められる人は好かれるので、練習しておくと人間関係を良くすることができます。 『いじめ研究』の目次へ戻る トップへ戻る▲ページの先頭へ |
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