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無理やり敵を作りたがる心理

オタクへのバッシングが、ネットやテレビなどで、たびたび巻き起こります。
いつも思うのですが、オタクの一体、なにが問題なのでしょう?

実は、問題は問題化されたときに、はじめて問題になるのです。

オタクの人たちというのは、当然ながら犯罪者ではありません。
それどころか、まっとうに仕事をして生きている人たちばかりです。
しかし、彼らは、フィクションの世界に逃げているから気持ち悪い、
二次元美少女ばかり追い求め、現実の女に声をかけられない腰抜けだと揶揄されます。
現実と空想の区別が付かないので、そのうち幼女を誘拐して、いかがわしい行為をするだろうとも言われます。

現実には、オタクに性犯罪者が多いなどという統計が無いにも関わらずです。

しかも、オタクをバッシングする人たちは、自分たちを良識ある市民だと思っているので、始末が悪いです。
何の罪も無い人間を無意味に攻撃することに、良心の呵責を感じないどころか、正しいことであるとすら思っているのですね。
なせ人間は、問題の無いところに無理やり問題を作り、
ある特定の集団を悪と断罪して、バッシングしてしまうのか?

これは不安から逃れたいためです。


もともと、人間は危険な外敵から身を守るために集団を形成してきました。
自然界では外敵がいるのが当たり前だったのです。
この防衛本能が、平和な文明社会では逆に仇になっています。
敵が攻めてこないか、攻撃されないか、無意識のうちに不安になってしまうのです。

「常に誰かをイジメてないと、自分がイジメられそうで不安」
「常に仮想の敵を作って、その敵に対する攻撃準備をしておかないと不安」
「常に悪を作って、自分を正義の側に立たせていないと、悪と断罪されそうで不安」

本能に根ざした、いつ外敵から襲われるかわからないという恐怖は、
外敵を攻撃することでしか解消することができません。

人間は、不安から逃れるために、無理やり集団内に敵対集団を作り、それを攻撃するのです。

攻撃される前に、先制攻撃をしてやれ! というわけですね。
敵を攻撃している時だけは、自分の身を蝕む恐怖や不安から逃れられ、心の安息を得られます。

改めて問いましょう。
オタクの一体なにが問題であるのか?
ひきこもりの一体なにが問題であるのか?
ニートの一体なにが問題であるのか?

オタク趣味など、本人と周囲が気にしなければそれだけのこと。
これは、ひきこもりでも、ニートでも同じです。
ただそれだけのことなのです。


それなのに、オタクはおかしいと決め付けて、わざわざ
「お前は、気持ちの悪い。人間の屑だ」
と言ってニヤニヤしているのは、いじめられる前に、いじめる側に回りたい腰抜けの行為であり、そこに正義になど無い訳です。

なので、もしこのような攻撃を浴びても、自分が劣った人間だとか、悪い人間だとか思わないことです。
そんなことを思えば、いじめを行う人間の思う壺です。


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