いじめ研究室 いじめ考察
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いじめられる人間は性格が悪いと錯覚される

いじめは悪いことと幼いころから教育されて育っているはずなのに、
なぜ多くの人はいじめを行い、または黙認してしまうのでしょうか?

実は、いじめられる人間は、その性格や素行に問題があるので、
それを矯正するために骨を折ってやっているのだ、これはいじめではなく教育であり、正しいことなのだ、
という自己正当化がいじめる人間の中で起こってしまうからです。

次のような心理実験が行われたことがあります。
まず、大学生たちに電気ショックを受けて苦しんでいる人の映像を見せます。
次に、その人がなぜ電気ショックを受けているのか、次の3つのパターンの1つから説明します。

1・あれは演技で、実際には電気は流れていないのです。
2・特に理由も無く、あの人は電気ショックを受けているのです。
3・お金のためにあの人は電気ショックを受けているのです。

その後で、「あの電気ショックを受けている人に魅力を感じるか?」という質問をします。
さて、この中で、一番魅力が無いと思われてしまったのは、1から3のどのパターンでしょう?

実は、「2の特に理由も無く電気ショックを受けていたの人」が、もっとも魅力の無い人間だと、大学生たちは評価したのです。

それ以外の、1と3のパターンでは、平均より魅力的だと答えた人が多かったです。
2の人は、理不尽な攻撃に晒された上に、周りの人間からもダメな奴だと思われて、踏んだり蹴ったりという訳ですね。
なぜ、このような結果になったかというと、

人間には「公正な世界の信念」というものがあります。

誰だって理由もなしに自分の安全が脅かされるとは、考えたくないのです。
因果応報、悪いことをしたら罰を受け、善いことをしたら報酬があるのが、正しい在り方だと思っています。
そのため、理由もなしに不幸に見舞われた人に対しては、

能力や性格が劣っているから、そんな目に合ったんだ。

自分とは違う。悪い人間なんだ。


と決め付けたくなってしまうのです。

例えば、詐欺に会って、全財産を巻き上げられた人がいたとしましょう。
この人に対しては、たいてい、
「あなたに隙があったんじゃないの? ちょっと考えればわかりそうなものでしょう」
というお説教がされまます。
詐欺被害に会ったのは、その人の頭が悪かったり、卑しいことを考えているから、
詐欺の手口に引っかかるのだという様に思われてしまうのです。

いじめも同様で、いじめられるのは、性格が悪いからに違いない。劣った奴だからに違いない。

と周りの人間に思い込まれ、ますますいじめられてしまう悪循環に入ってしまうのです。


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