いじめ研究室 いじめ考察
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子供は褒めて育てる

「お前のためを思って叱っているのだ!」
「殴ったら、殴った手だって痛いんだ!」
と、子供や部下を叱る時に自己正当化する大人がいます。
とんでもない偽善です。

なら、なぜそんなに感情的になるのか? 
その怒りに満ちた目は、目の前のお前が気に食わなくてたまらないことを物語っています。
それもそのはず、彼らの本音は、単なる憂さ晴らしに過ぎません。

さらに、実はこれ、お前のためどころか、逆効果でしかないのです。

人間は、叱責や罵声を浴び続けると、自分に自信が無くなり、他人の顔色ばかり覗うようになります。
また叱った相手に敵意や恨みを持ち、直接反撃できないことから、
自分より弱い者をいじめることで憂さを晴らす行動に出ます。
上司は部下を叱責し、部下は妻を殴り、妻は子供を罵倒し、
子供は仲間や動物をいじめるという食物連鎖的な構造ができあがるのです。
こうしてハラスメントの悪魔は、ウイルスのように世界に蔓延していきます。

心理学では、相手にとってうれしい報酬を与えることを「正の強化」、
相手にとってつらい罰を与えることを「負の強化」と呼びます。

「スイッチを押すたびに餌がもらえるネズミ」は、一日に何十回もスイッチを熱中して押し続けたのに対して、
「スイッチを押さないと電気ショックを加えられる猿」は、数日間で胃に穴が空いてしまったという実験があります。
人間の場合も同じで、叱られるストレスから「緊張しやすい」「自信がなくなる」などの弊害が現れることがわかっています。
子供を叱ったりする「負の強化」は短期的には効果があるかもしれませんが、
長期的に見ると、子供の心に大きな傷を作り、自信の無い子や他人をいじめる子を作ってしまう可能性があるのです。

心理学者シャフナーは「叱ると良い子になるというのは、親の錯覚である」と言っています。

人間は、褒めるのは苦手でも、叱るのは簡単で効果的なような気がするので、ついつい目下の者には、
「負の強化」で接してしまいがちです。
しかし、負の強化は、決して、相手のためにはならないのです。

逆に褒めて育てるようにすれば、子供は自分に自信を持ち、他人をいじめない、いじめに負けない精神の持ち主になります。
また、褒めた相手に対して良い感情を抱くので、家庭も円満になるのですね。


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