いじめ駆け込み寺 管理人コラム
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●嫌なことばかり垂れ流すテレビ

 
「テレビを見ないとダメだよ! 世の中の流れがわからなくなって置いて行かれるよ」
と、子供の頃から親に言われて来ました。
だから、ニュースは毎日、欠かさず見るようにしてきたんですが、このニュースの中身と言ったら……
 
どこどこで犯罪が起きた、不正が発覚した、不祥事があったって、
そんな暗い話ばかりで、なにかテレビを見た後って、小さな怒りや世の中への絶望ばかりを感じるのですよね。
もちろん、役立つ情報を提供してくれることもあるんですが、
 
暗いニュースばかり流されたのでは、気分が滅入るのですよ。気分が……!

ニュースのコメンテーターや有識者と呼ばれる人たちは、なにか若者の犯罪でもあると、
憶測で、学校が悪い、親が悪い、社会が悪い、本人が悪いと、嘆きまくり、もう世の中真っ暗さ……というムードを作り出します。
ここまでは私の単なる主観ですが、実際にこのような事実があります。

2001年9月11日、アメリカで同時多発テロ「911事件」が起きました。
その後、泥沼の対テロ戦争の引き金になった歴史に残る大事件です。
テロリスト集団アルカイダにハイジャックされた旅客機は、世界貿易センタービルに突っ込み、これを倒壊させました。 
この時の映画のワンシーンのようなビルの倒壊映像は、全世界を震撼させました。
そして、テレビはこの映像を何度も繰り返し放送したのです。

これが子供たちの心に大きなショックを与えました。
アメリカからの報告によれば多くの子どもたちは、
テロの映像が流れるたびに「同じような事件」が何度も起きていると思ったようです。
子供たちは、落ち込み、イライラし、不安を訴えました。
これを受けて、アメリカのメディアは心理学者などの訴えで、
旅客機の突撃シーンを放送することをいち早く自粛しました。

しかし、そんな配慮などせず、あのショッキング映像を繰り返し放送した日本では、
子どもたちへの影響がかなり後まで尾を引いたようです。

「日本も戦争になるの?」不安そうに父親に聞く女子中学生。
「ねえお母さん、毒の手紙ぼくの家にも来る?
戦争だから毒の手紙が来るの?毒に触ったら死んじゃうの?」
必要以上に怯える小学生の子供たち。

その不安をかき立てる情報源はテレビです。

まあ、わかるんですよ。刺激的な事件やスキャンダルの方が、視聴率が良いってことくらい。
正義の側に立って、悪い奴を批判するのが楽しいってことくらい。
でも、世の中を良くしたいと思ったら、なぜ、もっと明るいニュースを流してくれないのでしょう?
悪い事件の話なんか聞いても、不安や怒りを掻き立てられるくらいで、ちっともいいことなんかありません。

殺人、強盗、政治家の汚職、企業のスキャンダル……こんな世の中のどす黒い部分を、
子供の頃からこれでもかと見せつけられて育てられたら、希望なんて持てるわけないです。
世界は悪で埋め尽くされているに錯覚してしまいます。



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