いじめ駆け込み寺 ネット上の人間関係
いじめ相談掲示板| いじめ事件考察 | いじめ対処法 | 自殺| 偏見 | 人間関係 | 幸福について | 書籍 | コラム

●掲示板で喧嘩が起こる理由2

掲示板でのトラブルの9割は、他人への思慮を欠いた発言を無自覚にしてしまう人が起こします。

その場を故意に荒らしてやろうという悪意のある人がトラブルを起こす割合は、
管理人の経験として、1割にも満たないではないかと思います。

これは実話ですが、あるサイトの掲示板に「男女の友情の違い」というスレッドが立ちました。
これについて、深い議論が交わされるうち、女性に対して偏見のこもった意見を書き込む人が現れました。
いわく、

「女性の友情は見せかけで、笑顔を見せながら腹の底では相手のことを嫌っている」
「女性は陰湿で、仲間内で必ず一人の生贄を作って、いじめている」

などということを、もっと過激な口調で主張し、女性批判をしたのです。

この書き込みをした方は、自分は男性で、もしかするとこれは偏見かもしれないので、女性からの反論があったらお願いします。
と、コメントの最後に書き添えました。

おそらく、この男性に悪意はなく、純粋な議論をしたかったのだと思います。
しかし、その発言があまりにも攻撃的すぎたのが災いしました。
それまで丁寧な口調で語り合っていた掲示板に、突如、このような挑発的な書き込みがされました。

「●●は、女へのコンプレックスが見え見えで見苦しい。ゲキワロスwww」

これに対して男性は怒り「なんだお前は、荒らしか!?」と噛み付きました。
すると、それを呼び水にしてか次々に女性たちから書き込みが続き、

「自分の偏見を女性に正してもらおうなんて、図々しい」
「あなたの意見はまったくの偏見で、不愉快。お前のほうが荒らしだ」
「謝罪しなさい」

男性は、いっせいに袋叩きにされてしまいました。
彼は最初は反発して、それぞれに反論を返していました。
しかし、批判を返してくる女性があまりに多いので、やがて自分の非を認めて、しぶしぶ謝罪しました。
でも、納得はしてなかったようで、謝罪コメントの中に

「ネット上には敬語も使わず、一方的に他人を誹謗中傷する輩が多くて困る」
と、皮肉を入れていました。

これによって、女性陣の怒りが再点火。
管理人に、この男性の発言の削除とアクセス禁止まで要求するに至りました。

この事例の問題点は、男性が自分の発言が、他人にどのような影響を与えるか無自覚だったことです。

もし、自分の発言が女性をはなはだ不愉快にさせるものだと気づいていれば、
コメントを書き込む前に言葉を無難なモノに書き換えたり、きちんと謝罪して許してもらうことができていたでしょう。
しかし、彼は最後まで自分に非は無いと思っていたので、トラブルを大きくしてしまいました。

また、このようなトラブルでは、加害者側も袋叩きにされて大きな傷を負います。
いったん、加害者を悪と断罪したリンチが始まってしまうと、歯止めが利かなくなるのが怖いところです。


仲裁する人が現れ、管理人が問題ある発言を削除したことによって、掲示板は平穏を取り戻しましたが、
加害者叩きによって、まともな議論ができなくなる状況に陥っていました。

掲示板を利用する際は、このようなトラブルに巻き込まれないように、
自分の発言が他人にどのような感情を与えるか、思慮してから行うべきですね。



『ネット上の人間関係』の目次へ戻る

トップへ戻る

ページの先頭へ