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いじめない、いじめられない育て方
いじめる側といじめられる側の関係は固定され、つき合い続ける限り、それが延々と続きます。 実際に経験したことがある人は、わかるでしょうが、それはまさに生き地獄です。 第三者である大人はお気楽なモノで、いじめられる子供に、 「もっと強くなれよ、やられたらやり返せ」などと言います。 それができない子供が、いじめのターゲットにされるのだということを理解していません。 子供のいじめが社会問題として騒がれるようになったのは、 平成6年11月27日に起きた、愛知県西尾市の中学2年生、大河内清輝君の自殺からだと思います。 大河内君は、自宅裏の柿の木で、首を吊って死んでいるのを母親に発見されました。 葬儀の直後に、次のような遺書が見つかっています。 「いつも4人の人(名前が出せなくてスミマせん。)にお金をとられていました。そして、今日、もっていくお金がどうしてもみつからなかったし、これから生きていても……。だから……。また、みんなといっしょに幸せにくらしたいです。しくしく。小学校6年生ぐらいからすこしだけいじめられ始めて、中1になったらハードになって、お金をとられるようになった。中2になったら、もっとはげしくなって、休みの前にはいつも多いときで60000、少ないときでも30000〜40000、このごろでも40000。そして17日にもまた40000ようきゅうされました。だから……。でも、僕がことわっていればこんなことには、ならなかったんだよね。スミマせん。もっと生きたかったけど……。(略)」 (若一光司著『自殺者 現代日本の118人』より抜粋) こういったいじめの対処法で一番良いのは、いじめっ子のいない環境に行くことです。 それでキレイさっぱりいじめはなくなります。 自殺をするくらいなら、転校、転職、を敢行するべきです。 ただ、いじめられる側に原因が有る場合は、ライオンの群の中に草食動物が入っていくようなもので、 どこへ行ってもいじめられる可能性があります。 こうなるともう、絶望……なんてことはありません、ご安心を。 本書は、我が子をそんないじめられっ子にしないように育てる方法を紹介しています。 要約すると、 男の子は父親に愛情を注いでもらう。 女の子は母親に愛情を注いでもらう。 これだけで、いじめられない強い子に育つということです。 今の家庭では、仕事で父親が家にいないので、男の子はお母さんとべったりになってしまう傾向がありますよね。 お母さんも同性である娘より、異性である息子の方に手を焼きたがるものです。 でも、こういった母子癒着が進むと、男の子らしい強い子にはなれないそうです。 女性的な弱い気質が身に付いてしまい、 その弱さが男性社会で生き抜くための欠点になってしまうということです。 これは、なるほどなぁ、と思いました。 近年は、男は男らしく、女は女らしくという性別の呪縛から解放されようという、 ジェンダーフリーの思想が浸透しつつありますよね。 この思想自体は悪くないと思いますが、やっぱり男は男らしくないと、仲間からなめられるのです。 私の経験から言っても、自信がなくてビクビクしていて、気の弱いような男は、 情けなく映るので、格好のいじめのターゲットにされます。 それが、お母さん子だったりすると、マザコン息子ということで、もうトコトン攻撃されますね。 でも、「お父さんが好きだ。お父さんを尊敬している」というのなら、 逆に、男らしい奴ということで一目置かれます。 また、愛するということは、あなたを愛しているということを口に出して伝えるということらしいです。 我が子を抱き寄せ、「あなたが大好きよ」「あなたが私の宝物よ」ということを伝えると、 子供は自分自身を価値ある存在だと肯定的に捉えるようになり、 自信に満ちたいじめられない子になります。 逆に、そんなことわかりっきていることじゃない! と乱暴に扱うと、 子供はお母さんの愛情を信じることができず、親から愛されない自分自身を肯定できなくなり、 心を閉じて自信の無い子なってしまうそうです。 実際にアイ・ラブ・ユーをあいさつ代わりに使うアメリカ社会では、いじめ問題はほとんど起きていません。 これは見習うべきところですね。 『いじめない、いじめられない育て方』のご注文はこちから >> 『書籍レビュー』の目次へ戻るトップへ戻る |
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