Tateyama 2010 fall その2


夜中、早朝と2度ほど目を覚まして窓の外を覗いてみたが、トネ隊長の予想は外れ雪の降る気配はなし、ってか星が輝き富山の町の灯が見えるドピーカン。
6時に風呂入ってストレッチして、7時の朝食。
気圧配置を見るとまた前線が近づくんで午前中勝負かも。いつまでもつかな~、この晴天。

とりあえずターミナル前に集合して、カラーのツァー恒例の体操なぞ。
こうしている間にも、支度を終えたパーティーが次から次へと一の越方面に出発してユク。


今日のメインガイドはICことイチカワでテールがチカさん。
まずは西の一の越方面と東国見岳方面どっち行きたいですか~と。

を、圧倒的に国見方面だわ。一の越とかはみんな行ったことあるんですね。
何度か来てる立山だけど、ワシも国見方面行ったことなかったんでラッキー。
先行するのは1パーティーだけで、こっち方面はワシらと彼らの2パーティーだけのようだ。


まずは浄土の西斜面を巻いて行く。
稜線に出る途中で国見のピークから先行パーティーが滑り始める。
どうやら筋斗雲ガイドチームが週末のお客さん来る前にひと滑りってことらしい。
ちょっと短めながらスティープな東斜面をカッチョよく滑る彼らの動画を撮ってまた登り始める。

をぉっ!ドロップするぞっ!photo : Katoh

 


たぶん夕べの冷え込みでできた表面霜で斜面はキラキラ。
とりあえず肩から西斜面滑って、あっち側に登って裏かさっき筋斗雲チームが滑った斜面か決めましょうと。

ワシはさっきの撮影でカメラマン魂にちょっと火がつきかけて、斜面の途中で待ってカメラを構えることにする。イチロヲちゃんがいたらなぁ...。


浄土側から先に着いたらしいテレマーカーが先にドロップしていった後、まずはICがルートチェックで滑り降りる。
雪崩の心配はないけど、ガイドの特権だよね。
さて順繰りに次から次へと尾根越えて国見方面に飛び込んでゆくミナサマ。
無線から聞こえるICの声によれば、帝王Aがかなりいいラインをとったようだ。

撮影中。photo: Katoh

ゲスト全員が降りたところでワシも。
昨日のままだからフカフカとはいかないけれど、よく締まった滑る雪。尾根を越えるとまだ埋まりきってない東向き斜面で、トラックのない端のほうをスピードセーブして。
でもちょっとカリっとやっちまったけど。


ボトムで待ってる皆さんと合流して、登り開始。
あれ、斜度の緩い南側の沢沿いじゃなくて、北の斜面登るのね。
斜度がけっこうきついトラバースは先行するシールチームだとちとキツイらしく、スノーシューが先頭を交代してトレースつくる。
途中の斜面からターミナル見ると、ちょうど土曜組みが到着したらしくワラワラと人達が出てくるのが見える

剣岳もクッキリ


ところがさっきまで雲ひとつなかったピーク側の空にビュンビュン雲が飛び始めたと思ったら、あっという間にガスがかかって強めの風に雪が混じり始める。
視界が取れない中、どんどん気温も下がり、あらら前線もう着いちゃったのかも~。
国見の北斜面は表面がちょっとクラストした層の下にサラサラのが吹き黙って、スノーシューでもズルズル滑る難儀な雪。

なんとか稜線に着いた頃にはかなり気温も下がって、モチも体温も下がりまくり~。


なんか待っても晴れそうにない感じで、斜面も見えないしブッシュがまだ出てる斜面をゆっくり降りる。
ガイドだからアタリマエかもしれないけど、あんな視界のない中でもICはしっかり方向感覚あって頼りになるなぁ。

下りてみると雲がかかってるのは上だけ。
ここで大休止とってターミナルに一旦戻るか考えましょうということに。
ワシはすっかり帰って風呂モードですわ。


Photo:Katoh


ところが飯食ってる間に、空が明るくなり始めひょとするとコレはイケるのではってことで、あっちの山にチャレンジしてみたい人~。
あらほぼ全員だわ。じゃワシもついて行くしかないな。

目指すは更に東の天狗山。
北斜面はいい感じの斜度で、トレースもなし。

登ってる最中ブロッケン現象出現


そこそこ締まった雪でICトップに、トラバース気味にジグ切りながらぐんぐん高度を上げますな。
稜線についてみると反対側はICが言ってたとおりの崖。
こりゃ巻いて登ろうとするとかなり怖かったかも。

落ちたら確実に死ねます


天気は雲が行ったりきたりで視界もとれたり取れなかったり。晴れるときは真っ青な空が見えて光も当たる。
こりゃタイミングが重要ですな。ってか運か。
今回もICがインスペクションがてらってアラアラ、ボトムまで一気に気持ちよさそうに

またカメラ操作してるよ

 


ワシ的にはスキーヤーズレフトの沢状地形を狙っていたのだが、なんと最初に滑る順番。さすがに最初っからトラバースして高度落とすのもなんなんで、正面をドロップすることに。
でもカメラ持って滑っちゃおう。
ドロップ直後はけっこうな斜度で、若干セーブしながらのターン。ガリっ!
中盤からは斜度も落ちて、締まった雪が気持ちよくちょっとスピードあげて気持ちえぇぇぇっ!

まんぞくまんぞく


次から次へと降りてくるミナサマ。
帝王はシーズンはじめにしてこのつっこみ

自分たちが滑った斜面確認して、じゃもう1本行ってみますか、と。
国見の稜線には今日着いたパーティーと思われる人影が次から次へと現れては、ターミナル側に消えてゆく。
案外裏側は残ってるんで、とりあえず上まで行ってどっち滑るか決めましょう、と先行パーティーのトレースを追う。

 


登ってる途中で先行パーティーはコルからどでかい岩だらけのボトムを降りてったんでワシらは国見側の尾根から登ってきた沢に落ちるもよし、尾根滑るもヨシ。

バックにさっき滑った天狗山裏の崖

斜度はそれほどないからブッシュとか岩とかだけに気をつけて、あとは斜面の変わり目だけかな~。
ICは尾根を降りてったけど、皆さんは割りと早めに沢方面に。登ってるとき見た感じでは気持ちよさそうだったもんね。


ワシは最後のほうだったんで、まだトラックのついてない尾根側を気持ちよく。
途中から降りた西側斜面はちょっとブッシュが残ってたけど、問題なくて気持ちよく滑れましたよん。
今回も映像撮りながら滑って途中からカメラ後ろ向きにして自分撮りしちゃいましたぁ。

帝王発射!


ボトムに着いた頃にはもう4時近く。
途中ガスっちゃったんで狙ったルーティンは滑れなかったけど、結局一日天気ももってくれてコレで文句行ったら罰あったっちゃいますよ。
さすがイチロヲ&Gロボが来れなかった霊験はあらたかでございます。

晩飯は土日組みも一緒になって総勢40名近い大所帯。
久々にカズー&テッチャンにカッキーとからのガイド陣にもお会いできました。
食事のあとはラウンジ(さすがホテル、そんな施設もあるんですな)で自己紹介&じゃんけん大会で盛り上がる。

けっこう遅くまで窓の外で瞬いてた星空も、夜半からはたたきつける強風と交替。予想通り翌朝は吹雪でなんも見えない状態。
とーぜんやる気ゼロで朝飯食って、帰り支度でロビーに集合。
スタコラさっさと下界に降りました。
恒例の吹雪の中ターミナルまで撤退するっつうのができなくて、ちょっと物足りなかったかも~。

ということで、1日だけど久々に好天に恵まれた秋の立山初滑り。
初日はやる気ないワシを引っ張ってくれたトネ隊長、2日目は的確な判断でいいとこ滑らせてくれたIC、そしてテールガイド務めてくれたチカさんに感謝です。
今シーズンも上々の滑り出し。
最後に2日後雪崩事故で亡くなった2名の方とご家族にお悔やみ申し上げます。
心を引き締めて今シーズンも楽しく安全に。

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