FMV466D3パワーアップ作戦



第1回
パソコンゲット!
FMV466D3

 このマシン(=FMV466D3)を前の職場の上司から譲り受けたのが昨年末(1998年)のことでした。それまで、あまり使われなくなったPC-98(386マシン)が誇りをかぶって眠っていたので、そろそろちゃんとしたウインドウズマシンが欲しいなと思っていた矢先だったので、グッドタイミングでした。
 とは言え、486DX2、66MHzの威力はほとんど期待していなかったので、メモリーやハードディスクを増やしたり、CPUを乗せ換えたりすれば少しは使いものになるかな、とぐらいしかその頃は思っていませんでした。
 取りあえず、セッティングし直して立ち上げてみました。「ハードディスクは圧縮してあるから95が立ち上がるまで5分くらいかかるよ」という言葉の通り、メチャクチャ遅いマシンでした。やはりそのまま使うにはつらいものがあったので、しばらくそのままほったらかしにしておきました。
 年が明けて早々に、メルコやアイオーデータのカタログを見ながら、増設にはどれが適合しているか調べ、メモリーはメルコのVMB−W32MBを購入、それからハードディスクもメルコのDBI−2000Vを購入しました。ハードディスクは2GB以上認識しないのか、それ以上は不適合になっていたので、やむなくこれにしておきました。
 問題なのはCPUアクセラレーターでした。目当てだったのがアイオーデータのPK−A586/DV。CPUはAMDAm486DX5(133MHz)、Am5x86−P75に相当するものでしたが、10月までのカタログには掲載されていたのですが、それ以降は削除されてしまっていました。まずいなと思いながらも、探せばまだあるだろうとタカを括っていたのが間違いでした。
 市内のパソコンショップに問い合わせると、カタログにないものはメーカー側が回収にかかるので見つかる可能性は低いとのこと。インターネットの通販で問い合わせても在庫切れの回答。名古屋の大須で探してもらっても全く無し。これはもうあきらめるしかないなと思いました。
 CPUがダメなら、せめてグラフィックボードを取り付ければ少しは早くなるんじゃないかと思い、PCI対応のボードを探すことにしました。

サウンドブラスターSCSIカード内蔵モデム

 というのは、ISAバスは既にサウンドボードと内蔵モデムで埋まっていたし、二つあったPCIは一つはSCSIを装着していたので、残るはPCIしかなかったわけです。したがって、PCIに適合したボードがあるかどうかが問題でした。
 ところが、カタログを調べていると、いずれもPCI2.1以上という条件が付されていたり、FMVXXXD3は除くなどという非情な注意書きが書かれていました。どうもこのマシンは初期のDOS/Vのためバグがあるらしいのです。現在、売られているボードでは正常に動作する保証がないようで、それでも、古い在庫処分品や中古品がないか、いろいろ調べましたが残念ながら見つかりませんでした。

セッティング
ハードディスク

 結局、メモリーやハードディスクを増設しただけでしたが、それでも最初に比べれば結構、早くなりました。
 メモリーは標準の8MBと購入した32MBで併せて40MB。ハードディスクは標準の420MBを取り外し、メルコの2GBを取り付けました。当然、初期化し、システムを再インストールしなければなりません。FDISKで領域を確保し、初期化、メンテナンスCDで再インストール。
 この際、メンテナンスCDのSURVIVALコマンドを使うと出荷時の状態が組み込まれて、もったいなかったので、少々面倒でしたが、最初にMS−DOS6.2/V、それからWIN3.1を組み込み、CD−ROMドライバを組み込みました。さらに、WIN95アップグレードを実行し、これでひとまず完了。BIOSのハードディスクに関する設定も変え、あとは必要なソフトウェアをチョイスしていけばいいわけです。
 ところが、ここで問題が発生。画面の解像度が640×480ドットにしかできないのです。このディスプレイでは最高1024×768ドットで256色、解像度800×600では65k色表示可能なので、なぜだろうと調べた結果、実はWinModeというユーティリティをインストールする必要があることが分かりました。それで早速インストール。これで解決かと思われましたが失敗。ハングアップ。調べた結果、実はWIN3.1用のユーティリティだったのです。やむなく、また最初からやり直し。今度は成功しました。
 早くなったと最初に書きましたが、これはあくまでも主観的なものなので、実際、どれくらいスピードが向上したかベンチマークなどで確かめれば良かったのですが、そんな計画でもなかったのでそこまでしようとは思いませんでした。ただここまできたら、もっと早くしたいというのが人のこころ、やはりなんと言ってもCPUを乗せ換えたいという気持ちが増すばかりでした。

いざ聖地へ!
商品
CPU

 そうこうしているうちに、職場で関東方面に出張する話が舞い込んできて、2月初旬東京へ向けて出発しました。もちろん、第二(第一?)の目的は秋葉原!東京に着き、早速アキバへ。秋葉原に降り立ったのは実に15年ぶりでした。そのころの印象はまだ電化製品中心の街という感じでしたが、パソコンの普及に伴いパソコン関連のショップがいたるところで軒を列ねていました。ちょうど日曜日は大通りがホコテンになるらしく大勢の人が繰り出していました。パソコン関連のショップが集中している大通り西側の路地裏で早速探し始めました。駅のコインロッカーが空いていなかったので重い荷物を持ちながら狭い店の中を徘徊していたので結構しんどかったです。周辺機器の中古品ショップを中心に回っていましたが、2時間ほど見て回ったところ、ソフマップ6号店でついに見つけてしまいました。
 アイオーデータのPK−A586/DVです。それも、店内の奥の陳列ケースの中に10個も積んであるではないですか。しかも、定価24,800円の品がなんと8,800円で売っていました。自分の目を疑うほどビックリして何度も値段を確認してから購入しました。店員が機種は大丈夫ですかと親切に尋ねてくれたので、「間違いないです」と答え、念のため機種も466D3で大丈夫だということを確認してもらいました。
 念願の品が見つかってしかもメチャ安かったのでうれしくて、この調子でグラフィックボードも見つけちゃおうとさらに歩き回りましたが、こちらは残念ながら見つかりませんでした。しかし、CPUだけでも見つかったので大満足で帰ってきたわけです。

信じられないクラッシュ
インテル486SX
466D3マザーボード

 家に帰ってさっそく交換作業に取りかかりました。マザーボードからDX2を引っこ抜きPKを差し込みました。堅くてなかなか差し込めなかったのですが、ギュっと力を入れて差し込みました。ジャンパスイッチは19番、23番とx2番を設定し直すと書かれていました。どれが1番ピンなのか非常に分かりにくいのですが、たぶんこれだろうと半分感で直しました。カバーを閉め、いよいよ電源投入、緊張の時です。
 起動!BIOS画面ではDX4−133Mhzの表示が流れる。『成功か!』
と、思いましたが、なかなか立ち上がりません。『あれええ?』『遅いぞお?』疑問が頭を駆けめぐります。おかしい、気のせいか?と思って、もう一度、再起動をかけてみました。やはり遅い。付け換える前より一段と遅くなっています?因みに、[スタート]ボタンをクリックしてもメニューが表示されるまで数秒かかってしまいます。『こんなはずじゃない!』いったいどうしてしまったのか?ひょっとしたら、CPUがソケットにうまく刺さっていないのが原因ではないかと思い、また、カバーを開けPKを引っこ抜きました。

 ここで、私はとんでもない勘違いをしていたことに気がつきました。そう、このソケットは差し込み方式ではなく、レバーによるスライド式なのです。どうも最初に差し込んだときにソケットがいかれてしまったようです。『おいおいまずいぞ』、と思っても後の祭りでした。
 もう一度、信じて立ち上げてみました。しかし、今度はまったく起動しません。電源だけが入るだけでした。あとは運とも寸ともいいません。天国から地獄とはまさにこのこと。
 「あぁオレはなんて馬鹿なんだろう・・・」がっくりと肩を落として真っ黒の画面をただ呆然と眺めていました。この瞬間、486マシンはただの「ゴミ」と化したのです。(1999.Feb)

<第2回へつづく>

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