FMV466D3パワーアップ作戦



第2回
一筋の光明
FMV466D3

 2月も中旬に入り寒さが身に染みる頃、快適マシンに変貌するはずの「466D3」はただの「ゴミ」と化していました。回復の見込みがないと分かり、メモリー、ボード類などまだ再利用できるものはすべてはずし、マザーボードも「まっ、勉強にはなるか」と、半分やけっぱち気分で、分解してみました。それまで慎重に扱ってきたマシンも、今となってはコンチクショーです。まあしかし、パソコンなんてなかなか分解するチャンスがないし、それにタダでもらったマシンだし、今後のための勉強にと思って、ほとんどの中身を取っ払ってしまいました。パソコンというのは本当に簡単なパーツの組み合わせでできているのがよくわかりました。これを教訓にこんどは自作機を作ってみようかと思いましたが、自作といえども結構お金はかかります。
 貧乏な我が家にそんな予算もないし、どうしてもこれまで買ってしまったメモリー、ハードディスク、CPU、ボード類を生かしたかったので、どうしようか、いろいろ方法を考えあぐねました。まず、考えたのが同じマシンを中古品で購入すること(笑)。ちょうど、秋葉原に行ったとき、466D3が2万円前後で売られていました。ひょっとして、この近辺にも探せばあるかも知れません。しかし、岐阜という土地柄、探す方法は雑誌やインターネットの中古パソコン情報をくまなく探すか、大須の中古ショップで探すかに限られます。安物買いの銭失いを覚悟の上、こうなったらとことんこだわるぞと片っ端から探しましたが、やはり、このF士通デスクパワーはよっぽどマイナーな機種なのでしょう、全然見つかりませんでした。
 「そりゃあもうあきらめて、新しいの買ったら」というM山さん(職場の人)の言葉に、ダメならそうするしかないと思っていたので、このご時世中古品より新品でオリジナル激安パソコンをインターネットで探した方が得策かもと、今までの苦労に未練を残しつつ、試しに探してみました。
 注目したのはIDTという会社のCPU・WinChip搭載の激安パソコン。フロンティア神代やTWOTOP、PC工房などといった通販メーカーなどで扱っていました。このCPUの評価も最初は全然分からなかったけど、調べてみると安価にも関わらず、かなり高性能とのこと。そんなチップを乗っけたPCが激安で組み立てられているわけです。値段も最低で6万円〜7万円
 しかし、これらの機種を買うつもりなら最初から買っておけばよかったわけですし、この期に及んで、という気もしないではない、というか複雑な心境でした。

MMXペンティアム

 そんな折り、運命というのは不思議なもので、職場のH賀さんというパソコン依存症の人がCPUアクセラレーターを買ったので、はずしたMMXペンティアム200Mhzをくれるというのです。この偉大な方は新しい物を買うと古い物をすぐに人にあげてしまうという神様みたいな人なのです!因みに今まで人にあげた物はBIBLO、ハードディスク、プリンター、メモリー、スキャナー他多数。ものすごくアリガタイ人なのです。
 それはともかく、MMXが手に入ったことで、これは自作するしかないなと思いました。MMXがのっかるマザーボードといえば「Socket7」。それに対応するマザーボードとケースを買うだけで、ほかの機器はすべて転用すれば済むわけです。
 いや、もっと安くあげたいなら、466D3に合うMMXが載る「マザーボード」さえあればケース代も浮くということになります。
 ところが、それが実際、あったのです。

おそるべしインターネット
マザーボード

 インターネットでマザーボード関連の情報を集めている際に、アイデクソン中央という会社のホームページに行き渡りました。そうしたらそこにまさに自分が欲しているマザーボードを扱っているではありませんか。価格は29,800円。そこそこの値段です。この時ほど、インターネットの凄さに正直感激しました。それにK6ーUも載るので今後のパワーアップも可能です。
 こんなにうまく見つかるのならもっと他にもメーカーがあるかもしれないと探してみるとやはりありました。ユニテク電子という会社です。現在はラステーム・システムズという社名に変更されていますが、ここも同じく29,000円で扱っていました。両者のスペックを比較してもほとんど変わりがありません。どちらのメーカーを選ぼうか迷いましたが、値段が少しだけ安く、商品の説明が丁寧だったことでラステーム・システムズを選びました。またこの時、メモリーがSIMMが使えなかったので、同時に64MBのDIMMも購入しました。以前買ったSIMMは結局使えなくなりましたが、この際仕方ありません。申し込みは電子メールで、支払は銀行振込を利用しました。振込確認後、1週間くらいで発送とのことでした。

マザーボード取付拡張ボード取付1拡張ボード取付2
CPU取付1CPU取付2オンボード

 3月9日段ボールに梱包された注文の品が届きました。早速、その夜、交換作業に取り掛かりました。マザーボードのマニュアルは準備から交換作業、BIOSの設定までとても丁寧に書かれており、どこかの大手メーカーとは全然違います。ジャンパーの設定、メモリー、CPUの装着、IDE、FDD、電源ケーブルの接続、さらに、ライザーカードに各種ボードの装着を済ませ、ほぼ完成というときに一つだけわからない問題が生じました。

空冷ファン

 実は、MMXをもらった時に空冷ファンも付いていたのですが、これに対応した電源コネクターがどうしても見つかりません。このファンのコネクターは2ピンしかないのに、マザーボードには3ピン用のものしかありません。どうしてもわからなかったので、電子メールでラステームに問い合わせてみました。
 そしたら、「2ピンのコネクターは特殊なマザーボード用のものなので、改造して使う以外にない」とのこと。H賀さんのパソコンはF士通のもの、ということはF士通のパソコンは特殊なマザーボードを使っていることになります。実際、いろいろ調べてみたら、ほとんどのファンは3ピンか直接電源から取るモノ。2ピンのものは全くなし。ワザととしか思えないこの仕様に対し、ますますF士通が嫌いになりました。
 結局、このファンはあきらめ、後日、市販のものを購入しました。

生まれ変わったFMV
本体

 ファンはなくても取り敢えず動かすには問題ないだろうと、ケースをはめました。モニターやキーボード、マウス、その他周辺機器を取り付けていよいよ電源投入です。「ゴミ」と化してから約1ヶ月ぶりの復活なるか。
 電源オン・・・・・ガゥ〜ン、ピッ、カラカラカラ・・・・・ガガガガガガガガガガグァ〜ン

アクセスランプ

 ハードディスクのアクセスランプが点灯して消えないのを確認。画面にWindowsのロゴが揺れる。やりました、成功です。safeモードでの立ち上がりでしたが、見事復活。ビデオドライバをはずし再起動。今度は完全に復活。ハードディスクも無傷のままでした。必要なドライバをインストールし、早速、ワープロや画像ソフトを使ってみました。
 これがあの466D3でしょうか!おそるべし速さ!これでも今の主流に比べれば決して速くはないのですが、以前があまりにも遅すぎたものですから・・・。

●総括

 これで目標はひとまずクリアできました。と同時に自分でもできるんだという自信が沸いてきました。今後の予定ですが、メモリーを128MBにし、CPUをK6ーU350MHZに乗せ換えハードディスクを増設することなどを考えています。経過についてはまたその都度取り上げてみたいと思います。(1999.Mar)

<第3回へつづく>

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