ユーロ2000 8 
インタバルの間に、友達のフランス人エリアナと、フランシスカからメッセージが入ります。どちらも「頑張ろう」と書いてあります。
エリアナはインタバルにメッセージをくれるからいいのですが、
フランシスカは試合中に頻繁にメッセージをくれるのでちょっとだけ
困ります。
返事書かなくちゃだからゲームに集中出来ないのであります。(^^;)
後半が始まりました。
3分、画面がかわりました。
ルーマニアのムンテアヌが点を入れたようです。
これで2−2。
うわぁ。ジョンこれ見てるんだろうか。(授業中のはず)
イギリスは勝つか引き分ければ決勝トーナメント進出ですが、
負ければここで敗退であります。
ジョンの辞書に「イギリス敗退」の文字はないので、もしここで
ルーマニアが追加点を入れたら、大荒れになること間違いありません。
8分。
ポルトガルにまたチャンスがやって来ました。
セルジオ・コンセイサオンが独走でゴール前に行き、ドイツ陣の
間をすりぬけて、シュート!
ボールはキーパーの真ん前に飛びましたが、キーパーの両手の隙間を
シュッと抜け、ゴール!
「うわぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!
ヤッターーーー!!! にてんめっ!」(私)
「ごぉろぉぉーーーー!」(息子)
「・・・・・。」(ダンナ)
ダンナ大丈夫かしら、と見てみるとダンナはボーッとした顔で、
「これ2点目もコンセイサオンだから、もしかしたら。」
「なに?」
「ハットトリック行けるかも。」
「えーーっ。そんなうまく行かないよ〜〜〜。」
そんなうまく行かないよ、と言ったものの、でもでも、
やってくれちゃいました。
25分。
カプッショの長いパスを受けたコンセイサオンは独走して、またまた
キレイにシュートを決めちゃったのです!
「コンセイサオーーーン! 素晴らしいアットトリック!!!!
3−0! 3−0! ポルトガール!!!」
アナウンサーが上ずった声で叫びます。
すごいよコンセイサオン〜〜〜!!
すごいすごいっっっっ!!!
3−0よぉぉぉぉ。
2−0だと何か不安だけど、3−0だと少し安心して見てられるぞ〜。
とはいえ、この間のユーゴとスロヴェニアの例があるから完全に
安心は出来ないけど、でもこれで多分勝てるっっっ!!
ジョン見てるか〜。
ポルトガルチーム頑張ってるでしょ〜。
素直に評価しろ〜〜〜。
それにしてもドイツは精彩がありませんでした。
最後の方は焦っているのがありありと分かりました。
あと3分だ〜、もうこれは絶対に勝てる、そう確信している時に
画面がかわりました。
イギリス−ルーマニア戦でルーマニアのチャンス!
なんと最後の2分にペナルティ!
これ、これ入る位置だ。
うわぁ・・・・。
「ゴーーーーロォォーーー! ルーマニア、最後の最後、ここに
来て得点です! 2−3! 決勝トーナメント、あと少し!」
入っちゃった・・・・。
終わりの2分は、あっと言う間に過ぎました。
そのまま得点はなく、ポルトガル−ドイツ戦は3−0でポルトガルが、
ルーマニア−イギリス戦では3−2でルーマニアが勝ち、Aグループ
から決勝トーナメントに出場出来るのはこの勝った2チームで
あります。
フランシスカに電話をしました。
「やったよフランシスカぁ〜〜〜!」
「クリ〜、勝ったわね〜。勝った勝った!
ポルトガルはよくやったわあ〜〜〜。」
「うん、すっっっごい嬉しい。しかもハットトリックだし。」
「フィーゴ出なかったのに、全然大丈夫じゃないの〜。」
「やったやった〜〜〜。ところで明日レッスンだよね。
ジョンに会うのが恐いよ〜。」
「イギリス負けたものねー。この間のレッスンでは散々なこと
言っていたのにねー。負けちゃったらねえ。」
「明日のレッスンではサッカーのこと話すのやめよう?」
「うん、約束ね。」
エリアナから電話がかかって来ました。エリアナは両親が
ポルトガル人ですがフランスで生まれフランスで育ち、国籍は両方
持っているものの、中味はフランス人であります。それでも
ポルトガルをメチャ応援していました。
「クリ〜〜、勝ったわ〜。いい勝ち方だったわね〜。」
「うん、ホントに良かったよぉ。」
「イギリス負けたわね〜。あれだけ強がっていたけどね。
これからジョンにメッセージ送るわよっっ。」
「ええっ。エリアナー、それはやめた方がいいよ〜。(^^;)」
「クリは送らないの?」
「触らぬ神に祟りなしだよ〜。今はそっとしといた方がいいよ。」
「ううん〜、送るっっ。ポルトガル勝ったでしょって。」
「おお、恐いもの知らず〜。」
ジョンには申し訳ないのですが、その日はとっても気分よく
眠りました。次の決勝トーナメントのゲームの日は6月24日
土曜日であります。
頑張れポルトガル!
(つづく)