自己紹介

永吉 秀夫 (JPS鹿児島支部)

収集を始めたのは1958年の年頭、世の中が空前の切手ブームに沸いていた頃のこと。初めて郵便局で買った記念切手は、「関門トンネル開通」でした。
その数年後には、普通切手の細かな分類にも興味をもつようになりました。きっかけとなったのは、日専の前身「新日本切手カタログ1961年版」です。一見同じに見える切手が、印面寸法・すかし・刷色・目打などの点で様々な変化を持っていることに感動したものです。

その後1970年過ぎになると、消印の変化、使用例のおもしろさに目覚めました。そののち十数年の間に集めたカバー類の中には、今となっては得難い物も多く、現在の専門コレクションの重要な柱をなしていると言うことができます。

平成になって鹿児島に住むようになると切手屋さんに行く機会も減り、沈滞の期間が続きました。転機となったのは1996年の切手展初出品(現代切手展「新昭和切手」)、それとこの年に結成されたJPS鹿児島支部への参加でした。
その気にさせたのは、せっかくのコレクションがこのままでは日の目を見ぬままになってしまうという思いでした。切手展に出品するようになると、やはり作品のレベルアップという具体的な目標ができます。スクリーンや版分類といったミクロの世界の収集にも、自分なりの方針のもとに足を踏み入れるようになりました....。


力を入れている収集分野

(過去の切手展出品作品についてはこちらへ)

新昭和切手
 最も力を入れている分野です。JAPEX98では96リーフなどという身分不相応の出品(銀賞)をしましたが、それ以後もぼちぼち充実させています。あの作品でどうしても入れたかったのに果たせなかった、無目打100円切手貼りカバーも、その後入手しました。
 次の出品では、輪転/平面版の完全分類など、製造面の充実をめざしています。別ページでも書いたように、銘版の位置違いとか、色調分類・紙質分類の再検討とかいったあたりを、焦らずに進めています。

産業図案切手(+1次動植物国宝)
 1次動植物国宝を含めた作品をJAPEX2000に出品しましたが、今後しばらくは、成り行き任せの収集となるでしょう。これからのテーマはやはり製造面。特に高額切手の未使用を充実させたいと思っています。

動植物国宝図案切手
 収集を始めた頃に現行切手であった第2次動植物国宝シリーズには、やはり特別な思いがあります。新昭和切手と並ぶ、私のメインコレクションを構成しています。99年の現代展で3フレーム作品を出品したあと、JAPEX01では6フレームの作品を出品しました。別室で詳しく解説しているように、このシリーズには55円まりもの緑45°スクリーンという新発見がありました。

 第3次動植物国宝は、今のところはぼちぼちです。いずれは全国展にも出そうと思っていますが、10円さくらの膨大なバラエティをどのように取り入れるべきか、なかなか構想が定まりません。JAPEX04あたりでの初出品をめざしています。

航空切手
 昔から注意して集めていますが、なかなかよい材料が集まりません。97年の現代展で一度、主な収集品を披露しましたが、そのとき手の届かなかった銘版違いの収集も、あとわずかで完成というところまでこぎつけました。これも近いうちに、JAPEX出品を考えています(JAPEX02あたり)。コレクションの一部(円単位分)は、地元の「スタンプショウかごしま2000」で披露いたしました。

新動植物国宝図案切手
 現行切手としてつきあってきたこれらの切手に対しては、大金を払うのがばかばかしくなるという面があります。結果として、「専門コレクション」とは言っても、通り一遍の内容で終わっている面が否めません。CM収集で後れをとったことが心残りです。それでもJAPEX99には、ふとしたきっかけで見つけた「旧きく15円の黄色90°スクリーン」を披露するために、1971年までの分を整理して出品しました。審査結果は「佳作」という、参加賞みたいなものでしたが。
 今後はまあボトボチと充実させて、地方の切手展にでも展示させてもらおうと思っています。

平成切手
 ひとつの印刷物としてみたときは、このシリーズの切手は、日本切手の中でもかなりよくできた切手と言えます。しかし「できそこない」がほとんどないということは、おもしろさも半減ということを意味します。消印の変化も、ほとんどありません。
 しかし今後は銘版の変化が期待できますし、さらなる印刷技術の向上によってミクロな変化が出てくる可能性はあります。いまはじっくりと時を待つというところでしょうか。

慶弔切手
 近年のシール式グリーティング切手のようなものは、普通切手と入っても実質は記念切手と言えます。しかし1982年に始まった慶弔切手は今日までかなりの種類が発行され、普通切手としてのおもしろさもそれなりにあります。カタログでは一般の新動植物国宝シリーズや、平成シリーズの付属品として扱われていますが、そろそろ独立した立場を与えてもいいと思います。
 他分野が忙しくて今はあまり手を加えることができませんが、いずれはひとつの作品として切手展に出品したいと考えています。

日本切手ゼネラル
 手彫切手や字入り切手を含め、日本の全切手のメインナンバーを状態のよい使用済で揃えようというものです。とは言ってももちろん、この世に数枚しか存在しないような手彫の珍品を入手できるわけありません。しかし、おおむねカタログ評価10万円以下のものは完集するという具体的目標は、ほぼ達成されました。小型シート類も、大半は特印消しですが、ほぼ使用済で揃いました。
 このコレクションの戦前分は、ほとんどふだんのアルバムに貼ってあったままの形で、全日展01に出品しました。こんご状態や消印をなおいっそう吟味し、また独自のメインナンバーの分類基準を取り入れた「理想のカタログコレクション」の形にまとめた上で、JAPEXの場での評価を受けたいと考えています。

戦後記念切手
 使用済については上記のゼネラルコレクションに含まれますが、戦後の記念切手については未使用も揃えています。最近はカバー類にも手を出しています。未使用といっても、昭和20年代の記念切手を状態のよいもので揃えるのは結構大変な、やりがいのある収集です。ひとつの方針のもとに未使用・使用済・カバーを融合させた「カタログコレクション+α」というようなものを、いずれどこかで発表したいと思っています。
 また最近特に興味を持っているのは、昭和30年代の記念切手の製造面収集。グラビア多色印刷の始まったこの時代の記念切手は、製造面でも楽しめる要素があることを再発見しています。収集を始めた頃の記念切手であるということも、親しみのもてる要素です。