雑 記 帳
伝統郵趣作品における単片使用済切手の扱い
2009.06.28
伝統郵趣コレクションを切手展で展示する際の「単片使用済切手」の扱いについて、またまた世の中が騒がしくなっています。しかし満月印の押された1枚の切手を「使用済切手」と見るか「郵便印」と見るか、またその郵便印を作品の主題と「関係するもの」と見るか「関係しないもの」と見るかは、ケースバイケースでしょう。
例えば2次動植物国宝シリーズで、同じ切手の普通ローラー印、カタカナローラー印、縦書きローラー印...と並べたものは、その切手の性格とは無関係な「郵便印のバラエティ」を示しているにすぎません。これらのローラー印は、使用のされ方に何の違いもありません(その印の使われている特定の地域でしか使われなかったなどという事情があれば、話は別ですが)。伝統郵趣コレクションにおける主役は切手であって、郵便印ではありません。このような郵便印バラエティは、別の舞台で威力を発揮してもらいたいものです。ただし伝統郵趣作品でも、同じローラー印を貼るのならカタカナローラー印を選ぶ、という楽しみ方はあるでしょう。
これに対して和文消しと欧文消しを並べた場合は、その切手の使用面の姿を語る力があります。カバーを並べるのに比べて絶対的訴求力は劣りますが、単位面積あたりの訴求力で考えれば、利点もあります。さらに時期の異なる消印を並べることにより、その切手の製造時期を語る力をもつ場合もあります。この場合は、「郵便印」としてより「使用済切手」として見るべきものでしょう。
しかしいずれにせよ、郵便印15%という線引きは、いかがなものかと思います。切手そのもののバラエティが豊かな小判切手と、そうでない現行切手を、一律に15%という小さな割合で規制するのは、あまり合理的なルールとは思えません。多彩な材料を使うことを求めるなら、例えばカバーの面積を50%以内と規制する方が先ではないでしょうか。
時間があればここに実例を示しておきたいところですが、ちょっとその時間がとれません。