書名 判型 発行元 内容
『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』 新書判

A5判

朝日ソノラマ 橋本多佳子さん、波津彬子さんと3人で
フレドリック・ブラウン のSFを漫画化したもの。
坂田さんが描いたのは「狂気恐怖症」「プラセット」の二編。
「わたしらはこうしてフレドリック・ブラウンしてんぞいね」
は企画までの流れを描いたモノですがこれも非常に面白いです。

『誇り高き戦場』 A5判 朝日ソノラマ 坂田靖子さんが主宰していた同人誌「ラヴリ」でプロデビュー後も
少しづつ、サカタボックスのレアモノのところでもご紹介がありましたが
アラン・シリトー 原作で、映画にもなっている同名作品を
坂田さんならではのタッチで漫画化されました。
ラストは映画とは違うようです。
大佐の顔もだいぶ違うのですが・・
「アモンとアスラエール」のアモンが配役についたようです。
オーケストラの演奏シーンもとっても雰囲気があります。
映画では、敵がいなくなったと気づいた団員が演奏中に一人、また一人と
抜けていく場面があってそこが妙に印象に残ってるのです。

『THE X FILES Vol.2』 A5判 徳間書店 大人気テレビシリーズの「X-ファイル」の企画本はいろいろあったようですが、
徳間書店から出たシリーズの2巻目の「海の彼方に」という作品の作画を担当されました。
他の原作モノとはひと味違い、”作画を担当”という印象の強い作品です。
しかし、これを見ると坂田さんの絵の上手さ、というのを再認識してしまいます。
原作は クリス・カーター

『堤中納言物語』 四六判上製本

文庫版

中央公論社 日本の古典”10世紀〜14世紀の作と推測される10の短編と
「冬ごもる・・」にはじまる数行の断章からなる短編物語集”
同名作品集の漫画化。
作者は「逢坂越えぬ権中納言」だけが
天喜三(西暦1055)年の小式部 作と判明してる他は不明
だとのこと。
申し訳ないことにこれも古典の原作を確認していないのですが
坂田さんのオリジナル、といっても通ってしまうんじゃないかという感じの、
ぴったり雰囲気にあった作品。

『イソップ扁桃腺』 B5判 潮出版社 名高い寓話を元にした坂田版・平成イソップ。
幾つかの寓話をうまく組み合わせつつ、さらに坂田さんならではのアレンジが入っています。

『BEAST TALES』 B5判 潮出版社 主にグリム童話とその周辺の童話の坂田版・作品集。
グリム童話というのはグリム兄弟が蒐集した物語集で、ときどき周期的に脚光を浴び治すようで、ここのところまたいろいろ関連本が出てますが
元々の話も異説あったのだろうし編纂の仕方でいろいろ変化しているのでしょう。
グリム童話以外の童話も入っているのか、原作というより原案、といった方が良いかも。

この作品集は、馴染みのあるそうしたお話だからこそ、坂田テイストがさらに冴え渡っています。読んでいて気持ちがいいんですよね。