No.27よく聞かれる内容なので、ちょこっと書いてみました。
911の場合、クルマをリフトアップした時、よくエンジンとミッションの合わせ目あたりにオイル滲みや洩れがある事がありますね。これは大抵、エンジン上部からなんですが、下の画像をご覧ください。写真のエンジンは、911NAです。

赤丸内「矢印1」は、エンジンオイルサーモスタットと呼ばれるもので、ここのOリングが経年劣化などで硬化してしまい、オイル洩れ、滲みを起こしてしまいます。
「矢印2」は、オイルプレッシャースィッチで、911SCですとメーターで左から2番目にある「油温アンドオイルプレッシャーメーター」内にあるオイルプレッシャーランプ(オイルジョッキみたいな絵が書いてある)のスィッチです。イグニションONで点灯し、エンジンが掛かると消えるランプで、これを作動させるスィッチですね。これは、部品の構造上、カシメ部から、たまにオイル洩れを起こします。
「矢印3」ここは、ブローバイホースが付いているハウジングです。ここは、実際に見てみないとどこからオイルが洩ってる、滲んでるのか、わかりづらいとこなんですが、ホースとハウジングのジョイント部、または、ハウジングがフタのようになっているので、そこのガスケットなどです。
エンジンを降ろしてない状態でも、オイルプレッシャースィッチ交換可能ですが、他が難しいでしょう。プレッシャースィッチに関しては、車上でも交換できるよう特殊工具が用意されています。まぁ、SSTがなくても、1/2のラチェット、ボックスで何とか交換できますけど。
次に黄丸内、ここはミッション横を立ち上がってきたアクセルリンクとスロットルまで行くロッドのジョイント部なんですが、丸の中に見えるシャフトにプラスチック製のブッシュが2つ付いてます。このブッシュが割れたりしますと、アクセルペダルにガタが出たり、アイドリングなどでエンジン不調を起こしてしまいます。アクセルやアイドリングに何か異変を感じたら、ここも点検ポイントです。ここもエンジンを降ろした時の方が作業が楽なのですが、車上でも作業可能でしょう。
今回、私が書きたかった事は、車上で作業可能でも、クラッチO/Hなどでエンジンを降ろした時に点検し、ヤバそうならば、ついでに修理しておいた方がイイよん、ってとこです。
エンジンルームに向って前側のオイル洩れというと、目視で確認しやすいのは、以前ウチのサイトで紹介しましたが、左右のカムホースですね。あとは、エンジンの下側からカムチェーンカバーなどは確認しやすいでしょう。
エンジンの手前に付いてる黒のエンジンマウントハンガーは、クランクプーリーを保護するような形で付いてます。クランクプーリーの下側にインターミディーカバーがあるのですが、このカバーからオイル洩れ、滲みを起こす事があります。直に目視できませんから、どこからの洩れかわかりずらいのですが、クランクプーリーを囲ってる黒いカバーの下側に水抜きの穴が空いてますので、そこら辺りのオイル量で判断するしかありません。もちろん、クランクシールだったりする場合もありますので注意してください。目視するには、エンジンマウントを外さなければならないので、エンジンを降ろした時の方が作業しやすいですが、荒技でエンジンをジャッキなどで固定して、メインマフラー等を外し手前のマウントを外し、ミッション側マウントを外さないで作業する事もできます。
今回は、エンジンが降りてます。下の画像をご覧ください。

マウント類は外してあります。クランクプーリー下の赤丸がインターミディーカバー部なのですが、すでにインターミディーカバーは外してあり、トレイの中に置いてあります。
このカバー、マグネシュ−ム系クランクケースですと熱変型を受けやすいのですが、アルミ系でも上の画像のようにオイルストーンや定盤を使い細かいペーパーで軽く当り、平面を出しておくと良いでしょう。
もちろん、カバーだけでなく、受け側のクランクケース側もきれいに掃除し、平面を出しておきましょう。上の画像は、歯ブラシで掃除してるのではなく、こういうオイルストーンで平面を出してます。
カバーとケースの間にガスケットが入るのですが、組み付ける時は液体パッキンを塗っておきます。「ロックタイト574」とか、自動車用の液体パッキンを使用します。締め付けのナットは、6mmのナイロンナットを使用してます。ガスケットの当たり面は脱脂しておきましょう。