No.30エンジンが冷間、温間でも抜ける量が多少違ってくるのですが、普通空冷911はオイル交換時は約10、5L、オイルフィルターとオイル交換が一緒の場合、約11、0Lくらいでしょう。
それでは、マニュアルには載ってないな交換方法ですが、1つ紹介しましょう。ただし、オイルフィルターも交換の時にしかできない裏ワザです。964までの911しかこの裏ワザは使えませんし、エアコンプレッサーがないとできません。正式な交換方法ではないと思われますので、もしご自分で作業するのなら、ご自分の責任において作業してください。私としましては、生じたいかなる損害に対しても一切の責任を負いかねます。あらかじめ御了承下さい。

それでは、私のSCで説明していきましょう。

まず、フロントオイルクーラーにオイルが廻るまでエンジンを暖気します。エンジン停止後、オイルタンク下、クランクケースの2箇所のドレンボルトを外し、オイルを抜きます。この時、エンジンオイルは高温ですのでヤケド等注意しましょう。
ドレンボルトは、まだ閉めずにオイルは、オイル受けで受けておきます。

オイルフィルターレンチとドレンシールリング。ウチのサイトでは、何度も書いてますが、オイルドレンボルトを外したら、シールリングは交換しましょう。

次にオイルフィルターを外すのですが、とりあえず、フィルターを半回転ぐらい緩めておきます(赤矢印)。この時、まだフィルターは外しません。大抵、フィルターレンチとクルマのボディーとのクリアランスがあまりありませんので、私は青矢印のようにガムテープを貼って、傷がつかないようにしています。
オイルフィルターが思いっきり締まっていて、レンチのみで緩まない時は、このようにパイプなどを使って、トルクを稼ぎます。
次に先の尖ったドライバーとハンマーを用意し、それでフィルターに穴を開けます。

この時、穴が開かないからといって、あまりハンマーでフィルターを叩き過ぎると、フィルターが付いているネジ部が曲がってしまいますし、曲がってしまったらフィルターが密着せず、オイル洩れなどの原因になりますので注意しましょう。3,2カレラまでのオイルフィルター取り付け部は、オイルタンクに付いてますので、もし曲がってしまったら、オイルタンクごと交換になりかねません。穴もフィルターの鉄板に開くくらいで十分です。そして、あまり奥までドライバーを刺してしまうと、内部のフィルターを破壊してしまい、そこでこの作業ができなくなります。内部のフィルターを壊してしまうと、後でエアを吹き込んだ時に、その壊れたフィルターのクズをオイルラインに流してしまう事になるからです。
フィルターに開けた穴からエアガンで エアを吹き込みます。この時、エア圧を上げすぎてはいけません。ここでも先ほどと同じ理由なのですが、あまり高い圧力でエアを吹き込むと、内部のフィルターを壊してしまいエアを吹き込む事で、その壊れたフィルターのクズをオイルラインに流してしまう事になるからです。そよ風程度のエアで充分オイルが抜けると思います。
エアを吹くとドレンを開けただけでは抜けきれなかったオイルクーラーラインのオイルなのか?オイルがジャバジャバと出てくるでしょう。
オイルが抜けきれたと思ったら、ドレンを締め、あとは普通のオイル調整です。多分この作業で、12Lくらいオイルが入るのではないでしょうか?