No.36
では、下の写真から見ていきましょう。フロントショック交換をするには、フロントをジャッキアップする必要があり(設備が整っているのなら、リフトアップが理想です)、タイヤは外してしまいます。そのために、ホイルナットを緩めているとこです。

ジャッキポイントでジャッキアップし、タイヤを外し、念のため安全確保のために、Aアームの付け根などにウマを掛けておきます。

まずは、ショックの上側のネジを緩めますが、下の写真で赤矢印のネジを緩めます。間違っても青矢印の3ケ所のネジは緩めてはいけません。この青矢印のネジ3本は、アライメント調整用のアジャストネジですので、緩めてしまうとフロントアライメントが狂ってしまいます。930系のショック交換では、前後4本交換しても、基本的にはアライメントアジャストネジをいじる事がないので、今現在のアライメントは狂いません。ただ、ショックを新品にすることで、車高が多少上がる傾向にありますので、厳密にいえば、多少アライメントが変化してしまうでしょう。

下の写真は、何をしてるのかと申しますと、ショック上部のナットは、ナットのすぐ下にあるワッシャーがロックワッシャーになっていて、ワッシャー自体をナット側に折り込みロックするタイプですので、その折れ込みをマイナスドライバーで平らに戻しているトコです。

次にショックアブソーバー上部のナットを緩めるのですが、ナットだけを回してもショックアブソバーの構造上、ナットだけがクルクル回ってしまって緩んでくれません。そのため、下の写真のようにアッパーマウントの大きなワッシャーみたいなモノをパイプレンチなどで押さえナットを緩めます。この大きなワッシャーには切り欠きが付いていて、ショックのシャフトにはまる様になっているので、ナットと一緒に回ってしまうシャフトの動きを止められます。

ショック上部のナットが外せたら次は、ショックのダストカバーを外し、インナーショック交換のためにインナーショックとシェルケースを止めているナットを外します。下の写真で赤矢印が示すとこがダストカバーになります。ショック上部のナットが外せたら、そのダストカバーを持って、青矢印の方向に押し下げながら手前にショックを抜きます。

フロントショック交換にあたって、フロントショックアブソーバーのケースをフェンダーより外側に引っ張り出す必要があるのですが、その時、フロントブレーキホースに無理がかかってしまうため、ブレーキホースは外しておいた方が作業しやすいです。もちろん、ショック交換後は、ブレーキフル−ドの交換又はエア抜きが必要になります。ちなみに、下の写真で赤丸印のホースジョイントで外した方が、慣れてない方には作業しやすいでしょう。

ショックのダストカバーを外したとこで、下の写真赤矢印のように外したショックのシャフトをとりあえず、もう1度アッパーマウントに差し込み、インナーショックとシェルケースを止めているナットを緩めます。このナットの形状は特殊なのですが、専用工具がない場合は、パイプレンチなどで緩められるでしょう。

そのナットを緩めたら、ショックのシャフトを縮め、インナーショックを抜きます。しかし、インナーシールが引っ掛かっていてスムーズに抜けませんので、細いマイナスドライバーなどでインナーシールを外します。

インナーシールを外すとインナーショックが抜けてきます。下の写真、黄色矢印のようにショックシェルケースをフェンダーより外側に出さないと、インナーショックが外せませんので、ブレーキラインを切る必要性があるのです。
インナーショックは、ショックオイルに浸ってますが、シェルケース内オイルは抜かずにおきます。
