Update:2004/02/01 「911 ショックアブソ−バー交換〜ボーゲからビルシュタインへ」

 No.36

お読み下さい(免責)

 当ホームページをご利用になった上で生じたいかなる損害に対しても一切の責任を負いかねます。あらかじめ御了承下さい。


 911 ショックアブソ−バー交換

     〜3,2カレラ ボーゲからビルシュタインへ

 今回は、'84 911 3,2カレラのショック交換を見ていきましょう。'84 911 3,2カレラは、ボーゲ社製ショックアブソ−バーが標準装着なのですが、今回は、ボーゲのシェルケースはそのままで、インナーショックだけビルシュタインに交換します。もちろん、ボーゲ社のインナーも選択はできます。しかし、930系のショックをボーゲからビルシュタインに交換するのは、かなり一般的になってきてますね。

 930系のクルマは、それほど差はないのですが、ボーゲ製とビルシュタイン製のシェルケースに違いがあり、それ用のインナーショックに交換が必要になります。'84 911 3,2カレラは、純正で「ボーゲ社」のショックアブソーバーが装着されてます。'89 911 3,2カレラ クラブスポーツでもボーゲのショックです。ただ、ボーゲ社製ショックでもノーマルとスポーツが存在し、クラブスポーツは「ボーゲのスポーツショック」が付いてます。ちなみに930ターボ系はビルシュタインが標準です。リヤショックに関しては、インナーカートリッジの設定は無く、ボーゲもビルもアッシ−交換になります。

 

 では、下の写真から見ていきましょう。フロントショック交換をするには、フロントをジャッキアップする必要があり(設備が整っているのなら、リフトアップが理想です)、タイヤは外してしまいます。そのために、ホイルナットを緩めているとこです。

 ジャッキポイントでジャッキアップし、タイヤを外し、念のため安全確保のために、Aアームの付け根などにウマを掛けておきます。

 まずは、ショックの上側のネジを緩めますが、下の写真で赤矢印のネジを緩めます。間違っても青矢印の3ケ所のネジは緩めてはいけません。この青矢印のネジ3本は、アライメント調整用のアジャストネジですので、緩めてしまうとフロントアライメントが狂ってしまいます。930系のショック交換では、前後4本交換しても、基本的にはアライメントアジャストネジをいじる事がないので、今現在のアライメントは狂いません。ただ、ショックを新品にすることで、車高が多少上がる傾向にありますので、厳密にいえば、多少アライメントが変化してしまうでしょう。

 下の写真は、何をしてるのかと申しますと、ショック上部のナットは、ナットのすぐ下にあるワッシャーがロックワッシャーになっていて、ワッシャー自体をナット側に折り込みロックするタイプですので、その折れ込みをマイナスドライバーで平らに戻しているトコです。

 次にショックアブソーバー上部のナットを緩めるのですが、ナットだけを回してもショックアブソバーの構造上、ナットだけがクルクル回ってしまって緩んでくれません。そのため、下の写真のようにアッパーマウントの大きなワッシャーみたいなモノをパイプレンチなどで押さえナットを緩めます。この大きなワッシャーには切り欠きが付いていて、ショックのシャフトにはまる様になっているので、ナットと一緒に回ってしまうシャフトの動きを止められます。

 ショック上部のナットが外せたら次は、ショックのダストカバーを外し、インナーショック交換のためにインナーショックとシェルケースを止めているナットを外します。下の写真で赤矢印が示すとこがダストカバーになります。ショック上部のナットが外せたら、そのダストカバーを持って、青矢印の方向に押し下げながら手前にショックを抜きます。

 フロントショック交換にあたって、フロントショックアブソーバーのケースをフェンダーより外側に引っ張り出す必要があるのですが、その時、フロントブレーキホースに無理がかかってしまうため、ブレーキホースは外しておいた方が作業しやすいです。もちろん、ショック交換後は、ブレーキフル−ドの交換又はエア抜きが必要になります。ちなみに、下の写真で赤丸印のホースジョイントで外した方が、慣れてない方には作業しやすいでしょう。

 ショックのダストカバーを外したとこで、下の写真赤矢印のように外したショックのシャフトをとりあえず、もう1度アッパーマウントに差し込み、インナーショックとシェルケースを止めているナットを緩めます。このナットの形状は特殊なのですが、専用工具がない場合は、パイプレンチなどで緩められるでしょう。

 そのナットを緩めたら、ショックのシャフトを縮め、インナーショックを抜きます。しかし、インナーシールが引っ掛かっていてスムーズに抜けませんので、細いマイナスドライバーなどでインナーシールを外します。

 インナーシールを外すとインナーショックが抜けてきます。下の写真、黄色矢印のようにショックシェルケースをフェンダーより外側に出さないと、インナーショックが外せませんので、ブレーキラインを切る必要性があるのです。

 インナーショックは、ショックオイルに浸ってますが、シェルケース内オイルは抜かずにおきます。


次のページへ!