No.39

まずはノーマルステアリングを外します。ホーンパットは、手前に引っ張れば簡単に外れます。配線がホーンパットに付いてますので外します。この配線、アース落ちさせてしまうとホーンが鳴ってしまうので、注意しましょう。
ホーンパットを外したらステアリングを止めてるナットを外します。このナットはかなりしっかりと止まってますので、工具でいうと1/2サイズの工具を使います。慣れていれば、右手でステアリングを押さえ、左手で工具を使いナットを緩めます。慣れてないと左手に上手く力が入らず、ナットをなめてしまうので注意が必要です。
下の写真をご覧下さい。わかりやすくするように、右手ではステアリングを押さえてませんが、一人で作業する場合、左手で工具を持ち、黄色矢印の方向に緩めます。ここで注意ですが、赤矢印の方向には緩めない方がいいでしょう。なぜなら、工具が滑ったり、勢い余った時などに、工具などでフロントガラスを割ってしまう事があるからです。私は過去にフロントガラスを割ってしまった人を3人くらい見てますので。
余談ですが『勢い余って』ってよくある事なんですよ。ドライブシャフトを締めていて、工具が滑って手がロアアームに当ってしまって骨折したとか。なので、DIYな方々は、そういう事も踏まえて作業しましょう。

ステアリングを外すと、すっきりしちゃってますね。911は運転席に余裕があるので、スーパー7とかみたいに、運転席に乗込む時とかに、いちいち外す必要はありませんね(笑)

ステアリングを外したら、ノーマルステアリングの裏側に付いている『ホーンリング』なる電極を新しいボスに付け替えます。

写真が失敗してしまって詳細な画像は無いのですが、モモのボスにはステアリングが付く表面に『TOP』とマークされてます。そこが下の写真で、赤丸印の位置にくるように合わせます。ただ、実際にステアリングを付けた時にステアリングがなるべく曲がらないような位置に合わせます。ステアリング交換をする場合、必ずしもステアリングが真直ぐに付かない事もあります。ステアリング交換後、ステアリングが直線走行でいくらか右か左に曲がってしまったら、サイドスリップテスターなどで、ステアリングセンターを合わせます。
新しいボスに付け替えてたホーンリングなんですが、それにはウインカーオートキャンセル用のツメみたいな出っ張りがあります。それが下の写真で黄色丸印部にくるようにホーンリングを取り付けます。これを逆位置に付けてしまうと、ウインカーを出した時にウインカーのオートキャンセルにタイムラグが生じてしまいます。逆位置に付けてしまっても、ステアリングを多めに回せばキャンセルは効くのですが、ステアリングの動きに反応が早い方が、ウインカーの消し忘れ防止にもなりますし、スムーズに作動するでしょう。

上の写真ではまだ締め付けナットが仮止め状態ですから、本締めします。本締めをするにあたり、ステアリングを取り付け手で押さえる必要があるので、この時点でステアリングを取り付けます。下の写真、赤矢印が示すナットが、ボスをシャフトに締め付けるナットです。青矢印部の6本のボルトが、ボスとステアリングの締め付けボルトです。ステアリングを取り付けたら、今度は外す時と逆で、左手でステアリングを押さえ、右手で工具を持ち締め付けるのがいいでしょう。この時、締め付ける方向は右回しですので、工具は自分の足側に持ってくるようになると思います。外す時に注意事項として書きましたが、今度は左手で工具を持ち上げる形になってしまうと、勢い余った時にフロントガラスを傷つけてしまう恐れがあるからですね。
'83 911SCのステアリング締め付けトルク(ボスとステアリングシャフト)は50Nmです。

ステアリング各部を締め付けたら、最後にホーンボタンを取り付けます。上の写真で黄色矢印が示すコネクター部が、純正とで異なりますので、1部改良が必要です。この場合もアースはポルシェと同じボディアースさせますので、ホーンボタンに付いてるアースリングをステアリングにアースさせます。

ステアリング交換後、走ってみた感想は、確かに純正の大きなステアリングよりは車がスムーズに動く感じはします。まぁ、サーキットなどでないと、この辺りはわかりづらいので、今度試してみます。
ただ、元々重いステアリングなのですが、この重さをもっと感じるような気がします。あまり深いとこは考えたくないのですが、もし、目の前で起こってしまった不慮の危険回避にどのように影響するかがポイントでしょうか。