社労士合格術を考える

 

注意: 以下の記述については,あくまで私の個人的な合格体験に基づいたものです。受験者の方が短期に合格するための参考になれば幸いですが,当然ながら合格を保証するものではありませんので,ご了承ください。

 

受験勉強を始める前に・・・

労士試験のみならず,最近の多くの国家試験は,その難易度をますます高めています。生半可な気持ちでは,なかなか受かるものではありません。

まず,受験勉強のやり方をどうこういう前に,どうしてこの資格を取るのか,どのように資格を活用するのか,目的を明確にしなければいけません。

明確な目的意識こそが,勉強を継続するためのちからになります。

 

勉強方法(独学)

回の受験で合格するつもりで勉強してください。社労士試験は,まだまだ効率的に勉強しさえすれば一発合格が可能な資格だと思います。

「1回で合格してやる!」というような気迫があるくらいでいいと思います。「自分は頭がいいんだ」,「実務能力なら他には負けないぞ」,とかいうような自己暗示をかけてしまってください。

強方法には大きく分けて,@通学,A通信教育,B独学の3方法があります。

各人の懐具合,時間の自由度などの要素によってどれを選ぶか決めるわけで,基本的に,ご自分のやりやすい方法ならどれを選んでもいいでしょう。

育機関に通学する場合や,通信教育を受ける場合は,あらかじめ教材等で勉強法法が与えられていますので,本タイトルの守備範囲ではありません。

本タイトルでは,独学者に対してのアドバイスを中心にしていきます。

 

受かるための試験勉強

労士の試験勉強は何のためにするのですか? 自己啓発のためですか?独立するためですか? 理由は何でもいいのですが,純粋な自己啓発でもない限り,試験に合格するのが目的でしょう。それならば短期間に合格することを目指さなければいけません。人間せいぜい3年,長くても5年くらいしか初心を継続できないのではないでしょうか。ならば一発合格のつもりで挑むべきです。

かるための試験勉強という点については,賛否両論あると思います。法律書から勉強しなければだめだとかいう意見もあります。受かってから苦労するぞ,と。でも,こと効率的な勉強という点で考えれば,法律書は絶対必要なことでもないと,私は考えます。

格後にも他に勉強することは山ほどあるはずです。合格してからが,本当の勉強なのではないのでしょうか。ならば,合格までは合格のためだけの勉強に短期集中して,合格後に,長く苦しい試練の(人生の?)勉強をするのです。はっきりと,合格前と合格後の勉強を分けるべきだと,私は断言します。

 

教材を選ぶ

間で評価されているものを選べば間違いないでしょうが,購入する前に自分自身が本屋さんで内容を十分比較検討される方が良いでしょう。

必要なアイテムは,@基本書,A過去問題集,B法律書,C予想問題集,というところでしょう。特に基本書については,法改正に対応した最新年度版を購入してください(1年毎に社労士関連の法律は大幅改正されます)。

以下に主な教材を挙げておきますので参考にしてください。

基本書として主なもの

労働・社会保険の詳説9巻(日本法令)

社労士合格ノート(東京法経学院)

出る順社労士2巻(LEC東京リーガルマインド)

受かるぞ社労士(週刊住宅新聞社)

過去問題集として主なもの

社労士試験過去問題集(日本法令)

社労士過去問マスター(東京法経学院)

法律書

社会保険労務六法(中央経済社)

労働法全書(労務行政研究所)

その他

労働白書

厚生白書

受かるぞ社労士横断編(週刊住宅新聞社)

まる覚え社労士(週刊住宅新聞社)

社会保険労務ハンドブック(中央経済社)

 

勉強内容

が良いと思う実際の勉強方法を紹介しましょう。まず順序を紹介すると,

@基本書の通読,精読(最低3回,1回目は通読する)

A過去問の実施1回目(1回目は流して行う)

B過去問の実施2回目(基本書,法律書と照合しながら入念に行う)

C基本書で弱点の見直し(ここで初めて重要箇所等にアンダーライン,記憶する)

D予想問題集の実施(特に記述式の対策として行う)

E過去問の実施5・6回目(出題意図を理解し,応用力を高める)

というようになります。気が付かれたかも知りませんが,私が一番最重要視しているのは過去問の攻略です。過去問の攻略なくして合格なしです。

特に独学者は心してください。法律書をまる覚えしても受かるとはいえません。過去問の裏の裏を理解,分析するつもりで繰り返すことが重要です。

々の注意点を以下に述べていきます。

基本書の段:

1回目は細かい点を気にせず読み進めます。2,3回目には徐々に細かい字句などを気にしながら熟読していきます。覚えようとしなくて良いでしょう。

アンダーラインは過去問をやり終えてから,重要と思われる箇所,間違えやすい箇所と思うところに引いてください。むやみに引いても意味なしです。

過去問の段:

1回目は問題の傾向を知るために行い,2回目以降は徐々に細かい点を掘り下げていきます。2回目以降から,問題集の解説欄,基本書の内容,さらに詳しく調べなければならない点を法律書で確認しながら解答していきます。5・6回目には,出題意図の裏が理解できるほどに理解を深めるべきです。ただし,5・6回は最低巡回数という意味で,上回ってやってくださっても一向に構いません。

ただし,あえて注意しますが,過去問が正解だったからといって安心すべきでなく,また全然十分ではありません。過去問の出題の裏にある関連事項,周辺事項を理解し,自分が出題者ならこの点を出題するだろう,などとゲーム感覚で行いつつ,重要事項を理解し,さらに関連知識を増やしていくことこそが重要だと思うのです。

過去問の繰り返しが一番苦しい勉強です。子供に返ったつもりで,何度も繰り返しやってください。

予想問の段:

予想問題集は,特に記述式の対策として行います。ただし,予想問題集は市販されているものの中で,どれがいいかよく分かりません。私は日本法令「記述式完全予想問題集」を使用しました。記述式の出題範囲は狭いがため,予想問題集の出題箇所が本番で出題されることはまずないと言っても良く,予想問題をやる場合は,空欄部分のみならず,問題文の全般にわたって注意を払い,かつ関連事項も確認しながら行うべきです。ヤマを張ることは無謀に近いでしょう。

その他の段:

基本書以外に,直前対策小冊子なるものがあれば安心です。週刊住宅新聞社「まる覚え社労士」がお勧めです。というより現在これしか見あたりません。ただし,基本的な部分はより忠実な基本書に頼ってください。

また,法令横断テキストなるものも出回っています。あれば便利かもしれません。あるいは,自分で記憶するなり,自分でノートに記載すれば足りると考えます。

法律本文同様に行政通達,たまに判例の知識も必要ですので,そこいら辺も十分実力を付けてください(雑誌等が便利でしょう)。

択一,記述ともに一般常識がくせ者です。これは,広く浅く覚えるしかないでしょう。労働白書,厚生白書のそれぞれの要点を熟読し,キーワード等は覚えるようにしなければなりません。特に労務分野の,近年の雇用情勢なる部分は択一で出題されますので,記憶しておかなければなりません。

 

おまけ

つらい受験期間ですが,少しでもやる気を継続するために,勉強日報を書くことをお勧めします。日報といってもたいそうなものでもなく,ただ日時,勉強時間数,勉強内容をノートに毎日記載していくだけです。

私はこれで,試験当日まで1日もやる気が失せることなくやり遂げました。

 

私の戦果

平成10年度社労士試験合格(受験回数1)

記述式28/40,択一式50/70

(得意と思っていた択一労基ができなくてくやしい)

トータル勉強時間560時間(完全独学)

 

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