北海道のマンガン土鉱床

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新見温泉
所在地:蘭越町


蘭越の北方約8kmに位置する。斉藤(1954)によると(1)(2)の2カ所の記載があるが、現在は確認できない。
(1)温泉旅館の北西約150mの地点
北西の斜面に湧出した鉱泉からの沈殿物とされる。新しい凝灰岩層に覆われている。昭和26年〜27年にわたって長径40m、短径10mの範囲を露天掘りしたが、現在は埋め立てられ確認できない。
(2)温泉旅館の敷地
現在湧出している温泉から沈殿しているもので50m×20m。暑さは昭和27年に採掘してみたときには5mあったといわれるが、建物の新築に伴い整地され現在は確認できない。
(3)現在確認できる露頭
温泉宿西方の沢沿いに3層の酸化マンガンの層が確認できる。粘土層に覆われているので現在のものではない。



構成鉱物
粉末X線回折実験によると結晶度の良いパイロル−ス鉱である。 走査型電子顕微鏡では結晶面の発達した自形の単結晶集合体であることがわかる。
分析値の例:Mn:49.0%、Fe:5.0% 、Ca:0.80%、Mg:0.30%、Na:0.24%、K:1.00%、Cu:8.3ppm、Cr:4.2ppm、Ni:4.9ppm、Co:12ppm、As:5300ppm、Sb:350ppm、Pb:2.5ppm、Ag:<0.4ppm、Zn:45ppm


参考文献

斉藤昌之(1954)北海道地下資源調査資料,16.

針谷 宥、原田準平(1957)北海道内二、三の産地のマンガン土について、鉱物学雑誌 ,3,300-313

北海道の地熱・温泉(A)西南北海道中南部、地下資源調査所調査研究報告第3号(1976)、道立地下資源調査所

鹿獄美奈子(1983)新見・駒ノ湯温泉のマンガン土の微量金属元素、北海道大学理学部地質学鉱物学科卒業論文No.1335

Miura H. & Hariya Y.(1997)The recent manganese deposit in Hokkaido,Japan.  Nicholson,K.,Hein,J.R.,Buhn,B. & Dasgupta,S.(eds), Manganese Mineralization: Geochemistry and Mineralogy of Terrestrial and Marine Deposits, Geological Society Special Publication No.119, pp.281-299



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最終更新日時:1997年8月26日