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目次
■誰だって、いいエントリーシートをつくることができる!
■エントリーシートの基本
■人事の4つの視点
■30分でできるエントリーシート革命!
■エントリーシートは一朝一夕では完成しない
■エントリーシートの役割
■なぜエントリーシート対策で苦労するのか
■相手の身になってエントリーシートを書こう
■エントリーシートと面接はセットで考える
■エントリーシート作成の手順
■コア(核)って何のこと?
■業界・企業別のエントリーシート・面接対策
■複雑なことは身近なモノにたとえて説明
■文字数はいくらでも縮められる?!
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■誰だって、いいエントリーシートをつくることができる!
一部の企業を除けば、ウソをつくことなく、やる気のあるヒトなら誰でも書類通過レベルのエントリーシートをつくることができます。
確かにアナウンサーや、戦略コンサル、外資金融のような「天文学的競争倍率」の企業では書類が通らないことはあります。また、金融を始めとして学歴差別をする企業があることも事実です。
しかし、そうした例外を除くと、早期に適切なアプローチで臨めば、100パーセント皆さんを伝え切るエントリーシートを完成させることができます。
これまで10年以上にわたり1000人以上の学生の就職活動を個別に見てきましたが、早期に適切なアプローチで準備した学生の大半が難関企業の書類選考に通過しています。
■エントリーシートの基本
「皆さんが、2、3年後にその企業で活躍できる人材であるということを選考官に確信してもらうこと」
それがエントリーシート(ES)の目的です。(面接、ディスカッションも同じです。)迷ったら、ここに立ち戻ってください。奇をてらったり、一生懸命やったという理由だけで書いたりすればいいのではありません。
あくまで、「仕事ができる素質」を感じさせるエントリーシートに仕上げましょう。
1、他の学生と比べてどうか(相対評価)
2、実力1[強み(専門能力)]があるか
3、実力2[チームで成果を出すチカラ]があるか
4、心が動くか
皆さんのエントリーシートは上記4つの視点に耐えうるものでしょうか。
皆さんのモノサシと人事のモノサシがズレていたら、何度つくり直してもエントリーシートは完成しません。エントリーシートは4つの視点を意識して書き、アドバイスを受けるときも各々の視点から指摘を受けることが重要です。
エントリーシートの究極の到達目標は「人事の心を動かすような書類に仕上げること」です。人の心をつかむのは最終的にはハートだからです。
たとえば、高校野球とプロ野球。皆さんはどちらに心を動かされるでしょうか。視聴率で比較するなら、高校野球に軍配があがりそうです。どうしてでしょうか?それは見る人の心をとらえて離さない特別な感動があるからです。
テクニック的なことよりもはるかに重要なのは心を込めることです。このことをくれぐれも忘れないようにしてくださいね。
たった30分でもエントリーシートは見違えるものにできます。
皆さんの中には明日提出しなくてはならないエントリーシートがあるという人もいることでしょう。ものごとには、すぐにできることと、中長期的に努力していくこととがあります。
短期でできることがあるなら、いますぐテコ入れすべきです。
●固有名詞は積極的に使うべし
ボクは固有名詞を積極的に出していくことを学生にすすめています。
たとえば、京王プラザホテルでアルバイト・リーダーをしていた人と、近所のビジネスホテルで社員の指示どおりのシゴトだけをしていた人がいれば、京王プラザホテルでアルバイトをしていた人のほうに魅力を感じるものです。
実際、ボクのスクールでは、大きな成果を出していなくても、名だたるホテルでのアルバイト経験をベースにしたPRで3大商社の1つに内定した例などがあります。
余談ですが、名だたるホテルというのは教育の厳しさが違います。ある超高級ホテルでは、仕事をしくじると蹴りが飛んでくるなんてことがあるそうです。
エントリーシートで固有名詞を使わないほうがいいのは次の3つの場合くらいです。
1、知人のプライバシーを伝える際にその人の名前を出してしまうケース
2、企業機密に触れてしまうケース
3、相手がまったく知らない固有名詞なのに、説明もなく書いてしまうケース
インターンシップ経験についても、とくにメジャーな企業で取り組んだ場合、企業名を出すと書類が通りやすくなることがあります。
意識の高い人事なら、3年生(修士1年生)の夏から冬にかけてのインターンシップに参加するためには、競争倍率の極端に高い選考を突破する必要があることを知っている
からです。
たとえ無名企業のインターンシップでも、その企業で皆さんが具体的な成果を出せていたり、その企業自体が社会で注目されていたりすれば、人事に興味をもたれることがあります。
●他社の選考が進んでいれば書く。内定があればなおよし
他社で内定をとっていれば、「落とされにくいエントリーシート」になります。
とくに大企業や競合他社であれば効果絶大。
人事のシゴトは「優秀な人を採用すること」。社内でデキる人事と思われたいなら、前任の人事では採用できなかったような優秀な人材を採用する必要があります。つまり、「自分の会社より人気のある『競合他社』に行きそうな人材」を確保したいと切望しています。
皆さんが他社で評価されているなら、優秀な人材である確率が高いとみなされます。
ただし、受けている業界・職種がバラバラで、かつ一貫性を説明できないような状態であると、面接で突っ込まれ、冷や汗をかくことがあるので注意しましょう。
また、大企業の内定をもっているとなると「ウチの会社に本気で来る気があるのか」と疑われることがあります。
ですので、面接で突っ込まれてもキチンと熱意を示せるようにしておく必要があります。
●自己PRには成果を盛り込め!
いくつかつくるPRのうち、最低でも1つには成果を添えましょう。
サークル、アルバイト、ゼミ、ボランティアなど、何らか皆さんが頑張って取り組んだというなら、成果が出ていなければおかしいのではないでしょうか。「がんばったけど結果が出なかった」というのは、社会の第一線では通用しない話です。
イチローにしてもゴジラ松井にしても、結果を出しているからこそ、大リーグでプレーできています。もし結果が出せなくなれば追い出されるまでです。プロ野球ほどではないにしても、仕事でも基本は同じ。結果を出せない人はどんどん隅に追いやられてしまいます。
同様に、結果や成果を示せない就活生も、なかなか書類が通りません。
皆さんがレストランのアルバイトに精一杯取り組んだなら、お客様が増えるとか、何回も来てくれるお客様が増加するとか、売り上げが伸びるとか、アンケートの満足度が向上したりしているはず。
アルバイト先の売り上げがあがったのかどうか、すぐにはわからないこともあるでしょう。その場合、ボクのスクールの受講生の場合には、積極的に店長などから数字を聞きだすことを勧めています。
またテニス・サークルでチームのためにチカラを尽くしたというなら、チームが強くなったり、人数が増えたり、辞める人が減ったりしているはず。
成果が添えられていないと、人事としては他の学生と皆さんを比べにくいのです。何らか成果を示せないかPRを練り直してみてください。
●勉強したことの中で、企業人が興味を持ちそうなテーマを選ぶ
エントリーシートを学生どうしでチェックし合うと、「得意な科目」の欄では慶應大学の学生が圧倒的に有利であることがわかります。とりわけ慶應の社会科学系の学部の場合、企業が興味をもつような最先端のテーマをゼミで扱ってくれているケースが多いためです。
日経新聞のコラムを書いているような教授のゼミをとっている就活生であれば、興味を示す人事もいます。他大学の学生も、もし企業の人事が興味を持ちそうなテーマの授業をとっていたなら、そうしたゼミ・研究をエントリーシートに盛り込んでおくのも一手です。企業人が興味をもっているテーマを知るには、大書店のビジネス本コーナーの売れ筋本をざっと見渡せば把握できます。
『バカの壁』といったベストセラー本に興味を引かれる人事もいます。社会的に注目されている教授の授業をとったことがある人がいれば、それをエントリーシートに盛り込むことで注目されることがあります。
●体育会所属なら体育会のコトバを忘れずに添える
アマチュア野球とプロ野球なら、通常プロのほうが圧倒的に強いと言えます。
「勝つこと」に対する執念も違います。
一般的にはサークルと体育会にも、アマチュアとプロの間くらいの隔たりがあると考えられています。
「成果を出すこと」がシゴトで死守すべきことです。結果を出すことを期待されたチームというのは、スポーツに限らず、ゼミでも研究室でもアルバイトでも、ノリは体育会的になっていくものです。
さらに、「受けた恩は返す」など、義理人情がカラダに染み付いているケースが多々あります。
上下関係に忠実なのも魅力です。体育会以外の人だと、よく部署内でモメたりするが、体育会をずっとやってきた人にはそういう人間が少なくなります。
こうしたメリットがあるため、就活では体育会が有利です。それなのに、エントリーシートに体育会であったことに触れない人をよく見かけます。せっかく苦労してきたのに書かないなんて本当にもったいないと思います。
ただ、超人気企業の場合は、体育会ということで書類は通っても、それだけでは内定しないケースが目立つようになりました。
プラスアルファが求められています。
体育会であるだけでなく、留学経験があったり、語学力があったり、ゼミ長をしていたり、資格をもっていたり、アルバイトでリーダーシップを発揮していたりする人が最強と言えます。
●その他、落としにくいエントリーシートのために
他にキーワードになりそうな項目は次のとおり。
1、受賞経験やスポ−ツ実績
中学以上であれば、スポーツで県大会ベスト16などというのも書いておきましょう。
2、パソコンのスキル
とくに、HPを開設しているか、プログラミングではどんな言語ができるか。
40歳を超えると、パソコンが苦手な人が増えます。苦手な人に対してはパソコン・スキルがアピールすることがあります。
ただし、一般職の人以外では、ワード、エクセル程度ではアピールにならないケースも見受けられます(書かないよりは、書いておいたほうがよいですが)。
3、1年以上の留学経験
海外展開している企業の場合、大学や大学院在学時に1年以上英語圏留学していて英語ができる人を優遇する会社が少なくありません。とくに1年以上の場合には期間を忘れずに書いておきます。
4、成績優秀奨学生
5、魅力的な資格・言語能力
一般的には「資格は2級以上」といわれます。めずらしいものなら3級とかでもよいでしょう。
トーイックは600点以上なら書いておいても不利になりません。「600点」というのが筆記試験を課す場合の企業のボーダーになっているケースが多いためです。このワンランク上の「730点」を超えると理想的です。
例外もあるので、業界や企業別に内定者やOB・OGに取材して確認しておきましょう。
応急処置はすぐにできても、自己PRも、志望動機も、エントリーシートも一朝一夕で完成するようなものではありません。
大半の学生は半年〜1年と、たっぷり時間をかけて最高レベルの表現にたどりつきます。その様子は、高校野球で球児たちが日々泥だらけになって素振りやノックに明け暮れる姿と同じです。
就職コンサルタントなどからのダメだしを受けながら、内定先が決まるまでつくり直し続けましょう。
のべ40人以上からダメだしを受けたころには、エントリーシートは光り輝くものになっているはずです。
■エントリーシートの役割
エントリーシートの役割は2つです。
1、インターンシップにしろ、本番にしろ、書類選考がある場合、それに通過すること
2、面接の際に、エントリーシートは「面接の目次」となること
1ばかりを考えて書くと、誇張しすぎたりして面接であっさり落ちることがあるから注意です。
2についていうと、例外もありますが、エントリーシートは面接の際、面接官が手元におき、それに沿って質問を繰り出すのが普通です。
ですから、エントリーシートの書き方で、あらかじめ皆さんの面接のワクグミがある程度規定されることになります。
エントリーシートを書く前に、「面接で何を語りたいのか」を先に考えておくことが決定的に重要です。
■なぜエントリーシート対策で苦労するのか
エントリーシート対策が難しいのは次の3つの理由によります。
1つめは、用紙1、2枚の分量で、自分の約20年の人生のとびっきりの部分を伝える必要があるから。
自分のどこがイチバン評価されるか把握できていないために、エントリーシートにたくさんのことを舌ったらずに書いたり、文字を詰め込みすぎる傾向があります。
しかし、たくさんのことを書けばかくほど、文字を詰め込めば詰め込むほど結局なにが言いたいのかがわからなくなっていきます。
2つめは、「人との違い」を示す必要があるから。
たとえば1万人の志望者がいる企業等を受ける場合に、違いを出さねばならないにもかかわらず、多くの皆さんは、他の9,999人がどんなエントリーシートを書いているのかが
よくわかりません。
1,000枚、10,000枚のエントリーシートを自ら比べてみるか、あるいは、比べたことがある人にアドバイスをもらわない限り、自分が書いたものが、オリジナリティあふれるものに仕上がっているかどうかをチェックするすべがありません。
3つめは、学生の多くが第一線の社会人のシビアな視点を理解できていないからです。
とりわけ、大多数の人の志望動機は、第一線の社会人から見ると超甘いものになっていることを覚えておきましょう。
■相手の身になってエントリーシートを書こう
8割以上の学生が、就職活動の初期の段階で、3つの落とし穴に陥ります。
1、見にくい・読みにくい・わかりにくい
手書きの場合はとくに、皆さんのエントリーシートがたとえ1,000枚目でも、すっきり読めるものにする必要があります。
ウェブのエントリーシートでも、結論から述べるなど、たとえ書類選考にかけてもらう時間が1分なくても、読みやすいものにしましょう。
たとえば、人気企業ではよくあることですが、1万枚のエントリーシートを手分けして書類選考する場合、最悪30秒以内で読み飛ばされることがあることを忘れないようにしたいものです。
短時間でも要点を読み飛ばされないよにするには、新聞の記事が大いに参考になります。
新聞は時間のないヒトが5分程度で1日の記事を読み飛ばしても、その日のニュースの要点がわかるように工夫され尽くしています。意識して目を通せば、見出しを読んだだけでもニュースの概要がわかるように、少ない字数の中に内容が充てんされていることがわかります。
また、最終面接まで面接官がエントリーシートを手元におくことを考えれば、「たとえ高齢の人が短時間で見たとしても読みやすいか」にまで思いをいたらせなければ「相手の身になって書いた」と言うことはできません。
2、人との違いがわからない
たくさんの人が集まると、必然的に平均値は似通った話になってしまいます。 テニクサークル、コンビニバイト、旅行を少々などなど。そこから抜け出すためには、人と違う、その人ならではのエピソード、コトバを交えていくことが不可欠です。
3、エントリーシートと面接がセットであることを意識していない
「書いたことは、すべて面接で聞かれたいこと」になっているのが理想です。
エントリーシートに書いたことを聞かれたのに面接で答えられないことをボクの周囲では「オウンゴール」と呼んでいます。オウンゴールとはサッカーなどでの自殺点。敵のシュートにディフェンスが足を出したら、自陣のゴールにすぱっと得点が決まってしまったりすることをさします。
たとえば卒論。
研究・卒論という欄に卒論を書いて、聞かれたら「まだやってません」とあやまったり。
卒論がまだなら研究のことを書いておけば、聞かれた際にオウンゴールを避けることができます。
■エントリーシートと面接はセットで考える
「就職は縁」といわれる一方で、毎年、ボクの講座には5コも10コも超難関企業の内定を、努力によって獲得しまくる学生がいます。彼らのエントリーシートには、以下のような特長が見てとれます。
1、見やすい・わかりやすい
結論から書いている。手書きの場合、文字が大きめで適度に改行。字を詰め込まない。
1文は40文字以内を意識し、テンポよく読めるように工夫している。
2、人と一味違う内容
人との違いを出すために、エピソードを選んでいる。自分らしいコトバ・表現を探し、考え抜いている。
読み手の目にシーンが浮かぶくらい具体的な書き方をしている(ただし、長くなるのはNG)。
3、エントリーシートと面接をセットで考えている
記入する必然性のないことであれば、「面接で聞かれて効果的でないこと」は書き込んでいない。
HPにたとえたら、エントリーシートはトップページにあたります。
面接官は、興味を引かれる項目をクリックしていく(面接で皆さんに質問していく)ことになります。
ですから、原則として、エントリーシートには面接で聞かれたいことだけを書くようにします。たとえば、成果が出せなかったアルバイトや、途中で辞めてPRすることがないサークルのことなど は必ずしも書く必要はありません。
「欄を埋める」のではなく、「『面接でイイタイコト』を先に整理して、『自分の中のとびっきりの部分』をエントリーシートに盛り込む」発想でつく
りましょう。
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■エントリーシート作成の手順
先頭集団の学生たちの多くが、どういう手順でエントリーシートをつくっているか、そのステップを追ってみましょう。
●手順1、自分史をつくる
いきなりエントリーシートを書き始めるのではなく、始めに自分史をつくります。
料理と同様エントリーシートづくりも、素材の選別や、食材の仕込み、調理が命です。
エントリーシートを実際に書き始めるのは、「つくった料理の盛りつけ」という最終段階であることをキモに命じておきましょう。
これまでやってきたことは、自分にとっては普通でも、人の目に映ったときに、輝きを放つことが多いのです。
自分がやってきたことは、自分にとっては空気のように当たり前のもの。
たとえばマラソンのQちゃんは1日70キロも走ったりするそうです。けれど、自分ではとくにすごいことだとは思わずにやっています。それをヒトが聞いたとき、はじめて「すごい!」ということになるのです。
輝きを秘めた素材を探し出すために、幼少期から学生生活まで、箇条書で達成したことや、学んだこと、興味をもったこと、印象深かったことなどを書き出してみましょう。
自分史は、大量に書かなくてもオッケーです。A4の紙に2枚程度で十分です。書き出したものを他人の目にさらし、「自分のとびっきりのエピソード」を探しあてていきます。
自分史のつくり方と活用の仕方は、2冊の拙著で解説しています。
●手順2、就職コンサルタントなどに、どのエピソードが効果的なのかを相談する
エピソードの中から、どれが一番効果的なのかを、他人と語り合って、効果的と思われるエピソード候補を洗い出します。
その後、自分をPRしてくれると思う強み・エピソード・学んだこと、自分らしさを短時間で語ってくれるテーマ・エピソード、面接の場をなごませてくれるポイント・エピソードなどの候補を活字にして、就活終了まで、どんどん 就職コンサルタントや、OB・OG、内定者にぶつけ続けます。
何人もの人の手ごたえを確かめ、統計的に評判のよいもののみをエントリーシートに盛り込むようにします。ひとりからだけのアドバイスでは、他の人には通用しないことが多々あることに留意します。
PRの項でも述べましたが、業界や企業によって、またやわらかめな面接官とカタめな面接官とでウケることが違うことが多々あるのです。
「自分史をつくったが、役に立たなかった」と言う人が毎年いますが、原因は、このステップを抜かしているケースがほとんどです。
●手順3、本音ベースで志望動機をつめる
ある先輩は、仲間と自主ゼミをしてディスカッションしていく中で、「人の『イキイキとした顔』を引き出したい」という自分のテーマを見出し、それができる仕事を探し始めました。
「人事コンサルならそれができるのではないか」と考え、日本の主だった人事コンサル企業を訪問しつくしました。
●手順4、志望動機と自己PRを連動させて、エピソードを組み立て直す
その先輩は、「人の『イキイキとした顔』を引き出したい」という統一テーマ(軸、コア)に沿って、学生時代のエピソードを組み立て直しました。
こうしたテーマなしに自己PRをバラバラに並べても、それらは「おのおの単発的にやったこと」という感じを与えてしまい、「自分らしさ」が十分に伝えられない危険があります。
これは小説や映画がひとつのテーマで構成されているのに似ています。
たとえば映画「マトリックス」なら「自分とパートナーを信じる勇気」。こうしたひとつのテーマに絞り込むことで、受け手の胸にとどくメッセージが輝きを増します。
逆にそれがなければ「結局何が言いたかったの?」という印象の薄いものになり下がってしまいます。
●手順5、エントリーシート全体のバランスを整える
多くの企業・組織は、熱意・能力・体力・人柄・ユーモアといった要素をバランスよくあわせもっている人を求めています。
体育系の人には知力を、理知的な人には温かさを、上品さを持った人には力強さを、固い人にはユーモアを兼ね備えていてほしいと思っています。
こうしたものをセットにしてエントリーシートに盛り込めるのが理想です。
料理にしても、「肉だけ」では味気ないものです。前菜、スープ、パン、デザート、ワインといった品があってはじめて豊かな食事になるのと似ています。
●手順6、就職コンサルタントなどにチェックしてもらい、書き直す
皆さんも経験があると思いますが、自分ひとりで書いた文章は、1週間後に改めて読み直すと、訂正したいところだらけになっているものです。
独力でできることには限界があります。信頼できる就職コンサルタント等の客観的な意見を聞き、何度もエントリーシートを書き直してから提出するようにしましょう。
国内でイチバンがんばる学生は、就職活動が終わるまでに、実にのべ40人以上からダメだしを受けてエントリーシートを完成させています。
●手順7、提出後はエントリーシートのコピーをもとに面接対策をする
エントリーシートをもとにして、本番でどんなことが聞かれる可能性があるのか、仲間やOB・OGなどに突っ込んでもらって面接対策をしておきます。
コンピテンシー採用型の面接をする企業・組織を受けるときには、「なぜいまの大学・学部を選んだのか」「なぜPRで語ったことをしようと思ったのか」「なぜ留学したのか」「なぜ成功したと思うか」
「自分の役割は何だったか」「どんな困難をどのように克服したか」「成功のポイントは何だったか」「反対するヒトをどう説得したか」などなど、
エントリーシートで書いたことについて多方面から深く突っ込まれることに慣れておきましょう。
「きみのコア(核)は何だ?」
熱い系のリクルーターやベテラン面接官の中には、こんなことを聞いてくる人がいます。
とくにリクルート社などに多くいます。
広告代理店にOB・OG訪問した場合、自己PRのでだしでコアについて触れるように指導されることがあります。
コアとは、「性格、価値観」や「その性格、価値観を形成するにいたったエピソード(きっかけ)」をさします。
「根っこ」とか「軸」などと呼ばれることもあります。
このコア(根っこ)が、自己PRと志望動機を連動させる際の統一テーマになってくれることがあります。
コアと思える信念とかエピソードを思い出し、どんどん周囲の仲間や社会人に語ってみることです。
「根っこ」のある木と「根っこ」のない木では、「どっしり感」がまるで違って見えます。
イチバン相手がうなずいてくれ、評価してくれる「根っこ」が見つかったら、エントリーシートや面接に深みを出すことができます。
就職コンサルタントを始めて4年目のこと。複数の学生が、業界別の傾向を踏まえずにエントリーシートや面接のアドバイスをし
た他の講師を非難するのを目にしたことがあります。
アドバイスを信じて面接に臨んでみたら、実際はまったく傾向が違ったということでした。
少なくない学生がいくつかの業界を併願して活動をしています。学生が受けるからにはこちらは精一杯応援しなくてはならないとボクは思っています。
マスコミと銀行で同じようなエントリーシートの書き方をすれば落ちることがよくあります。マスコミは想像力豊かに、銀行は読みやすさに配慮して普通に書くのが定石です。
また、同じテレビ局と言っても、フジテレビとNHKを無策で受験すれば、どちらかで受かっても他
方では落とされるというのが普通です。フジテレビでは、発想の自由さとか、個性のユニークさとか、華があるかどうかとかを意識する必要があります。一方のNHKでは、それらが際立ちすぎると逆に落とされたりしています。
NHKの記者の方から聞いたところでは、アナウンサーや記者がテレビに出た際、髪の毛の色が茶色だと、年配の視聴者から「視聴料を払って、茶髪の人間がしゃべるのを見る覚えはない」という苦情がくるのだそうな。
こうしたことを踏まえて対策ができれば、業界が違っても、また社風が違っても両方に受かる人が増えます。
また、エントリーシートと履歴書とでは、履歴書をおとなしめに書くほうがいいでしょう。
ハンコを押す書類のほうが、より正式なものであるためです。
「自分のスタイルを貫いて受かった会社に行くのが幸せ」という考え方は確かにあります。しかし、それはごく一部の優秀な学生にのみ当てはまることです。
普通の学生は、始めはやりたくないシゴトでも我慢して、10年20年かけてシゴトでの自己実現をめざしているということを頭にとめておきたいところです。
理系の研究などはとかく複雑な説明になってしまいがち。
でも、人事や面接官は皆さんの研究分野に詳しいヒトばかりではありません。
ですから、研究内容を中学生にもわかるような表現に変えておくことが重要になります。
コツは身近なモノにたとえること。
たとえばナノテクノロジー。超微細技術と言ってもよくわかりません。
けれど、「ナノテクノロジーの超微細技術を使えば、国会図書館のすべての本の情報を角砂糖1コの体積の中に収めることが可能です」と説明すればすっきり伝わります。
「古池や かわず飛び込む
水の音」
この俳句を読んで、情景が目に浮かんでこないでしょうか。
情景が視覚化できるということは、17文字あれば目に浮かぶ表現ができるということになります。
意識して周囲を見回すと、新聞の見出しやテレビのニュース速報の字幕も、わずかな言葉で的確に事件の概要を伝え切っていることがわかります。
今日からは書き手の視点に立って新聞の見出しやリードを読んでみましょう。字数を削るために必要な知識の多くが見事に充てんされています。
一方、100字〜400字という制限をつけられて、「字数が足りない!」とぼやく人の多いこと多いこと。
「もっと具体的に」というアドバイスをすると、決まって「でも字数が・・・・・・」という言い訳が返ってきます。
与えられた文字数がたとえ20字だったとしてもかなりのことが伝えられるのだという事実を、松尾芭蕉に思いをはせて受け容れてもらいたいと思います。
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*2009年卒コミュニティでは「自己PR添削ひろば」を開設しています。
<拙著のご紹介>
・『内定がもらえる人もらえない人2006年度版』(産学社)
・『エントリーシート―自己PR・志望動機・履歴書・Eメール〈2007年採用版〉』(TAC出版)
※ともに新年度版の発行の予定はいまのところありません。古い版で恐縮ですがご購読いただき、新しいアドバイスはこのHPなど、ウェブ上にてご確認ください。[2007.11.17]
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