心をつかむ自己PRの書き方/志望動機の書き方[実例]

 

 


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目次

 ■誰だって、いい自己PR&志望動機をつくることができる!
 ■自己PRとは
 ■PRのエピソードは期間にこだわらなくていい
 ■業界・企業別に自己PRは変えたほうがいい か
 ■自己PRと自己紹介
 ■自分の言いたいこと だけを伝えればいいか
 ■自己PRは高校時代のことでもいいか
 ■自己PRは自慢とは違う
 ■PRでサークル、アルバイトの話をしてはダメ か

 ■テニス&スキーサークルの幹事は隠すべきか
 ■テレビ局でアルバイトしたことを、マスコミの自己PRにするなと言われたのですが
 ■自己PRのNGテーマはあるの?
 ■自己PRのNGワードってあるの?
 ■そのPRは面接でも通用しますか?
 ■志望動機とは
 ■心をつかむ志望動機の本質
 ■「守り」の志望動機と「攻め」の志望動機
 ■どうする?!第二志望の志望動機

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<管理人のミクシィのコミュニティ >

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■誰だって、いい自己PR&志望動機をつくることができる!

 
一部の企業を除けば、誰でも書類通過レベルの自己PR&志望動機をつくることができます。
 確かにアナウンサーや、戦略コンサル、外資金融のような「天文学的競争倍率」の企業では書類が通らないことはあります。また、金融を始めとして学歴差別をする企業があることも事実です。
 しかし、そうした例外を除くと、早期に適切なアプローチで臨めば、100パーセント皆さんを伝え切る「自己PR・志望動機」を完成させることができます。

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■自己PRとは

 自己PRは、他の学生と比較して、将来皆さんが志望先で「より活躍しそうな人材であること」を確信してもらうためにつくるものです。

 この目的が果たせるのであれば、「PRはこうでなければならない!」という絶対的なものはありません。
 10年以上にわたり1000人以上の学生を個別にフォローしてきましたが、内定した学生のPRには実にさまざまなカタチがありました。現場の状況は多様なわけですから、断定的なアドバイスをされた場合には鵜呑みにしないように心がけましょう。
 それを大前提にアドバイスさせていただきます。

 

 難関企業や人気企業を志望する場合でも、PRが3つあれば大丈夫、というのが一般的です。
 3つあればエントリーシートの志望動機以外の欄がかなり埋められるし、面接で「他にPRできることはないの?」と言われた場合にも対応できるためです。

 それら3つのうち最低1つは、「ミニ・プロジェクトX体験」を語れるといい、とアドバイスしています。
 NHKの人気ドキュメンタリー番組『プロジェクトX』のように「自ら目標を設定し、困難を克服しつつ自分の強みを生かしてチームで結果を出す」。それが、シゴト の本質だからです。
 イチローにしてもゴジラ松井にしてもそうですが、プロとは結果が出せるヒトのこと。ですので、
数字具体的な表現成果が加えられるとよりよいでしょう。

 また、学生時代に将来やりたい仕事の「ミニチュア体験」があると説得力が増すとよく言われます。
 たとえば、テレビ局でドキュメンタリー番組をつくりたいなら、学生時代にも体を張って社会問題の現場に身を投じた経験があったりすると効果的です。
 また、サービスの仕事をめざすなら、ファミレス等、サービスと関連するアルバイト等で自分なりの提案をしてお客様の満足と売上のアップに貢献できた経験があったりすると連続性を感じます。

 これを、「自己PRと志望動機の連動」といいます。

 大手広告代理店(スクール受講生)の自己PRと志望動機の例は以下の通りです。ともに「地道な努力を大きな力につなげる」をテーマ (軸、コア)にして両者を連動させています。
 PRでいままで自分が大切にしてきたことをエピソードを交えて示し、その持ち味を志望企業でどう活かしたいのかを志望動機で伝えようとしています。

 

 ●Aさんの自己PR

 地道な努力を積み重ねて大きな力をつくることを大切にしています。
 私は、小学校の頃から「アネゴ」と呼ばれていて、人からよく相談される人でした。大学では、体育会テニス部の副将として、部員の世話役に徹してきました。昨年度から打つ球の数を前年の2倍に増やして練習を厳しくしました。厳しい練習は、ともするとチームワークをこわしてしまうことがあります。
 そこで私は、練習を厳しくする一方で、部員男女30人の相談役をつとめました。ある時、後輩が故障してしまいましたが、この際には介護を買ってでました。練習後、後輩のひとり暮らしの自宅に向かいました。食事や、お風呂、トイレの手伝いなどをして、週の半分は終電で帰る生活でした。こうした地道な努力が国公立大戦で40年ぶりに優勝する力につながりました。

 ●Aさんの志望動機

 地道な努力を大きな仕事につなげている貴社に魅力を感じています。
 私のおじが百貨店で働いていて、貴社の営業の方の話をよく耳にしていました。百貨店は1月2日が仕事始めです。お正月ということで、取引先はどの会社も年賀のあいさつに来ません。しかし、貴社の方だけは、必ずあいさつに来るのだそうです。また、毎年夏には、その営業の方より、富士山の頂上からの暑中見舞いがきているとのことでした。夏だけ、富士山の頂上に郵便局が設置されます。「会社が業界日本一になりますように」という気持ちで送ってくださっていると聞きました。
 貴社は、オリンピックまでプロデュースしている会社です。しかし、その原動力は、こういう地道な努力が支えているのだと感じています。地道な努力を大きな力につなげている貴社で、ぜひ仕事をさせていただきたいと考えています。

 

 この連動のことを頭ではわかっていても、ほとんどの人の自己PRと志望動機は、「相手が連動していると感じる」ようなものになっていません。シビアな企業活動・仕事を体験したことがない学生の自己PRや志望動機は、第一線の社会人からすると、ピントがズレていたり、甘さが目立つものになってしまいがちだからです。
 自著『内定がもらえる人もらえない人(内もら)』でも述べているように、就職コンサルタントやOB・OGにアドバイスをもらいながら、何十回も自己PRと志望動機をつくり直して初めて、 心をつかむ自己PRと志望動機ができます

 手順としては、自著でご紹介している自分史をつくり、過去のエピソードを整理します。
 あるだけのエピソードを他者に伝えると、統計的に、より多くの人が反応する話題とそうでないものが出てきます(長い半生ではあっても、50万人ほどいる就活生と比較した場合、自分の個性を伝えられるようなエピソードは通常1〜3コ、 超優秀なヒトでも10コといったところです)。
 複数の人が反応した題材を使って、何通りも自己PRをつくってみます。「強み」や「信念」をテーマに設定して、
エピソードを交え、学んだことを加えるのが基本形です。

 以下は、大手人材会社内定者(スクール受講生)の自己PRの例です。

 

 ●Bくんの自己PR

 私のウリは、逆境をはねのける力だ。
 大学では、3年間、競技ダンスに打ち込んできた。私には、パートナーが学年下、私の身長が低いという2つのハンデがあった。しかし、不利な条件をはねのける決心をした。
 まず、パートナーの技術を上げるため、1年生が習う基礎をフォーム・リズムの面から見直した。次にはプロに習い、タイミングよく1歩を踏み出す反復練習を早朝から行った。練習と気苦労から病気にかかってしまい、練習ができない日が続いた。しかし、回復後に臨んだ6大学選手権では、努力が報われ、2種目制覇、団体優勝を勝ち取った。
 このように私は、努力で逆境をはねのけることができると確信している。



 ひとつの自己PRにつき、2分(字数にして800字ほど)、1分(字数にして400字ほど)、30秒(字数にして200字ほど)の 3通りのバージョンをつくっておくと、さまざまな履歴書・エントリーシート(公務員試験では「面接カード」)、面接で対応できます。

 ただし、本番の面接では、この「定型自己PR」のオンパレードになるので、面接官の中には「聞き飽きた」と感じる人が出てきます。面接官を飽きさせないためには、普通の自己PRの他に、以下で紹介しているような個性的な自己紹介を 別にひとつつくっておくなどすると、他の学生との比較の中で変化を出すことができます。

 

 自己PRは、文章が完成したら終わりではありません。
 そのPRをもとにして面接でいくつもの質問が投げかけられることが多い
ことを忘れてはいけません。

 とりわけ、コンピテンシー採用型のエントリーシートを書かせたり、面接をしたりする企業・組織の選考を受けるときには さらなる準備が必要です。
 コンピテンシー採用型の面接では、「PRで語ったことをすることになったきっかけは?」「成功のポイントは?」「あなたの果たした役割は?」「工夫したことは?」「困難 をどう乗り越えましたか?」など、1つの自己PRについて多方面から深く突っ込まれ ます。こうした問いかけに慣れておきましょう。
 東京海上日動や、富士写真フイルム、人材企業各社など、少なくない企業で1つのPRに深く突っ込んでくるタイプの面接が行われています。

 一例を挙げると、自己PRの動機について「なぜ」と聞かれた場合、ウソや就活目当ての行為などが見破られやすくなります(たとえば、「なぜ留学したか」を聞かれた場合、自分のビジョンとあまり関係がなかったり、答えに説得力がなかったりすると、「『就活に有利なように』というような浅薄な理由で行ったのではないか?」等の印象をもたれてしまう、など)。

 面接前、就職コンサルタントや、OB・OG、内定者などに、自己PRやエントリーシートについて突っ込んでおいてもらいましょう。その際の回答が適切だったかどうか、適切でないならその理由 について、アドバイスを受けておくとよいです。
 志望企業や組織の人事の意識が高ければ、1つのPRへの突っ込みが念入りに行われ、テクニックでつくろったPRが見破られてしまう結果になることが多いことを覚えておきたいところです。
 たとえ直前期であっても、内面、外面双方からの自分磨きを心がけましょう。

 

*説明をわかりやすくするために、自己PRと志望動機の実例を掲載しました。
 ただ、人マネをしてうまくいった人はほとんどいません。例はあくまで参考にとどめ、試行錯誤しながら自分のコトバで語れるものをつくっていってくださいね。

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■PRのエピソードは期間にこだわらなくていい

 エントリーシートの項目が「いままで一番長く続けてきたことは何ですか?」というものなら、期間にこだわる必要はあります。
 しかし、そうでなければ、
たとえ1週間という短い期間でも力を入れたことであれば、どんどん試しに自己PRをつくってみましょう

 相手は、仕事ができるかどうかを知りたいと思っています。ですから、かけた時間ではなく、成果が得られていれば問題ありません。

 たとえば、1か月しかやっていない企業へのインターンシップのことをPRにして人気企業に内定したヒトがいます。
 この学生は、街で子供100人ほどにアンケートをとり、新しいキャラクターグッズを商品化しました。

 実社会でも、かけた時間を評価されるということはほとんどありません。逆に、短い時間で結果を出す人の方が、ずっと評価される傾向にあります。

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■業界・企業別に自己PRは変えたほうがいいか

 変えて内定したヒトもいるし、変えずに内定したヒトもいます。

 ボクの周囲の内定者では変えなかったヒトのほうがやや多かったかな、というのが感覚的な印象です。
 ですが、ここらへんは各人がどんな業界や企業を受けるのか、また各人がいくつ手持ちのPRをもっているのかでも違ってきます。微妙なテーマですので、周囲に信頼のできる就職コンサルタノトがいれば、いくつかのPRを持参のうえ相談してみてください。

 たとえば、変えて複数の企業に内定したヒトの中には、カタめの企業とやわらかめの企業で使い分けた学生がいました。
 銀行などのカタめの企業では家庭教師などのテーマが受け、アパレルなどのやわらかめの企業では店頭販売のキャンペーン・ガールのアルバイトの経験が受けたそうです。

 変えずに複数の業界に内定したヒトのケースは、志望するシゴト自体は同じである場合なんかがあました。
 たとえば「経営者とシゴトをしたい」というヒトがいました。そのヒトの受けた業界は広告や、銀行、人材、ベンチャーなど。でも、やりたいことは同じです。PRは「人から頼られる存在であろうとしてきました 。たとえば・・・」というもの一本で通していました。

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■自己PRと自己紹介

 自己紹介の場合、プロフィール的なことを期待している面接官がいます。

 どちらも同じコトを言う学生が多い傾向にあります。

 たくさんの学生がそうしているのであまり気にしない面接官が大半だと思います。
 しかし、たまに「自己紹介を聞いているのになんで名前も学校で勉強していることも言わないんだ。そんなに自分を売り込みたいのか」と不快に思う面接官がいます。

 たとえ少ないケースでも快く思わない面接官がいるのであれば、 ある程度の配慮をしたほうがよさそうです。1分の持ち時間の場合なら、PRを言うにしても、その前に30秒くらいはプロフィール的な話を入れてみてはどうでしょうか。

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■自分の言いたいことだけを伝えればいいのか

 半分YESで、半分NO。

 エントリーシートも面接も、大切なのはコミュニケーションです。

 伝えるべき「相手」が実在しているのだということを意識しましょう。「言いたいことを伝えること」は必要ですが、それは、あくまで「相手が聞きたいと思うこと」でもある必要があることを忘れてはいないでしょうか。

 面接中、皆さんがひとりでしゃべっているときでも、相手は表情や姿勢で皆さんの話に興味をもっているかどうか、評価しているかどうかを語っているものです。
 話しながらも、「面接官は退屈そうな顔をしていないか、うつむいていないか、そろそろ話を切り上げてほしいとか、話しがキャッチアップできていないとか目で語っていないか」 などを意識してみてください。
 きっといままで見落としていた、たくさんのメッセージを受け取ることができるはずです。それに気づくことができれば、皆さんの自己PRと志望動機はグングンよくなっていきます。

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■自己PRは高校時代のことでもいいか

 メインに持ってくるPRは大学(院)・短大生活の方がいいことが多いと言えます。

 高校時代のPRがあってもオッケーです。ただし、面接時間が2〜3分しかない場面での「勝負自己PR」は基本的には大学(院)や短大生活のものの方がいいでしょう。

 一般的には、自己PRはできるだけ今に近いもの、つまり大学(院)・短大生活のものの方が説得力があります。(昔優秀だった人でも、いま活躍できているとは限らないためです。)

 ただし、何事にも例外はあります。次の4つの場合などは高校以前のことでも評価される傾向にあります。

 1つめ。高校時代に特異な体験をしたヒトの場合は評価され、内定しています。
 たとえば、スクール生で高校時代、ブラジルでサッカー留学をした学生がいました。彼はこれがもっとも興味をもたれていました。この受講生は大手証券会社に内定しています。

 2つめ。金融など、幼少期から高校時代までのことを詳しく聞いてくる企業があります。
 「そのヒトの人生をしっかり確かめたい、準備していないことを聞きたい」という企業の場合、面接などでかなり前のことを聞かれる場合があります。そのときのために1つ2つ高校時代まででPRできることを考えておくことが必要になります。
 東京海上日動などが典型例です。

 3つめ。本番のエントリーシートや面接では、多くの人の話が似通ってしまうという現象が起こっています。超倍率の難関企業の場合は、違いをアピールするのが困難なために、開口一番の自己PRは、まったく型にはまらないものを言って内定した人が多く存在しています。(たとえば、「私、生まれも育ちも江戸っ子なんです。浅草育ちで、もの心ついたときから毎年おみこしをかついでいます。・・・」というような自己PRで、 人気レコード会社に内定した人がいたりします。)

 4つめ。自己PRや志望動機で少しだけ高校時代以前のことに触れると、「ずっと前からそうだった」ということを強調できる効果があります。実例としては 自著『内もら』の自己PRなどを参考にしてください。

 どんな話をするにせよ、事前にOB・OGなど何人かに伝えてみて、複数の人に「いい話だ」と言われたことを採用するようにしま しょう。

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■自己PRは自慢とは違う

 誰だって人の自慢話を聞くのって気分のいいものではありません。
 
同じ内容でも、強く言い過ぎると相手は自慢に聞こえ、逆に弱く言い過ぎると相手は卑屈な印象を受けます。

 例えば、40カ国旅行したとしても、国の数を強調しすぎることには意味がありません(数自体は話の具体性を確保するためにさらっと触れておいた方がいいですが)。かえっていやみに思われるのが関の山です。
 しかし、何のために旅行をし、何を学び、何を得たかを中心に語り、国の数は添える程度にすると、相手はとたんに評価するようになったりします。

 たとえ同じ内容の話をしても、どこを強調するかなど、伝え方次第で相手に気持ちよく受け容れられることもあるし、ぴしゃりと拒絶されることもあることを覚えておきましょう。

 また、最近、自分がやったことなのにPRで「見事成功しました」というような表現を使う学生が増えています。
 個人的に思うのは、「見事」といったコトバは他人から言われる表現であり、自分から言うことではないように感じます。「見事」は省いたほうが自慢に聞こえず、読み手や聞き手にとって気持ちのいいPRになるのではないでしょうか。

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■PRでサークル、アルバイトの話をしてはダメか

 そういう面接官も少ないながらいます。でも大半の面接官はそうは思っていません。

 テニスサークルの話をする人、コンビニバイト・ファミレスバイトの話などをする人はたくさんいます。それにたずさわる人間の数が圧倒的に多いのだから自然なことです。
 面接官は、「また同じ話か」とイライラしていることは確かにあります。

 しかし、 これまで1000人以上の学生を個別に最初から最後までコーチしてきましたが、多数の学生がそうしたテーマのPRで内定しています。
 テニスサークルにしてもコンビニのアルバイトにしても「自分なりの工夫をして成果を出した」というPRをした学生の多くが競争倍率の高い企業に内定している事実を 覚えておいてください。

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■テニス&スキーサークルの幹事は隠すべきか

 一般的には隠す必要はありません。
 まったくの遊びサークルだったというのなら話は別ですが。

 面接の定番本『メンタツ』では「隠せ!」とあります。一方『面接官の本音』という本ではオッケーと反論しています。蛇足ですが、『面接官の本音』はいたるところで『メンタツ』を意識しているようです。

 話を戻すと、ボクの周囲でも、『面接官の本音』で述べられているように幹事であることをPRで堂々と述べて内定しています。幹事だったのが本当であれば、隠す必要はありません。

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■テレビ局でアルバイトしたことを、マスコミの自己PRにするなと言われたのですが

 テレビ局、広告代理店、出版社、新聞社の志望者の場合、それぞれの業界でアルバイトした経験を自己PRにして内定 したヒトは、ボクの周囲ではほとんどいませんでした。
 また、広告代理店を受ける場合、サークル活動で広告研究会だったことをPRした内定者も記憶にありません。

 人事側としては、「プロ野球選手に向かって、中学時の軟式野球での実績や野球知識をPRされているような感じ」がします。テレビ局のアルバイトは雑用であることがほとんどなので、それを強調されても・・・・・・ということになります。詳しい内情を知っている相手へのPRはアプローチが難しくなります。

 また、人事としては、PRされるとプロの立場からの専門的な質問をしてみたくなったりもします。相手は「この道10年」とかのベテランなので、面接で突っ込まれると、PRした学生はすぐに馬脚をあらわすことになりがちです。

 逆に、アルバイトしたことを伏せていれば、専門的なことを聞かれて答えられたとき、「働いたこともないのになかなか研究しているじゃないか!」と勝手に評価してくれたりします。

 ただし、これはあくまで一般論。いい自己PRがつくれる可能性はゼロではありません。内定者や、OB・OG、社会人にも相談しつつ、試行錯誤してみてください。

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■自己PRのNGテーマはあるの?

 「絶対にダメ」というテーマはほとんどありません。
 テーマにかかわらず、面接官の4つの視点のうちいずれかが伝えられればプラス評価になる可能性が残されるためです。

 人事の4つの視点

  1、相対評価にたえうる
  2、実力1:強み・専門能力が伝えられる
  3、実力2:リーダーシップ、チームワークが伝えられる
  4、心が動く

 ただ、自己PRにするのが困難なテーマというのはあります。たとえば、恋愛。かつて人事をしていた頃、学生時代に打ち込んだことを面接で聞いたら、

 「ボロボロの恋愛をして、多くを学んできましたっ!」

という女子学生がいました。そのときは評価そっちのけで、「ボロボロの恋愛ってどんなだ?」と想像してドキマギしてしまったのが記憶に残っています。汗

 恋愛ネタの自己PRは、よっぽど内容を練らないと「恋愛をするために会社に入るの?」と思われて終了、などということになりかねません。

 パチンコやオールラウンドサークルなど、遊びのイメージを抱かれやすいものも、自己PRを完成させるために要する時間と労力が大きくなる傾向があります。
 ただし、まったく不可能ということではありません。人事の4つの視点とにらめっこしながらチャレンジしてみてください。

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■自己PRのNGワードってあるの?

 できれば使わないほうがいいコトバというのはあります。
 ただし、「それだけで落ちる」というわけではありません。

 よく自己PRで「わたしはコミュニケーション能力には自信があります」と言う学生にでくわします。
 ボクの経験では、開口一番このセリフを言った学生で、コミュニケーション能力があると評価できた人はいまだかつていません。

 というのは、このフレーズをいたるところで耳にすることにあります。自己PRは、他の学生との違いを示すのが目的であるにもかかわらず、「その他大勢の学生と出だしがまったく同じ」とはどういうことなのだろう、と首をかしげます。

 本当にコミュニケーション能力がある人は、「コミュニケーション」というコトバを、もっと慎重に使うはず。どうしてもそう伝えたいというのなら、同じ意味でかまわないので、コミュニケーションというコトバ以外を使うようにしましょう。
 どうしてもコミュニケーションと言いたいということなら、せめて、「コミュニケーション能力を高めることに力を尽くしてきました」とか、謙虚な表現に改める配慮をしてもらいたいものです。

 大勢の学生が使うコトバというのは、他にもたくさんあります。みんなが使うコトバを正確に把握するには、就職コンサルタントに個別のアドバイスを受け続けるのが近道です。

 ちなみに、いくつかフレーズをあげておきます。会社説明会で求める人材像として会社が提示したようなコトバをそのまま使ってしまうと、NGワードになる可能性が高くなります。
 
 ○みんなが使う表現:目標、成長、責任感、協調性、問題解決能力、挑戦、チャレンジ、粘り強い、好奇心、努力、いろいろ、さまざまなどなど。

 ○みんなが使うフレーズ:「わたしはすっぽんのような人間です」「わたしはひまわりのような人間です」「笑顔には自信があります」「わたしのウリは明るさです」「世の中の人に勇気を与えたい」「世の中の人に感動を与えたい」「世の中の人にきっかけを提供したい」「わたしは縁の下の力持ちです」「人が好きです」「継続は力なり、がモットーです」などなど。

 ただし、「使ったら即アウト」ということではないので神経質になりすぎないように。

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■そのPRは面接でも通用しますか?

 就職アドバイスが進化している一方で、企業側の評価技法も年々高度化しています。

 前にも触れましたが、ここ数年で流行しているのは、集中砲火型面接です。
 1つのPRに対して、面接官がいくつもの質問をしてきます。

 質問の意図は2つ。

 1、PRがウソでないのかを確かめること。
 2、PRで述べたような成果が、偶然でなく繰り返し達成できるのか(再現性)を確認すること。

 1について。PRに対して「成功のポイントは?」とか「困難はありましたか?またそれをどう克服しましたか」など、いくつかの質問を投げかければ、本当かウソか大方検討がつきます。

 2について。たとえばイベントを成功させたとしても「役割」などを聞けば、どの程度その成功に貢献したのかがわかります。
 優秀なリーダーと一緒にイベントをやれば、誰だってその成功にあやかることができます。もし役割を聞いて「イベント会場の前に立って誘導だけしていました」程度であれば、成果に対する貢献度が低いということになります。

 対策としては以下の2つが重要です。

 1、ウソはつかないこと。
 2、つくったPRに対していくつもの質問をしてもらい、自分の回答を整理しておくこと。

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■志望動機とは

 志望動機には大きくは4種類ほどあります。この4つの項目について事前に整理しておきましょう。
 
 競争倍率の高い企業や官公庁では、志望動機が1番の頻出質問項目となっています(ただし、競争倍率の低い企業等では、志望動機は最重視されない場合があります)。公務員国家1種でも、「どんな仕事をしたいのか」が最重要質問項目の一つになっています。

 マスコミ、一般企業、公務員ともに、競争倍率の高いところを受ける際には、以下の項目について入念に整理しておきましょう。

  1、なぜその業界か。他の業界ではないのか(公務員の場合:なぜ公務員か、なぜ国家公務員か、なぜ地方公務員かなど)
  2、なぜその企業か。他の企業ではないのか(公務員の場合:なぜその省庁か、役所か)
  3、なぜそのシゴトか。他のシゴトではないのか
  4、志望先の現状を踏まえた「具体的にやりたいこと・企画」 

 「なぜその企業か」と聞かれても、都銀や商社など、ちょっと調べただけではライバル企業との違いがわからなかったりします。しかし、面接では執拗に聞かれる項目のひとつです。

 「具体的にやりたいこと・企画」は、とくに近年、マスコミや一般企業だけでなく、公務員でも重視される傾向にあります。ここ数年、志望動機に求められるレベルがあがっています。

 「具体的にやりたいこと・企画」は、志望先の現状を分析したうえで、相手にとってもメリットのある形にアレンジします。そのためには、 マーケティングの入門書程度には目を通したうえで、足を使った調査や、実際に志望する仕事をしている人の意見を聞いておくことがポイントになります。
 マスコミや、保険、商社、人材などの競争倍率の高い企業への志望動機づくりのアプローチ&実例については、『内もら』をご参照ください。

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■心をつかむ志望動機の本質

 エントリーシート本に掲載されている志望動機の実例の多くは、内定をとりまくったヒトのレベルと比較するとだいぶ落ちます。

 とりわけ真似しないほうがいいと思うのは、HPや会社説明会の内容をそのまま志望動機に書いてしまっているケース。
 
元の情報がHPや会社説明会ですから、書いた文章も結局は会社案内のようになってしまいがちです。

 その志望動機だけで判断したら、内定レベルからはほど遠い状態です。おそらくその実例の人は、自己PRがよかったとか、面接が得意だったとか、学校・学部名などで書類通過しているのだろうと考えられます。

 就職はよく恋愛にたとえられます。皆さんは告白されるとき、相手に何を求めるでしょうか。皆さんの趣味とか好物とか長所とか短所とか成績とか、それらを調べて理解してくれているのは悪くはないかもしれません。

 でも、イチバン大切なのは、「自分のことを本気で好きかどうか」のはず。
 志望動機も、その企業について自分が心から惚れたことを中心に据えるようにします。

 会社案内のような志望動機より、ラブレターのような志望動機をめざしましょう。

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■「守り」の志望動機と「攻め」の志望動機

●アウェーで戦うか、ホームで戦うか

 アウェーの志望動機とは、広く浅い業界研究をもとにしたもの。
 ホームの志望動機とは、自分ならではの強みを生かしたものを言います。

 サッカーは、ホーム(地元)で戦うと有利と言われます。練習しなれたサッカー場、圧倒的人数のサポーター。気分もリラックスできるからです。
 一方、アウェー(敵チームの地元)で戦えば、その有利さは相手チームのものになってしまいます。

 エントリーシートの志望動機が会社案内とほとんど同じ、という人がいます。これでは、そのESをもとに面接が行われた場合、アウェーで戦うことを宣言してしまったようなもの。
 ベテラン面接官に業界知識で挑んでも、赤子の手をひねられるような結果に終わります。

 

●守りの志望動機

 業界研究・企業研究は欠くことのできないものです。以下のような手段で一通りのことは把握しておきましょう。

 1、日経新聞

 2、NIKKEI NET( http://www.nikkei.co.jp/ )を志望企業名で検索

 3、Yahoo!JAPAN( http://www.yahoo.co.jp/ )の企業情報

 4、書籍『就職四季報』『同じく女子版』(ともに東洋経済新報社)

 5、業界紙(Googleで調べればたくさん出てくる)、業界研究本

 6、選考対策書籍

   ・マスコミ:『マスコミ就職読本』(創出版のシリーズ本)
         『マスコミ就職完全データブック』(産学社)
   ・テレビ :『NHK合格への道』(早稲田経営出版)
         『"ビデオ構成"の「企画」から「完成」まで番組制作』(同上)
   ・出版  :『出版社合格への道』(同上)

 7、その他の定番

   ・定番雑誌(広告志望なら『広告批評』(宣伝会議)、テレビ志望なら『日経エンタテインメント!』(日経BP)、新聞志望なら『新聞ダイジェスト』(新聞ダイジェスト社)、出版志望なら『ダ・カーポ』(マガジンハウス)といったもの)

 
ただ、こうした広く浅い業界研究では通常「守りの志望動機」しかできません。
 
なぜなら、人事や面接官がすでに常識としていることがほとんどだからです。彼らが知っていることをことさら強調してみても、相手の心は動きづらいでしょう。
 「面接で常識がないと思われないように」という程度の位置づけでカバーしておきます。

 

●攻めの志望動機

 「ホームの志望動機」とは何でしょう。
 業界に精通したベテラン面接官をしても、彼らの経験や、知識では追いつかないものは、たとえば次の2つが考えられます。

 1、学生である自分ならではの経験
 2、学生である自分ならではの知識

 これらを具体的に検討してみましょう。ただし、以下はあくまで発想のヒント。自分でも、頭をやわらかくして考えてみて。
 
 1、経験

  1−1、古典的客室乗務員型

      「小さいころその会社の飛行機に乗ったとき、いかに感動したか」を志望動機として語る、というもの。
      ただ、客室乗務員のこのタイプの志望動機はポピュラーになりすぎてしまったので、よほど工夫しないとキツいでしょう。
      でも、アプローチとしては効果があるので、「他者にはなさそうな体験」だと思えるなら、ためしに志望動機をつくってみて就職コンサルタントなどにダメだしをもらいましょう。

  1−2、異文化交流型

      たとえば1年間アメリカに留学していた場合。
      テレビ番組でも、CMでも、雑誌でも、商品でも、あちらで流行していてこちらでまだブレイクしていないものを思い出します。

  1−3、企業・店舗・工場訪問型

      OB・OG訪問が代表例。
      住宅販売会社なら展示会に行くというのも古典的なアクションです。
      ただ、意識の高い人ならすぐに思いつく手法なだけに、どうやって自分だけの違いを出すのかよく考えること。
      大手不動産会社に内定したある女子学生は、面接の前日その不動産会社が手がけたビルがオープンする情報を入手。見学してから面接に臨みました。さすがにそこまで手が回る人はいなかったようで好感を持たれたそうです。
      彼女はその会社に内定しています。

  1−4、属性活用型

      「学生の立場」というのも皆さんの「ホーム」になりえます。
      たとえば、かつてNHKのアナウンサーに内定した学生は「具体的にやってみたい仕事」を「学生向けのニュース番組」として提案しました。

 2、知識

 たとえば、過去のボクのスクール受講生の中に、日経新聞でコラムを書いている教授のゼミの学生がいました。
 日経新聞といえば、人気企業のビジネスマンにとってはバイブルのような存在。その新聞でコラムを書いているということは、日本経済の最先端の知識をもっているということになります。
 自分の志望先と教授の専門とで重なる部分がないかを考えてみます。もしあれば教授にじっくり最新の話を聞いておきます。

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■どうする?!第二志望の志望動機

 「志望動機では本気度が大事」と前に述べました。それは第二志望でも変わりません。

 よくよく考えてみると、その人の全部が嫌い、というケースが少ないように、その会社の全部がイヤだ!ということもまれなはず。
 5%でも10%でもいい部分があれば、そこ を強調して志望動機をつくればいいということになります。

 好みではない人だって、鼻の形だけはステキだったりします。そのときに、「鼻は好き」とは言わないで「鼻が好き」という伝え方をすれば、本気度が伝わるものです。

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  NHK(アナウンサー、ディレクター)、地方局アナウンサー、朝日新聞社、讀賣新聞社、日本経済新聞社、集英社、日経BP、電通、ADK、TBSラジオ、 東映、エイベックス、アクセンチュア、サノフィ・アベンティス、アストラゼネカ、シオノギ製薬、テルモ、P&G、資生堂、ゴールドマン・サックス、スパークス、野村證券、 日本郵政、日本政策投資銀行、三菱東京UFJ銀行、AIU、日本生命、東京海上日動、 JA共済、GE、三井物産、三菱商事、三井不動産、ソニー、松下電器、リコー、シャープ、デンソー、キーエンス、ロッテ、JTB、ANA、JALスカイサービス、リクルート、ベネッセ、コナミ、日本IBM、NTT研究所、NTTデータ、NTTコミュニケーションズ、ファーストリテイリング、 日本郵船、国会図書館、都庁など


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 [2009年卒の学生2010年卒の学生2011年卒の学生転職
  *2009年卒コミュニティでは「自己PR添削ひろば」を開設しています。


<拙著のご紹介>

 ・『内定がもらえる人もらえない人2006年度版』(産学社)
 ・『エントリーシート―自己PR・志望動機・履歴書・Eメール〈2007年採用版〉』(TAC出版)

 ※ともに新年度版の発行の予定はいまのところありません。古い版で恐縮ですがご購読いただき、新しいアドバイスはこのHPなど、ウェブ上にてご確認ください。[2007.11.17]


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