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◆ 心に残る言葉 ◆
「とにかく実際に生きていくしかないだろうね。もし君が心の底から切実に何か書きたい、誰かに何かを伝えたいと思っているのなら、(中略)現実の経験をひとつひとつ、煉瓦を積み重ねるみたいに大事に積み重ねていくしかないんじゃないかな。たとえば……そうだな、一生懸命恋をするとかね」
[村上春樹「ロールキャベツを遠く離れて」(『やがて哀しき外国語』)]
【業界と仕事】
出版業界は、インターネットの普及や活字離れの加速によって厳冬の時代を迎えている。
まさに業界全体が「土砂降りの不況」にあえいでいる。この状況は大手も同じ。
かつては売れ筋だった雑誌が、いまでは店頭から半分以上返品されるということがめずらしくなくなった。
業界全体の調子がきわめてよくないので、OB・OG訪問などを通して情報収集をきちんと行い、経営状態のいい企業を選ぶことが何より重要である。
「この苦しい状況を知りながら、あえて出版を志望している」という強い自覚が大切だ。どの出版社も、例外なく生き残りをかけて皆さんを採用しようとしている。
本や雑誌をつくって、かつそれをバンバン売るために、編集者は文字通り「身を削って」誌面づくりをしている。睡眠時間が極端に少ないのがこのシゴトの特徴でもある。
「将来は、自分の本を出したい!」と考えて出版を志す人は、コネができるので、出版社で働いていると本を出すのに有利ではある。
ただ、編集を志すのであれば、書くのは作家であることが多いので、「どんな企画でヒットを飛ばすか」という視点が大切であることを忘れずに。
【求められる資質】
どうしてマスコミで働きたいのか。さらに、マスコミの中でもなぜ苦境にある活字や誌面にこだわるのか。よくよく考えて、自分なりの答えにたどりついた人が志望してほしい。
内定者は、概して活字好きで、しかも、アンテナが高い。ジャンルにこだわらず話題の本にはざっと目をとおしていて、さらに、流行の商品や、映画、音楽などの情報を、誰よりも早く入手しているタイプの人が多い。
集英社の内定者などは、ゲノムが流行ればパソコン上での分析に熱中したり、かと思うと、浜崎あゆみについてとことん詳しかったりという具合だった。
「好奇心全方位全開!」という人に向いている。
【対策】
志望動機対策として、自分が入社したらどんな企画をやりたいかを十分に詰めておく。
厳しい状況下で、出版業界のベテランである面接官が、「それならイケそうだ!」と判断してくれるレベルの提案になるまで、「具体的にやりたい仕事」を徹底的に練り込んでおきたい。
文章力を日々磨いておくこともポイントだ。雑誌では、自分で原稿を書くことがあるし、本では、著者の文章を直すことが必要になる。
内定者の中には、選考までに100本前後文章を書きこんだ人も少なくない。しかるべき人に添削をしてもらうこともポイントである。
作文で三題噺(さんだいばなし)を課すところもある。三題噺とは、もともとは落語の小話で、相互に関連の無い3つの題を、即興で織り交ぜて、ひとつの興味深いストーリーにするというもの。
マスコミでは、そのときどきで話題になっているコトバが3つ出題されることが多い。文章力に加えて、幅広い知識と創造力が問われる。参考書としては、『マスコミ入社試験突破
三題噺の書き方講座』(早稲田経営出版)がある。
また、出版社によっては、キセル文とか人物寸評なども課される。『出版社合格への道』(早稲田経営出版)の中にかなり洗練された例が紹介されているので、一度見てみることをおすすめしたい。
なお、他の対策については、当HP内の「自己PRと志望動機の書き方」や、「エントリーシートの書き方」、「ミニマム面接対策」 、「グループ・ディスカッション対策」を参照してほしい。
【推薦図書】
・『マスコミ就職読本
新聞・出版編』(創出版)
*新聞・出版就職の定番本。過去の選考内容などがわかる。
【マスコミ就職塾】
マスコミ対策のスクールに行った方がいいかどうかについては、
ボクは通うことを勧めている。
就職塾選択のポイントについては「就職塾の選び方」のページをご参照いただきたい。
【初めてサイトを訪問した方へ】
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[2006.10.15現在]