『A型のこころ』という本のなかで言う血液型とはABO式血液型のことですが、私は血液型の問題を性格という観点では考えていません。なぜなら、性格心理学で言う「性格」という言葉はあくまでも学術的な専門用語なので、普通の人が使う性格という言葉とはまったく意味の違う言葉だからです。
早い話、あなたが「性格というものが存在し、さらに血液型と性格には関係がある(またはない)」と考えているとして、それと心理学者が「血液型と(学術的な意味での)性格には(相関)関係がない」と考えていることとは、基本的に関係がないのです(ただし、あなたがなぜ”性格”というものがあると考えているのかということに関しては関係があるかもしれません。興味のある方は性格心理学の本を読んでみてください)。
血液型で変わるのは”性格”ではなくて”こころそのもの”だと考えたほうがいいのではないか? というのが私の主張です。詳細は『A型のこころ』に書きましたので繰り返しませんが、そう考えたほうが自然だし、すっきりすると思います。ただし、私の考えには科学的根拠はありません。あくまでも考え方でしかありませんので、その点はご理解ください。
念のため付け加えますと、私は心理学者が「血液型と性格に(相関)関係は見い出されていない」と言うならば、その説を支持します。プロが言うんだから、たぶんそうなんでしょう。しかしそのことと、私が「血液型で人のこころが変わる部分があるのではないか?」と考えていることとは、あまり関係がありません。私は性格という観点で考えているわけではないので、「ああ、血液型は”性格”とは関係ないんだな」とは思いますが、それ以上でも以下でもないのです。
血液型で人の性格(もちろんそれがあるとしての話ですが・・・)がわかったり、相性がわかったりしたら、素敵なことです。でも、私の考えでは、血液型でも人のこころはわかりません。
それなら血液型と人のこころの関係など考える必要がないじゃないか――、と思われる方もいると思いますが、それは違います。これも私の考えですが、血液型のことを考えないと、人のこころは本当にわからないということがわからないのです。
ちょっと違うでしょう?
血液型占いで将来のことがわかったり、好きな異性のことがわかったりしたら、これも素敵なことです。でも残念ながら、血液型は占いではないとしか言いようがありません。
今でこそメディアには血液型占いが溢れていますし、私の本もたいていの書店で「血液型占い」のコーナーに並べられているようですが、ちょっと前までは血液型の問題は血液型による性格判断が主流で、血液型占いが注目されることはあまりありませんでした。
私が見たところ、血液型のテーマとして血液型占いが前面に出てきたのは、心理学者達がテレビなどで血液型と性格の関係を否定し始めてからのことです。血液型の問題を、血液型と性格の関係という科学的な話題として取り上げることができなくなったので、メディア側としては占いとして扱うしかなくなったのだと思います。
メディアとしては、科学者が否定している以上、血液型を性格との関係という観点から取り上げずに占いとして扱うことは、ある意味で必然のなりゆきでしょう。血液型は依然として人気のテーマだからです。ですが、せっかくの血液型の問題を占いにしてしまうのは、あまりにももったいないと私は考えます。
ですから血液型の問題を占いでもなく科学でもないかたちで考えてみようというのが私の提案です。
『A型のこころ』とこのウェブサイトは、次の五原則に従っています。
[血液型五原則]
原則一 ABO式血液型の違いによって人のこころの内容は少しずつ異なると考えよう。
原則二 自分の血液型の価値基準で、異なる血液型の人を判断してはならない。
原則三 何人もその人の血液型らしく自由に考え、ふるまい、生きる権利は尊重されなくてはならない。
原則四 血液型の違いによって人に優劣は存在しない。すべての血液型の人が固有の価値をもち、なおかつ等価である。
原則五 血液型について考えることは、世界の多様性を受け入れ、生き方を変えることである。
*この五原則についての詳しい説明は、『A型のこころ』をお読みください。
これを読んでいるあなたはすでに血液型に興味があるのだと思います。そして、少なくとも血液型は占いではないと気づいていらっしゃるかもしれません。もしかしたら血液型で性格を判断するような本も読んだことがあるかもしれません。
しかし、私の考える血液型の世界は、今までの考え方とは少し違います。それはきっとこころについての考え方が少し違うのだと思います。もしもあなたが血液型で人の性格を判断したり、相性を考えたりしたいだけならば、『A型のこころ』にはそういったことは書かれていませんので、他の本を読まれることをお勧めします。
特に、能見正比古(のみまさひこ)さんの本は絶対のオススメです。お近くの図書館に行けばまだ蔵書があると思います。一度でも読んでみれば、世の中に出回っている血液型の本のほとんどは、能見正比古さんの亜流でしかないことがわかると思います。そして、私の考え方も能見正比古さんの考察をふまえて展開されています。
いずれにせよ、私の考えは上に挙げた「血液型五原則」に集約されています。この考え方に興味がある方は、是非『A型のこころ』を読んでみてください。
ところであなたの血液型は、いつどのようにして調べたものですか?
親から聞いたとか、昔誰かにそう言われたとか、根拠が不確実な場合はありませんか?
献血をすれば、きちんと調べてもらえますし、Rh式もわかります。自分の血液型を正確に知ることから血液型によるこころの観察は始まります。
皆さん、まず献血をしてみてくださいね。