シマウタQ&A


(最終更新:2010.12.05)


初級編


 シマウタって何ですか?
 簡単に言えば奄美群島で唄い継がれてきた民謡のことです。管理人は「シマ」という言葉は本来「 island(島) 」ではなく「集落」という意味であるという立場を取っていますので、このサイトでは「シマウタ」という言葉を用いています。ちなみに「シマ」という日本語に漢字の「島」を当てるのは、間違いだという説もあるようです。お近くの図書館にある大きな辞書で「しま」という言葉を調べてみて下さい。


 沖縄の島唄とどう違うのですか?
 蛇皮線を用いるところは同じですが、弦の太さやバチが違いますし、音階なども違います。基本的に別のものと考えたほうがいいと思います。

シマウタについてより詳しく知りたい方は、以下のホームページにアクセスしてみてください。

「しまうた半学」
「奄美島唄の世界」 → 「(1)奄美の島唄」
「奄美島唄学校」 → 「島唄」


 蛇皮線というのはどんな楽器ですか?
 本土の三味線にニシキヘビの皮を貼ったものと考えるとわかりやすいと思います。造りは沖縄の三線とだいたい同じようです。現在は人工皮を使ったものが主流になっています。奄美では「三味線」と書いて「シャミセン」「サンシン」などと言っているようです(沖縄と同様に三線(サンシン)と書く人もいます)。以下のサイトに詳しい解説が載っていますのでご覧ください。

「奄美島唄の世界」 → 「 (2)奄美蛇皮線 」


 奄美の三味線はどんな音がするのですか?
 では実際に聞いてみてください。

「瀬戸内町」 → 「観光ガイド」 → 「文化・民俗・芸能」 → 「島唄」
*元ちとせさんの行きゅんにゃ加那節、朝花節、くるだんど節、豊年節を聴くことができます( RealAudio が必要になります)。


 唄者(うたしゃ)というのは歌手のことですか?
 唄者とは唄が上手でなおかつ歌詞や唄についての知識をきちんと持っている人のことで、歌手のような職業名ではありません。奄美にはプロの唄者は存在しないのです。

「奄美島唄の世界」 → 「 (3)奄美の唄者 」
「奄美島唄学校」 → 「島唄」


 シマウタのCDを入手したいのですが?
 都心の大手のCDショップなら、純邦楽(J−POPとは違います)の民謡のコーナーかワールドミュージックのコーナーに置いてあることもあります。しかし確実に入手したいのなら以下のサイトで注文したほうが無難です。あとは各アーティストのサイトなどから直接購入ということになります。

「セントラル楽器」 「SOUNDS PAL」  「あまみ市」 「あまみ庵」 「ゆりどろ」 


 シマウタのライブの上手な聴き方は?
 特にありません。まずご自分で直接聴いてみることをお勧めします。そして、誰でもいいのですが自分のお気に入りの唄者を見つけたら、その唄者のCDなどでシマウタの曲をいくつか覚えていくといいと思います。そうすると他の唄者が同じ曲をどんなふうに工夫して唄っているのかわかるようになりますし、シマウタのライブがいっそう楽しくなります。

生のシマウタはまた格別なものです。最後はきっと「六調」という曲で盛り上がって終わると思いますから、いっしょに踊って楽しみましょう。遠慮は損ですよ。


 どんなライブがお勧めですか?
 最近のシマウタは、ピアノと合わせたり、ギターを入れたりバンドスタイルで演奏したりして新しい試みが数多くなされていますので、伝統的な三味線のスタイルだけではちょっと辛いという方は、まずそういったものから入ってもいいかもしれません。

「奄美音楽情報」では、東京を拠点にして新しいアレンジのシマウタに挑戦したり、バンドスタイルでシマウタを取り入れている人たちの情報を主に取り上げています。ソフトがあれば試聴できるようになっているサイトもたくさんありますので、どうぞご自分で探してみてください。


 お勧めの唄者は誰ですか?
 個人の好みもありますので、特に誰がお勧めということはありません。
また、奄美大島のシマウタは大きくわけて北の笠利(カサン)ウタと南の東方(ヒギャ)ウタに分かれます。笠利ウタは穏やかでゆったりした曲調です。東方ウタは音の変化が激しくやや早いリズムを特徴としています。唄者の出身地によってどちらのウタかが異なりますので、ご注意ください。唄者の一覧は、以下のサイトに詳しく掲載されていますが、これで全部というわけではありません。

「奄美島唄学校」 → 「島唄」
「あまみんちゅドットコム」 → 「エンターテイメント」 → 「DATA BASE」 → 「唄者」





中級編


 奄美大島以外にもシマウタがあるのですか?
 あります。大島でも瀬戸内町の加計呂麻島にもありますし、徳之島もシマウタの宝庫です。また喜界島、沖永良部島、与論島にもそれぞれ趣のあるシマウタがあります。喜界島の「みちのしま農園」のサイトで、一度聴いてみてください。

「ラジオ 喜界島」


 八月踊りとは何ですか?
 八月踊り唄は、シマウタのもとになっているものだとも言われています。八月踊りを解説しているサイトはたくさんありますし、八月踊り唄を取り上げているアーティストもかなりいます。ぜひ自分で探してみてください。でもちょっとだけ、サイトを紹介しておきます。

「あまみ庵」 → 「目録:芸能」 → 「用語解説:八月踊り」
「ラジオ 喜界島」 → 「喜界町川嶺の八月踊り」ほか


 唄遊びとは何ですか?
 シマウタの基本は、ウタ遊びの場で二人以上でウタを掛け合う形式で唄われるものでした。近年芸謡化が進んで(囃しは付くものの)一人で唄うことが多くなりましたが、この「歌掛け」がシマウタの本来の姿です。ここでも、「みちのしま農園」のサイトで実際に聴くことができます。みなさん、お礼に何か買ってあげましょう (^^;;

「ラジオ 喜界島」 → 「喜界町・田畑家の唄遊び」


 シマウタの解説書はありますか?
 いくつか入門書的な書籍がありますが、現在入手可能なものを少し挙げておきます。

『奄美シマウタへの招待 かごしま文庫55』小川学夫著、春苑堂出版、平成11年、1,500円+税
『琉球列島 島うた紀行<第一集>奄美諸島・沖縄北部・沖縄中部』仲宗根幸市編著、琉球新報カルチャーセンター、1997年、1,800円+税
『「しまうた」を追いかけて―琉球弧の民謡・フィールドワークとエッセイ』仲宗根幸市著、ボーダーインク、1998年、1,800円+税

本格的に知りたいという方は、次の本がオススメです。

『奄美歌掛けのディアローグ―あそび・ウワサ・死』酒井正子著、第一書房、1996年、5,500円+税

この本の最後に様々な文献が挙げられており、直接シマウタの研究の世界に入っていけると思います。また、古書店でしか手に入らない本も多くあります。

「あまみ庵」

もご覧ください。


 シマウタを習いたいのですが?
 東京でシマウタを習うのは、現時点では皆さんが考えているよりも困難です。まず、本格的に広く生徒を募集して活動しているようなシマウタ教室が、ほとんどありません。それは、本来地元の集落ごとに唄われていたシマウタというもののあり方から考えて、そうならざるをえない部分があります。

シマウタは、島はもちろん、同じ島でも場所により人により全て違うので、現時点でスタンダードな教本や楽譜も存在していないようです。というよりも、そもそも楽譜によって教授されることがあまりないのです。近年、それでは身近に指導者のいない場合などに学習が不可能になってしまいますので、いくつか楽譜を用いている教室も出てきましたが、シマウタの基本はあくまでも自分で見て聞いて覚えるということのようです。

ですからもしもあなたが本当にシマウタを習いたいのなら、最終的には自分で工夫して覚えるのが一番です。実際のシマウタ教室に通っている人の話を聞いても、結局自分で工夫して覚えたという人がほとんどですし、当の唄者たちの話を聞いても唄遊びで自然に覚えたという答えが返ってくるのです。

参考までに現在手に入る教本や、東京のシマウタサークルの情報を掲載しておきます。

東京奄美サンシン会(会主・本田よしの)
 サンシン、ウタ、八月踊りのサークル(わかりやすい教本があるので基礎は身につきます)
 毎月第二・第四土曜日 午後1時〜5時 (場所は上記リンク参照)

*関西や東京のその他の教室の情報は奄美島唄学校の三味線教室のページをご覧ください。

*奄美三味線の楽譜や教則本は同じく奄美島唄学校のサンシン教則本のページをご覧ください。

 奄美三味線を購入したいのですが?
 奄美からはセントラル楽器で購入できます。それ以外は、奄美の三味線店から直接買って送ってもらうことになりますが、地方発送可能かどうかは不明です。初心者の場合なかなか三味線の良し悪しがわからないと思いますから、信頼できる人に相談して買うか、直接奄美に行ってお店の人に相談して買うのが無難だと思います。

最近、このブログ 奄美三味線製作記 の作者からも入手できるようになりました。

 奄美三味線の糸やバチを購入したいのですが?
 これまで東京では糸やバチは手に入らなかったのですが、瀬戸内町在住の森さんという方が「ゆりどろ」で三味線小物を販売してくれるようになりました。東京でもトーア音楽工房で購入できるようです。

「ゆりどろ」スリーウッズ





上級編


 唄遊びをしてみたいのですが?
 昔のような本格的な唄遊びを東京で行なうのは困難だと思いますが、もう少し気楽な唄遊びを目指した活動が少しずつ始まっています。奄美音楽情報の中にもそういった集まりの情報が掲載されることがありますので、チェックしてみてください。また、奄美に行けば、たとえば名瀬市の「かずみ」ではいつも三味線が置いてあって、誰でも唄遊びに参加できます。初心者の腕試しにとてもいいと思いますので、是非挑戦してみてください。


(以下、工事中)


*質問やご意見を募集しています。送信フォームで管理人:bikibiki こと 大橋までお寄せください。

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