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塩ビ管スピーカー

「TIMEDIMAIN Yoshii9」もどき



2005/12/18

何かの展示会だったと思うのですが、たまたまタイムドメイン社のブースがあり「Yoshii9」と「TIMEDIMAIN mini」がおいてありました。
再生される臨場感のすばらしさがなんともいえないものでした。インターネットでいろいろ調べて見ると「塩ビ管」を使用して「Yoshii9」タイプのスピーカーを皆さん作成されていますので、ひとつ真似をして作ってみることにしました。

まずは、スピーカーですが、FOSTEXの「FF85K」を使うことにします。

  ■規格
     インピーダンス:8Ω
     最低共振周波数:125Hz
     再生周波数帯域:fo〜32KHz
     出力音圧レベル:88dB/w(1m)
     入力:10w(Mus)
     Mo:1.8g
     Qo:0.47
     実行振動半径(a):3cm
     マグネット重量:228.3g
     総重量:565g

まだ、このスピーカーの音を聞いたことは無く、どんな音がするのかは分かりませんが、独特のエッジや白いコーンなどの外見に惚れ込んで選択しました。

塩ビ管は、「VU−75」の1mに切断されたものを、またスピーカーの取り付け部には「インクリーザー」と言うらしいのですが、これの75−100を近くのホームセンターで購入してきました。
「インクリーザー」へのスピーカーの取り付け方法ですが、東急ハンズでベニヤ板をドーナツ状にカットしてもらいました。右がその取り付けの様子ですが、まだ全て差し込んだままで固定はしていません。

取りあえず、この状態で完成したばかりのV−FETアンプにつないで音を出してみます。床との隙間をいろいろ調整して聞いた感じでは、ボーカルはそれなりの音はしますが、とてもじゃないですがほめられた音ではありません。

取りあえず、気を取り直して塩ビ管を接続してみます。

音を出してみましたが、試作とはいえとんでもない音です。完全に音がこもって筒臭い感じです。
カーペットの切れ端でも消音材代わりに、筒に入れたら少しは良くなるかもしれません。また、いろんな方のサイトを見ていますとこのタイプは「仮想グランド」なるものをつけられたりされていますが、これが何者なのか全く理解できません。

さァ〜て...!  どこから手をつけていいのやら、どうしたものか?

ホームページアップ後に、いろいろ調べてみるとタイムドメイン社のHPに、タイムドメイン理論が記載されていました。それによると、磁気回路を振動させないようにするためスピーカー本体の固定をゲルのような柔らかいもので浮かせ「仮想グランド」に接続するとなっています。なるほど、私のは単なる筒型スピーカーだったのですね。 また、適当なパーツを見つけて挑戦したいと思います。

2006/01/01

いろいろなHPを参考にして各種部品集めから開始です。スピーカーと塩ビ管を分離するためにどのようにするかかなり悩みましたが、「インクリーザー」の内部にゴムを円周上に入れその上にスピーカー用バッフルを乗せて、塩ビ管とスピーカーを切り離すことにし、東急ハンズに買い出しです。

通常のゴムでは硬すぎるのでウレタン系だと思うのですが灰色の柔らかなゴムを見つけました。

するとその向かいに各種衝撃吸収材が置いてありその中に左の写真ようなものがありました。「ゲル・OK・パッキン」という商品名で「各種の衝撃・振動吸収材としてはもちろんのこと、防音・防水・防臭・などのパッキンやスベリ止めに・・・」と記載され価格は630円でした。かなりぶよぶよした物でよく見かける青い「耐震マット?」の「ソルボセイン」より柔らかく価格も安くで期待が持てそうです。


「インクリーザー」の内部にゴムを貼り付け、その上に上記の「ゲル」を乗っけます。ゲルの固定方法が思いつきませんが、取りあえずバスボンドが手許にあったのでこれを使ってみました。ただしくっついてはいませんのでちょっと力を加えるとはずれてしまいます。

塩ビ管の中には、ゲルと同時に2枚だけ購入してきたフェルトを入れました。ただし、このフェルト長さが30cmしかありません、もうちょっと長いのがほしいのですが物は試しです。

なんとなく意味の分かりかけた「仮想グランド」も皆様方のHPを参考にして、近くのホームセンターで「寸切りボルト(ながネジ)」1m物を購入し、それにこれも皆様方のHPを参考に観賞魚用の濾過フィルターに使うマットをビニールひもでグルグルに巻き付けました。

なお、「寸切りボルト」は塩ビ管の長さに合わせて長さを80センチにカットしています。このボルトだけでは振動部を完全に固定するためには重量が足りないと思われますが、ここは試作と言うことで・・・

「仮想グランド」とスピーカーの取り付けは、板付きナットをスピーカーの裏側に針金で仮締めしています。右の写真のようにスピーカーフランジの内側は、少しでも音の抜けが良いように少しだけ斜めにカットしました。

板付きナットですが、近所のホームセンターに売っている物は寸切りボルトとピッチが合わず、どうしようかと悩んでいましたが「テクニカルサンヨー」に部品を買い出しに行ったときに斜め向かいのネジ屋さんにありました。

スピーカーケーブルは、タイムドメインでは嘘みたいに細いケーブルを使用していますが、ここではダイエイ電線の30芯平行ケーブルを使用します。

取りあえずスピーカーユニット部ができあがったので、塩ビ管に差し込んで早速視聴です。なお、塩ビ管は安定性の関係で80cmにカットしています。足は、フランジなるものを数件のホームセンターで探しましたがありませんの取りあえず100均で購入した角材の上にのっけています。この部分が今後の課題です。

前回とは、異なりそれなりに良いような気がします。聞き込んでみるとボーカルやブラス系は定位もそれなりに良いのですが、低音のモコモコ感がまだあり管臭い音が残っています。消音材を追加すればかなり良くなるような気がします。また、高さの調整などチューニングがまだまだ必要だと思われます。

2006/01/07

「集まれ塩ビ管スピーカー」に、掲載して頂いたところところ早速「モ−レア様」よりアドバイスをいただきましたので改良開始です。

改良点は、3点でまず一番気になっている筒臭さを取るために筒全体にフェルトを挿入します。

2点目は、寸切りボルトだけでは仮想グランドとしては軽いとのことですので何かオモリをぶら下げることとします。

3点目は、スピーカーの取り付け方法ですが現在インクリーザーの上に乗っけているだけで、不安定でもありますのでインクリーザーの中に埋め込むようにします。

以上をふまえて、右図のような感じで作成することとします。

 


塩ビ管の中に、5mm厚のフェルトをまず敷き詰めます。下部だけ両面テープで固定しました。

 

 

 

 

 


スピーカーの取り付け部ですが、前回のウレタンゴムをスピーカーが内部に入るように短めにカットします。そして今回はゲルを二重に取り付けます。今回もバスボンドで固定しますが、意外とはずれないものです。

スピーカーを取り付けるフランジは、前回のものはインクリーザーの内径ピッタリで作成しているので塩ビ管の振動が磁気回路(スピーカー)に伝わってしまいますのでこれは使えません。フランジとインクリーザーの間もゲルを挿入して振動を伝えないようにしなければなりませんので、再度東急ハンズで板をリング状にカットしてもらいました。

 

 


仮想グランドのオモリですが、何にするか迷いましたがよく考えると、私は釣り人でもあります。

そうです、船釣り用のオモリがいっぱいあります。手持ちで一番重たい100号を使うことにします。水深100mぐらいを狙うときに使いますがいつも行くところはだいたい70〜80号ぐらいで間に合ってますのでまさかここで出番になるとは・・・

下図は、スピーカーの取り付け様子ですがなぜかこの時期に「デンマークカクタス」の「スーパー・ケニガー」が満開です。いつもは、11〜12月に咲き終わってしまうのですが。

再度、組み上げて音出しです。今度は少しは良くなっているでしょうか?  まず、2SD217使用の対称型パワーアンプに接続します。

アレ!  なかなか良いじゃないですか。一番心配していた筒臭さが消えているような気がします。低音も結構すんなりと出てきます。8cmのユニットとは思えない音です。 まさか、ジャズがそれなりに聞けるとは想像していませんでした。ポップスだとちょっと線が細いような気がしますがエージングすれば良くなっていくでしょう。

パワーアンプを、現在メインで使用しているお気に入りのV−FETに換えてみます。低音が細くなり音が中高音にかたよったような気がします。この、スピーカーには合わないみたいです。次に、MOS−FETアンプに換えてみます。音全体がふくよかでこのアンプが、このスピーカーには一番合っているようです。しばらくこれでエージングしてみます。

安くて、簡単にこんな音が出せるとは恐るべし「塩ビ管スピーカー」


「集まれ塩ビ管スピーカー」の管理人様そして、アドバイスを頂いた「モ−レア様」ありがとうございました。

今後は、このままでは見た目が悪いですので外見をどうするかと、足をどうするかとうれしい悩みになりそうです。


2006/07/01

1月の時点では、この“「TIMEDIMAIN Yoshii9」もどき”は出てくる音に絶賛してしまいましたが、落ち着いて聴いてみるとボーカルでは音がこもってしまい筒臭さも残っているのが気になるのと置き場所もなかったために物置の肥やしと化していました。
模様替えのついでに久々にを引っ張り出してきて、またチューニング開始です。まず筒臭さを取るために吸音材を右のように二重にしてみました。写真の白のフェルトとグレーのフェルトですが、種類の違いは単なる購入時点で在庫の関係で色違いになっただけで音響的に狙った物ではありません。

足下は、皆様がよく使われているフランジをパイプ屋さんで購入してきました。このフランジが近所のホームセンターでは販売されていなくてやっとパイプ屋さんで見つけました。
足としてボルトを使用していますので、空間の調整が出来ますので低域のチューニングが可能です。

仮想グランドに付けていた釣り用のおもりも100号(約375g)から150号(約560g)に変更しました。右の写真は、網棚に載せて下からおもりの様子を写してみました。

以上3点を変更して、DCアンプに接続して音を出してみます。
以前と比べて低域のこもり感は少しは良くなったようですが、あいかわらずボーカル系はやはりちょっと聞き疲れします。吸音材の量を増減したり下部の空間を調整したりしても根本的な解決にはなりません。しかし、あいかわらず臨場感はすばらしい物があり、スピーカーが上を向いているにも関わらず高音不足はそんなに感じません。





最終更新日 2006年07月01日

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