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 黒岩地区の里山風景
榛原〜敷津(御杖村)
平成16年8月12日 (快晴)
今日から本格的に「伊勢本街道」を歩き出すことになる。
6時少し前に家を出て、近鉄「榛原駅」に到着したのが6時59分、天気は
快晴、暑くなりそうである。
7時5分に出発、前回の「常夜燈」の所まで行き、「あぶらや」(本居宣長が
泊まった宿)の写真を 撮った後、ガード沿いに国道369号線に出て右折、
このまま国道を歩いて行くと「宇陀川」に掛かる橋を渡ります。
右手向こうに、朱塗りの欄干が見えています。本来「街道」は、集落を抜
けてこの橋の袂に出るのであるが、先に国道に出てしまったので、国道
の橋を渡った所にある鳥居の前で手を合わせただけで許してもらう。
ここから、「自明」「高井」迄は暫く国道歩きである。まだ朝も早いので、 そんなに暑くもなく有りがたい、途中「弘法大師ゆかり」「岩清水」と書か れた看板が山肌に建てられて、その下には、休憩所らしきもの があり、 何台かの車が止まって、ポリ容器にホースで水を入れている光景が見 られた。
この湧水の場所から程なく、右手路肩に「右いせみち」と彫られた道標があったので迷わず 右手の坂を上って行くと、いきなり民家の庭先である、そのまま民家を過ぎて雑草の中に入 って行くと、背丈よりも高い雑草や木々に邪魔されながら、約200m程行くと再び国道に合 流「せめて草だけでも刈っておいて欲しい」と思いつつ、「高井」の駐在所に着いたのが、 丁度8時である。
国道は、右にカーブ、私は高井の集落へ直進、やがて道は「仏隆寺」と 「伊勢本街道」への分岐に差し掛かる。道を右手の登り坂の方へと進み、 坂を上りきった左手にどっしりとした家があります。 ここが旧旅籠「松本家」 です、そのまま進んで行くと、「千年杉」の前に出ます。木には太い注連縄 が巻かれて、根元から何本にも分かれている巨大な杉の木です。横には ベンチがあったので小休止。
進行方向左上の方に立派な「蔵」があったので見に行くと、大屋根の一部は瓦葺であるが、茅葺の立 派な建物があった、「津越家」の民家である、家の前を通り突き当りを道標に従って右折、公衆トイレの まえを過ぎて、杉林の中を快適に進んで行くと、「諸木野関跡」の石柱と説明板があった。時間は8時 50分、9時まで休憩。
道は地道で歩きやすく、上り坂も比較的緩やかなので距離は嫁せげそうである、やがて林道は終わり 山道となり登る坂も若干急になってくる、10分程行くと前方が明るくなりやがて「石割峠」の木の立て札 があるが、周囲の視界はまったくきかないので早々に下りに掛かる。30分程下って行くと周囲が開けて 右手上のほうに「専明寺」を見ながら、そしてうるさい犬に吼えられながら着いたのが「血原橋」である、 時刻は10時20分、少し暑くなって来た。このまま直進すると「室生寺」方面である。右折して、雑貨屋ら しき店の前を通り、広い道を黒岩の方へ歩いて行きます。やがて左方向への分岐があり、山肌に「黒岩 ・宮城高原」方面の看板があるのですぐに判る。
舗装されているので、歩くには適さないがこの道が「街道」である以上歩く他はない。やがて「黒岩」の 集落に入り、やがて里山の風景を楽しみながら歩いて行くと、「山粕峠」への分岐に差し掛かる。 「道標」に従って右折、山道を蛇行しながら上っていく、今日2つ目の峠越えの道は石も多く、先月の台 風や大雨のせいか、倒木や枯れ枝、道の崩れなどが多く、歩きにくい道であったが、約20分程で「山 粕峠」に到着、11時35分である。この峠を下ってから昼食にしようと思い、歩きにくい坂道を注意しなが ら下って行く、25分程で国道に合流、合流地点の、雑貨屋の前の自販機で「お茶」を買って、下って行く と国道と集落への分岐点に「問屋場跡」の石碑があり、その後ろの建物の横で「昼食」の休憩を取る。
12時25分、集落の中を通り過ぎて、国道に合流約10分で「絆の里休憩所」 に到着、ここはトイレ洗面設備のある山小屋風の休憩所で、この裏の道が 今日3つ目の「鞍取り峠」への道である。
この峠道も、先の「山粕峠」と同じく、道の状態は悪く、気を付けないと転倒・ 捻挫しかねないような状態である。20分弱で峠に到着、ここから「御杖村」で ある30分程で町屋下・桃股の集落で、13時42分県道に出る直前にある「白 髭神社」の庭の東屋で休憩する。
15分ほど休憩した後、国道手前の橋を渡り、国道を右折「土屋原」方面へ歩 いて行く。
やがて「青蓮寺川」を渡り、「畑井」地区の集落へと入って行く、この辺り集落の中を歩いていると「バス 停」が所々にあり、「スクールバス」と「御杖村村営バス」である。出発して約7時間、いつもの倍近い荷 物を背負っているので、今日の歩きはこの辺りにしてバスにでも乗ろうかとも考えたが、現在地とバス 停の名前が一致しないので、もう暫く歩くことにする。
JA奈良県「御杖村支所」で休憩、バスに乗るにしても行き先がはっきりしない、今日帰るつもりなら、 昼食を食べた「山粕西」まで戻って「榛原」行きに乗るか、このまま歩いて「敷津」まで行ったら確か「名 張」行きのバスがあったように思う。そんな事を考えながら、歩いて行くと何回目かの国道と合流、前方 の「道標」に左折の指示、ここが「桜峠」である。国道を離れて15分程で、視界は開け、目の前にはドー ム状の建物が現れ、その建物に沿うように下って行くと「御杖小学校」で、超近代的な建物である。や がて道は三叉路となり突き当たりに「石の道標」と「常夜燈」があり、右へ行くと「御杖村役場」左は「伊 勢街道」となっていたのでとりあえず右へ、国道を渡った所にあった「御杖村役場」のバス停のベンチに て休憩する。
東方面「敷津」行きは、16時20分発の1本だけで、まだ40分位待たなけれ ばならないのでどうするか思案したが、バス停ごとに時間を確認する事に して、再び歩き始める、国道を渡り、先ほどの三叉路を今度は直進、「菅野 川」に沿って歩いてゆく、道の途中の草叢に隠れるように古い石の道標 「伊勢元街道」と彫られたものがあった。暫く行くと「菅野川」に掛かる橋を 渡って「牛峠」へと登っていきます。道は片側1車線の道ですが緩い勾配 が続いており9時間近く歩き続けている足には堪えます。やがて国道と合 流「牛峠」の道標を確認して、左折国道を100M位で、右手の坂を下り「神 末」の集落へと入って行きます。時間は16時25分、途中のバス停の時間 を確認していると、もう2〜3分でバスが来そうであるが今度はバス停が見つからない。やっと見つけて 時間を確認すると、時刻表は空白で16時台はバスが無いのである、きつねにつままれたような気分で 進み、川沿いを左折歩いて行くと100M程先の三叉路を右に走って行く「村営バス」を見送るはめになっ てしまった。
道を間違えて、集落の中の道を下り過ぎたらしく、こうなれば「敷津」まで歩くしか方法が無いのと、「敷 津」に着いても、実際に帰る事が出来るのだろうか不安が頭を横切った。
こういうことを想定した訳ではないが、テントを持参しているので、最悪の場合は「幕営」することになり そうである。ただ「食料」を持っていないので「敷津」にて手に入るかどうかも気になる所ではある。バス が走り去った三叉路を右折緩い上り坂を上り詰めたとこが「佐田峠」「首切り地蔵」が祀られてあり、向 かい側は「学能堂山」への登山口の標識がある。峠を下り、本来「街道」は右手に行くのであるが、バ スが気になって、「バス停」の標識に従って直進、国道に合流して右折、敷津の集落へ向かって下って 行く。
やがて畑の真ん中に「姫石の湯」の立て看板があり、バスターミナルらしき雰囲気がしたのでほっとす るがそこは「道の駅・姫石の湯」「街道市場みつえ」と言う特産品販売所であった。
しばらくその辺りを探し回ったがバス停の標識はなく、近くに居られた人に聞くと、そこから50M位の所 に「村営バス」の停留所に隠れるようにして「三重交通」のバス停があった。
早速時間を確認すると、17時15分「名張」行きが最終である。時計を見ると17時17分、この時計約2分 進んでいるので丁度17時15分である。もし出発した後なら、この後の18時5分発の「奥津」行きで、伊 勢奥津まで行ってから、松阪経由で帰るか、ここで風呂にでも入ってから「幕営」するか決断を迫られた 刹那、建物の影から三重交通「名張駅」行きのバスが忽然と現れたのである。
あわてて、向かい側に渡り、バスに飛び乗ると私だけ乗せて走りだした。絞れば汗が滴りそうなTシャツ を着替えて、後1時間余裕があれば「姫石の湯」なる銭湯に入って「さっぱりした気分で帰れたのに」な どと考えながら、10時間に及ぶウオーキングに少々あきれながらバスに揺られること40分、途中で1人 乗ってきたが、6時少し前に「近鉄 名張駅」に到着、18時28分発の準急で帰宅、19時40分無事自宅 にご帰還である。


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