南奥駆道
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待経の宿〜行仙岳山小屋

2002年10月27日  天候晴れ

  序章

        2002年10月6日「紀伊山地の霊場と参詣道」(世界遺産登録推進三県リレーフォーラム)が、
        吉野郡大淀町文化会館で開催された。
        昨年から「熊野古道」にはまっている私としては「是非とも参加しなくては」と思い、 30分車を走らせて、
        開場30分前に会場に到着、約3時間の講演、パネルディスカッションを聞くが内容は割愛。

        その時に貰った資料の中に1枚のチラシが目に付いた。

        コピー刷りのチラシであったが、そこには「大峯奥駆道 自然の旅」とあり、下北山村が主催のウオーキン
        グイベントの誘いであった。

        8月に吉野から歩き始めた「奥駆け」であるが、目標の3分1で下山した無念さがまだ頭に残っており、
        一瞬「行こう」と思ったのであるが、日曜日の朝7時30分に「スポーツ公園」に集合との事、自宅から
        80km程の距離である。逆算すれば、5時前に家を出る事になる、これでは無理だと諦めたつもりであっ
       たが、申し込み締め切りの10日程前になって、気がつけば 「下北山役場」に電話をしていた。
        30名まで、との制限があったが、まだ参加できるとの返事で、即申し込む、後で判ったのであるが、
        この時点での参加予定者は21名でまだ少し余裕があったようである。

        「弥山」から「釈迦ガ岳」を飛ばして、の今回の奥駆けウオーク、今まですべて単独の古道歩きであったが、
        なにか新しい発見・出会いがあるかと期待しながら眠い目をこすりながら10月27日04時45分に自宅を出
        発する。

 

  南奥駈け

        早朝のため、169号線を快調に走って予定より速く6時30分頃に、集合地点の「下北山村 スポーツ公
        園」 に到着。
        既に、2〜3名の方が管理事務所のロビーで休憩されていた。
        7時を過ぎる頃から、参加者が三々五々集まってこられ、7時半に受け付けを済ませ、管
        理棟前の広場に移動今日のイベントに共催されている「新宮山彦グループ」のメンバー
        の方々も到着しており、参加者の総数は一般参加33名、山彦グループ19名、合計52名
        の山行となる。

        今回のイベント事務局の谷口氏、下北山村地域振興課 南課長、の挨拶の後、「新宮山彦グループ」の
        代表富岡氏の挨拶、同じく先導して頂く外崎氏の諸注意あっていよいよ出発である。

        7時45分にマイクロバス・ワゴン・乗用車に分乗して「待経の宿」の登山口へ向かう、出発してすぐに林道
        「池郷・白谷線」に入るが、この林道が「前鬼林道」に勝るとも劣らない程の道で、昨夜からの強風のため
        道のあちこちに木の枝や落石があり、その都度先頭車が停止して排除しながら進んで行く、20分位走った
        ところから左手に「石や塔」の奇岩が望まれ、その後15分で国有林との境界へ、ゲートを開けて入っていく
        が、一般車両はこのゲートまでしか入れない。
        ここまでは、一応舗装してあったが、この先登山口までの4.5kmは地道である。
        スポーツ公園を出てから50分、8時33分峠の登山口に到着ここから右手50m程行くと「待経の宿」の小屋
        がある とりあえず小屋を覗いてから林道を横切り、上り坂に取り付く、200m程進んだところに「待経千年
        桧」の巨木と真新しい祠が建っている。「山彦」の富岡代表がここまで同行され、祠や巨木の説明をされる。
        周囲の木々には、それぞれ木の種類と名前が書かれた札が掛けてあり、代表の話によ
        れば「今日のイベントの為に昨日掛けた」との事である。
        どの木を見ても区別のつかない私にとつてはありがたかった。(シロヤシオ は山野草だ
        と思っていた) 比較的緩やかなアップダウンを繰り返しながら「平治の宿」を目指して歩
        いていく。

        今まで単独行ばかりでペース配分も適当に歩いていたのが、前後を人に挟まれて歩く
        のに少し抵抗があっ たが結果的にはこれが良かったようである。
        今回のコースは、高いピークは無いが、奥駈け全体から見ても、最も美しい区間で、尾
        根筋から見る景色も、紅葉に彩られ、歩いていても一向に疲れを感じない。
        9時35分に「平治の宿」に到着、小休止。

        「平治の宿」は、風景を楽しむにはいまいちではあるが、ここの小屋も整備され、幕営した跡もある、10分
        ほ ど休憩の後倶利伽羅岳へ向かって尾根道を歩いて行く、所々に「山彦」の「**入峰」のプレート があり、
        奥駈け道の整備に「山彦」の方々が並々ならぬ努力を されているのが伝わってくる。
        15分程休憩の後、9時50分に出発、このあたりから、風が強くなり、ときおり曇ってくるが、谷から吹き上げ
        てくる風に帽子も飛ばされそうである、倒木にキノコを見つけたり、紅葉を楽しみながらルンルン気分で歩い
        ていたが、時々落ち葉に足をとられ転倒しそうになるが無事10時15分転法輪岳 ピークに着く、予定ではこ
         こで昼食のようであったが時間的に早すぎる為に先に進む事にする。

        10時45分「倶利伽羅岳」に到着、展望はきかないし、風も強いので、早々に下りにかかる。
        11時5分、下りきった鞍部の小広いところで昼食となる。参加者は適当にその辺に座り込み、談笑をしなが
        らの食事となる。
        11時30分に再びスタート「怒田宿跡」へ向けて歩き出す、凡そここから60分の距離である、急なアップダウ
        ンがあるが距離が短いのであまり苦にはならない。尾根筋から遠くに大峯の山々がはっきりと見え、時に
        は下北山の集落が見え隠れする中、このコース唯一の鎖場を登り12時13分に「怒田宿跡」に着く。
        ここから今日の最後のピーク「行仙岳」への直登となるので暫し休息する。

       全員が揃ったところで12時24分「行仙岳」への登りにかかる。

       胸突き八丁の急登をゆっくりした足取りで登って行く、NTTの中継塔が目の前に現れた12時30分に「行仙
       岳」頂上に立つ。
       ここは展望も良く、今通って来た、倶利伽羅岳・大峯の山・頂は雲に隠れて見えないが、前回直前で断念
       した「弥山」の雄姿を見る事ができた。
       山頂で参加者全員の集合記念写真を撮った後、行仙小屋を目指して下り始める、15分程下った所で「法
       螺貝」の音が聞こえ始める、近ずいて行くと「山彦」の富岡代表が出迎えに来て下さっていた。

        13時20分「行仙小屋」に到着、すでに先行しておられた「山彦」の富岡代表をはじめとするメンバーの方々
        が、小屋の囲炉裏に火をいれて、我々のために「ぜんざい」まで用意して迎えて頂いたのには感激した。

        冷え切った体に、温かい「ぜんざい」はなによりのご馳走で、温和な顔立ちの代表に感謝の念を覚えると
        共に、「南奥駆け道」を ここまで整備し、立派な小屋を建設するという偉業を成し遂げら
        れた「新宮山彦ぐるーぷ」の力には敬服するばかりである。

        暫く談笑の後、我々一般参加者は、14時に下山を開始して、14時18分林道に下りて、
        迎えのマイクロバスに乗り、15時15分風も無く温かいスポーツ公園に帰ってきた。
        この後は、隣の温泉「きなりの湯」で汗を流し、169号線を一路自宅へ向けて車を走らせ
        18時10分無事帰宅した。

 

 

                           注 文章中「新宮山彦ぐるーぷ」を「山彦」と省略させて頂いてます。
    今回の山行の機会を与えて頂いた「下北山村 地域振興課 谷口様、及び先導して頂いた外崎様、
    サポートして頂いた関係各位様には感謝申し上げます。

 

 

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