第8回リプロダクション研究会

【レズビアンのライフスタイルと家族形成】 

 

第8回リプロダクション研究会では、「レズビアンのライフスタイルと家族形成」をメインタイトルに開催致します。

周知のように、海外では同性間のパートナーシップが法的に認められている国が少なくありません。

それらの国々では提供精子によって女性同士のカップルが子をもったり、子を連れて女性同士が再婚したり、養子縁組によって子をもったりして、二世代の家族(親子として養育関係をもつ家族)を形成するケースが珍しくありません。

 同性間のパートナーシップが法的に認められていない日本のような国でも、カップルとして生活したり、パートナーが実親と養子縁組することにより親族関係をもったり、子連れで新たな世帯を形成したりしています。

 そもそも、性に関する身体的な同定や、性別に関するアイデンティティ、性的志向性は男-女の二元論に還元できず、また生涯を通して安定的なわけでもないことが、昨今主張されています。

 第8回リプロダクション研究会では、こうした背景に基づき、レズビアンのライフスタイルと家族形成について、4つの報告をいただきたいと思います。

皆さまのご参加と積極的なディスカッションを期待しています。

 

【演題・報告者】

 

報告順序は変更になることがありますのでご了承下さい。

 

柳原良江(東京大学特任研究員)

 「レズビアンの挙児・子育て状況とリプロダクティブ・ライツのゆくえ」(仮題)

参考既出論文 「『親になること』におけるジェンダーの力学 ―レズビアン・マザーたちのライフヒストリーの語りから―」F-GENSジャーナルNo.9 他

釜野さおり(国立社会保障・人口問題研究所室長)

 「レズビアンカップルの日常生活」

参考既出文献 「レズビアン家族とゲイ家族から『従来の家族』を問う可能性」『家族社会学研究』20(1)16-27.2008

杉浦郁子(中央大学・成蹊大学・関東学院大学・武蔵大学非常勤講師)

 「「同性間パートナーシップの 法的保障に対する意識--レズビアン/バイセクシュアル女性における--

 参考既出文献 『パートナーシップ・生活と制度―結婚、事実婚、同性婚』(緑風出版)共編著 他

有田啓子(大阪府立支援学校教員)

「精子ドナーという『(きょう)雑物(ざつぶつ)』がこじあける家族の地平
性的パートナー関係に閉じられた子育てを相対化する『多元的親』の試み

参考既出文献 「交渉・妥協・共存する『ニーズ』―同性間パートナーシップの法的保障に関する当事者ニーズ調査から―」『女性学年報』27号、200611月、4-28pp 他

 

杉浦郁子・釜野さおり・柳原良江. 2008. 「女性カップルの生活実態に関する調査分析――法的保障ニーズを探るために」『日本=性研究会議会報(JASS PROCEEDINGS)20(1)30-53.

 

 

【開催日時・場所】

日時 2009年9月26日(土)13時~1645分(終了予定)

場所 国立社会保障・人口問題研究所 第4,5会議室

 http://www.ipss.go.jp/ (都営三田線内幸町・営団丸ノ内線/日比谷線/千代田線霞ヶ関駅)

参加費 500円

 

【参加申し込み】

当日参加も歓迎いたしますが、資料を希望の場合は、9月22日までにお申し込み下さい。

こちらよりお申し込みをお願いします。

http://homepage2.nifty.com/~shirai/html/inquiry.html

 

以下をご記入下さい。

①第8回リプロダクション研究会参加申し込み (とご記入下さい)

②氏名

③所属・肩書き

④今回の研究会で特に関心のある報告

⑤今回の研究会をどこで知ったか

⑥メールアドレス

 

※事務作業軽減のため、返信は省略させていただきますのでご了承下さい。

 

 

【過去の研究会情報】

2007/09/15

白井千晶

不妊当事者の調査にみる心・からだ・つながり

2007/11/04【<産むこと>にみる現代社会】

松岡悦子

「マタニティーブルーズは文化結合症候群か-産後のfolk illnessをめぐって」

2007/11/04

西阪仰

「医療専門家と妊婦の相互行為の一側面: 相互行為の詳細な分析は何を明らかにできるか」→「通院者自身が開示する問題提示:位置とデザイン」

2007/11/04

松尾瑞穂

「《産むこと》の医療化・商業化・グローバル化-インドにおける不妊と生殖医療技術-」

2008/01/19【産婦人科診察室の中で何がおこっているのか】

白井千晶(東洋大学非常勤講師)

生殖医療現場における科学技術とコミュニケーションの関係について────産婦人科診察室における超音波診断装置を焦点に

産婦人科診察室で人びとは何を「見て」いるのか。診察室におかれた超音波診断装置のモニターやPCモニターがそこにいる人の視線にどのように影響を与えているのか考えることを通して、現在産婦人科診察室でどのようなコミュニケーションがとられているのか探索する。

2008/01/19

小門穂(京都大学大学院・東京医科歯科大学生命倫理研究センター非常勤研究員)

内診台を取り巻く環境についての一考察

産婦人科では内診台という、生殖器の診察を容易にする特殊な診察台が使われている。内診台は診察室と独立して、または、同室に設置され、そこでは内診台のカーテンが患者のスペースと医師のスペースを区切っている。欧米ではみられないカーテンによる分離が、患者に対してどのような影響を持つと認識されているかについて、内診台メーカーの担当者および産婦人科医師・助産師に対するインタビューから考察する。

2008/01/19

三村恭子(お茶の水女子大学大学院)

内診台はなぜ回る?―技術開発と「乗る私たち」の視点

「回る内診台」が商品化されてから30年近くが経つ。本発表では、回る内診台がなぜ産婦人科において便利だとされ、普及したのかの考察を糸口に、これまで可視化されてこなかった「乗る私たち」の視点を技術開発の文脈で考えてみたい。

2008/01/19

武藤香織(東京大学)

コメンテーター

2008/03/15身体への知覚 身体のコントロール

猪瀬優理(北海道大学大学院)

中高生の身体観と性意識―インタビュー調査から

2008/03/15

田口亜紗(成城大学民俗学研究所研究員)

学校保健室からみた身体・知・性

2008/03/15

菅野摂子(立教大学大学院)

「知らないことは可能か <超音波検査における胎児の認知と告知>」

2008/07/19【出生前診断が問う/出生前診断を問う】

小笹由香(東京医科歯科大学 生命倫理研究センター特任助教)

「遺伝子診断がもたらす問題への一考察~羊水検査、発症前診断における遺伝カウンセリング事例から~」

2008/07/19

加藤秀一(明治学院大学)

イギリスにおける着床前診断の経験:Franklin & Roberts, BORN AND MADE, 2006, Princeton U. P.の紹介を中心に

2008/07/19

立岩真也(立命館大学)

「人命の特別を言わず/言う」

2008/12/06【異文化におけるリプロダクションの変容】

姚毅(yaoyi)(フェリス女学院大学非常勤講師)

「中国における産科医の専門職化とジェンダー」

2008/12/06

ラヒラ・マスティ(Reyila Maimaiti)(奈良女子大学・社会生活環境学専攻 博士課程)

「中国・新疆におけるウイグル族既婚男女の避妊・中絶の実態-アンケート調査をもとに」

 

2008/12/06

嶋澤恭子(神戸市看護大学 ウィメンズヘルス看護学分野・助産学専攻 講師)

「リスクの文化的差異をめぐって-南ラオスの女性たちの選択」

2008/12/06

幅崎麻紀子(名寄市立大学、札幌学院大学、他非常勤講師)

「出産を取り巻くテクノロジーと家族関係の変容-ネパールを事例として」

2008/12/06

井家晴子(日本学術振興会特別研究員(PD)

「モロッコ農村部における人々の記憶と出産の実践」

2009/3/28近代家族を問う/非血縁家族から

NPO法人環の会 横田他

NPO法人環の会の活動にみる特別養子縁組の実際と家族形成」

2009/3/28

普通養子縁組をした方

「ステップファミリーと養子縁組の経験」

2009/3/28

和泉広恵(日本女子大学)

「非血縁家族の親子関係」

2009/3/28

チャンチョンファン(東大医科研特任研究員)

「台湾の生殖技術と家族観」

2009/3/28

南貴子(お茶の水女子大学博士後期課程修了)

「提供精子による人工授精と家族」

 

【リプロダクション研究会 入会方法】

「リプロダクション研究会」は文化人類学、民俗学、社会学、歴史学などの主に社会科学系、人文系領域で生殖領域・性・身体などのことがらに関する研究者の研究会です。

紹介制ですので、参加希望の方がいらっしゃいましたら、1)氏名(ふりがな)、2)所属・肩書き、3)メールアドレス、4)専門ないし研究会で報告できること、5)紹介者をご記入の上、ご本人から直接、http://homepage2.nifty.com/~shirai/html/inquiry.html経由で事務局(白井千晶)にご連絡下さい。

現在のところ、参加資格は設けておらず、入会金・年会費等はありません。

 

【リプロダクション研究会 非会員の研究会への出席方法】

研究会への単発的な出席は「ビジター」つまり非会員でも可能ですが、今後のご案内やMLでの活動のため、上記入会をお薦めします。