脳のなかの脳脊髄液(以下、CSFと記す)が流れる通路である「脳室」や「くも膜下腔」にCSFが異常に大量にたまり、脳室やくも膜下腔が拡大した状態を水頭症といいます。
CSFが異常に大量にたまり、頭蓋内圧が高い状態が続くと、脳の働きが悪くなります。さらにはCSFで圧迫されるために脳の容量が減り、その分、脳室やくも膜下腔が拡大します。
これじゃあ、難しすぎてわからないですよね。
では、ちょっと豆腐のパックを思い浮かべて下さい。
豆腐は水に浮かんでいるので、ちょっとした衝撃なら水が吸収してくれます。
また、きれいな水によって鮮度が保たれています。
毎日、パックの水を交換すれば日持ちもよくなります。
脳もこれと同じようなものと考えて下さい。豆腐=脳で、水=CSFです。
どんどん産出されるCSFは脳内を循環し、古くなると吸収や排出されます。
水頭症は、このCSFの産出量が多すぎるとか,循環路(※参照)が塞がっているとか,くも膜の吸収が悪いといったことにより、脳内にCSFが溜り続けてしまいます。
※循環路
CSFの循環路閉塞(最も多い閉塞はSylvius水道です。
他には第四脳室の流出路(Luschka孔とMagendie孔),脳幹部周辺,
大脳半球上のクモ膜下腔でもみられます。
ここで再度、豆腐パックを思い出して下さい。
豆腐パック(脳室)の大きさは変わらないにも関らず、水(CSF)が産出し続けたとします。行き場の無い水(CSF)によりパックは膨らみ、やがて圧に絶えられずに豆腐(脳)は潰れて壊れてしまいます。
そこで脳室内のCSFを脳室から排出し、脳を守る手術が必要になります。

水頭症のMRI画像の例