第14回 家山駅から秋葉ダムまで
野守りの池
東海自然歩道第14回目は家山から歩く。
平成13年7月9日(月)東海道線金谷で大井川鉄道に乗り換え家山に出る。天王山公園に登る。ここは弥生時代後期の遺跡と古墳がある。炎天下であるがここには涼しい風が吹いていた。ここを下りると「野守りの池」がある。この池は周囲1260m、水深3mということで、南北朝時代の名僧夢窓国師と京都島原の遊女野守大夫の悲恋物語が伝えられている。この池の周囲を逍遥した後今夜の宿の杉田屋へ。この宿は創業109年の古い旅篭で大井川のほとりにある。通された二階の部屋は川風が涼しく、瀬音が清らかである。暮れ行く大井川をあかず眺めていた。
翌10日(火)は6時半出発。水を3リットルのポリタンク満たんにして持って行く。家山川に沿って20分ほど遡ってから山道に入る。家山川に沿う平地は田圃で山の斜面は茶畑が多い。暑くてしきりに喉が渇く。大日山金剛院に着いたのが9時40分。ここは真言宗の古刹で標高650m,下から吹き上げてくる風が涼しい。30分休んで次の春埜山大光寺(標高872m)へ向かう。ここも暑くて登りがきつい。大光寺に着いたのが13時、しきりに犬が吠える。寺院に猛犬とは何事か。暑くてまいっているところへ吠えられるとまったく腹が立ってくる。水は7割がた無くなってしまった。20分休んで新宮池に下る。新宮池着16時20分。この池は和泉平なる台地の上にあり、標高約500m,周囲約500mの池である。池の表面は半分ほど水草に覆われ、黒、白、赤の大小の鯉がいっぱい泳いでいた。湖畔に無人の食堂があった。錠がしてないので入ってみたらテーブルが4つ、椅子が20くらい置いてあった。水、ガスの設備もあるのはきっとキャンプの人達が利用するのであろう。水は出るのであるが、長いこと使っていないようなので使用はひかえた。誰もいない食堂で椅子を並べ、その上に寝転がり夜を明かす。鯉がしきりに跳ねていた。豆ランプの光がゆらゆらやってくると思ったら蛍だった。
翌11日(水)は4時半出発、犬居方面に下る。5時半平野というところでまだ開いていないコンビニの外に水道の蛇口を見つけた。ポリタンクに水を補給し朝食をとる。気田川のほとりに聳える犬居城に登る。この山城の頂上に着いたのが7時。ここからいったん下りて今度は秋葉山(標高885m)に登る。この日も暑く、20歩上って立ち止まり、また20歩行って立ち止まるといった調子で、頂上の秋葉神社に着いたのが10時半。無人の神社かと思っていたら、神官、巫女さんもいて食堂、自動販売機まであるのに驚いた。秋葉ダム側から頂上まで車道が通っていた。食堂でラーメンを食べたのち11時下山開始、歩道はつづら折れの車道を何回も突っ切るようについていた。13時
秋葉ダム到着、このダムは天竜川をせき止めたもので、この時の貯水量は中くらいといったところ、湖面の標高は100mくらいか。
秋葉ダム西川発13時43分のバスで浜松方面へ帰る。
                      
炎昼を風渡り来る池の上
川風と瀬音涼しき旅の宿
涼しさや暮れ行く川と対話する
夏の夜やばしゃりと鯉の跳ぬる音
またたくは星か螢か風来たる
青田から茶畑を行く川根路は