第18回 田口から香嵐渓まで

寧比曽岳頂上から北西を望む
東海自然歩道第18回目は田口から歩く。
平成14年6月9日(日)午後飯田線本長篠からバスで田口に出て設楽町役場前の「ますや」旅館に投宿する。
翌6月10日(月)7時、福田寺から歩き出した。豊川(寒狭川)に沿って昔の鉄道の跡を遡る。大名倉の集落を通り、段戸湖に着いたのが11時半。そこから寧比曽岳(1121m)へは明るい樹林の道を行く。最後の登りがちょっとつらいが14時頂上に着いた。つつじが今を盛りと咲いていた。見晴らしはあまりきかない。昼食の後14時半に足助方面に下山を開始する。しばらくは明るい樹林の道である。
金蔵連峠16時半、さらに綾渡の集落まで下りる。ここにある平勝寺に着いたのが18時、この寺は曹洞宗の古いお寺で、綾渡の夜念仏と盆踊りを今に伝えている。石盥に落ちる山の水を飲んで渇きを癒していたら、お寺の奥様が今晩はどこに泊まるのかと聞く。境内のベンチで寝袋を使わせてください、と言ったら、観音堂は灯をともして一晩中開けてあるからどうぞお使い下さいとすすめてくれた。有り難く上がり込み寝袋にくるまる。夜はさすがに参詣者がなく、訪れるのは風の音ばかりだった。遠くの方で蛙が鳴いていた。明け方2時頃から雨になり夜が明けるまでつづいていた。
6月11日(火)朝起きて聖観音菩薩を拝み、簡単な食事をし、6時に観音堂を後にした。雨は小降りになっていた。
500mも行かないうち東海自然歩道工事中となっていて、行く手を阻まれた。少し行ってみたけれども強行突破は無理とあきらめ、迂回路を探しているうち道を間違えた。舗装された道路をくねくねと下り、たどり着いた集落で聞いたら怒田沢という所だった。東海自然歩道から大きくはずれてしまった。仕方なくそこから足助川沿いに下り足助市街に出たのが8時半。香嵐渓で東海自然歩道の標識を見つけ、それにしたがって平勝寺の方へ逆に歩いた。2時間ほど上ったが、標識によると平勝寺までまだ2時間かかるということなので、いっぺんに疲れてしまった。そこから足助市街に戻り香嵐渓を散策した。足助では築200年という古い宿「玉田屋」に投宿する。
6月12日(水)8時に玉田屋からタクシーで平勝寺に戻り、昨日どこで道を間違えたか確かめた。自然歩道工事現場の反対側に廻ってもらい東海自然歩道の標識をみつけた。自然歩道工事中なら迂回路をちゃんと表示しておいてもらわないと歩行者は困ってしまう。タクシーの運転手さんは足助町役場の観光課に知り合いがいるから早速注意しておくと言っていた。
今度は自然歩道の標識にしたがって山の中の暗い道を1時間ばかり歩き、それからは舗装道路を下りて安実京の集落を通り、巴川(香嵐渓)に沿って下り、足助町役場前のバス停に10時半に着いた。今回のウォークはここまでとし、そこからバスで東岡崎に出た。
山頂に盛るつつじを一人占め
走り梅雨一夜仮寝の観音堂
よもすがら灯ともす堂や遠蛙
渓流や河鹿の声のかすかなる
