第33回 玄琢から原立石まで

花の寺(勝持寺)の紅葉

東海自然歩道第33回は京都洛北の玄琢から高槻の原立石まで、会社の同僚A君といっしょに歩いた。

平成18年12月5日(火)曇
新横浜発8時53分の「ひかり」でA君といっしょに京都に向かった。洛中のホテルに荷物をおきタクシーで前回の終点となった玄琢へ。12時45分玄琢を出発した。13時15分光悦寺を通過、山道に入り峠を越えて中川へ。途中、菩提滝なる落差10mくらいの滝があった。中川の集落14時55分、そこからは清滝川に沿う車道を下る。高雄の高台寺15時35分、西明寺15時45分そこからバスで御室仁和寺まで戻り、さらにそこからタクシーでホテルに戻った。
A君は体調が悪く夕食を抜くというので、一人で夜の街に出て食事をとった。十三夜の月が雲にかくれたり雲から出たりしていた。

12月6日(水)晴
A君は吐き気、下痢を催し歩くのを止めホテルで休むというので、一人で出かけた。タクシーで西明寺まで行き、そこで持参の弁当を食べ7時50分に出発する。清滝川に沿って下る。
高雄の紅葉はまだ残っていた。清滝の集落8時50分、ここに与謝野晶子の歌碑があった。

   ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清滝夜のあけやすき

清滝川の水は清冽である。その渓流に沿い岩場の道を保津川との合流点の落合まで下る。9時35分そこから上の道に上がり下六丁峠を越え、嵯峨天皇御陵参道入口を通過し下ると嵯峨野であった。あだし野の念仏寺10時10分、異国の人も多い観光客の中を二尊院、常寂光寺、天龍寺庭園裏口、野宮と通過し、10時35分渡月橋を渡る。
桂川のほとりで嵐山や愛宕山をながめながら昼食をとった。

嵐山の紅葉はまだまだ残っていた。11時20分出発、山沿いの道を行き松尾大社、鈴虫寺、苔寺を通過し、その後竹やぶの坂道をえんえんと上る。視界が開けて住宅地に出た。山の中腹を切り開いた新興住宅地である。その中を下り沓掛に出てさらに勝持寺(花の寺)に着いたのが14時30分。ここは西行が出家し庵を結び一本の桜を植え愛でた所という。この桜は西行桜と呼ばれ今でも花をつけ、この寺はいつしか花の寺と呼ばれるようになったという。紅葉が予想外によく残っていた。参道を下り、樫本神社で自然歩道を離れ、南春日町バス停に着いたのが15時25分、バスで阪急東日向に出てそこからは電車と地下鉄を利用し、ホテルに戻った。
A君の体調はだいぶ回復し、いっしょに夜の街に出て軽い夕食をとった。

12月7日(木)曇のち雨
この日はA君もいっしょに歩いた。阪急東日向まで電車で行き、そこからはタクシーを利用し樫本神社へ。境内で朝食をとり8時25分に出発した。山道を登り金蔵寺9時15分、ところが標識の示す方向がどうもよく分らない(その方向に道がない!)ので迷う。9時30分杉谷へ下りる道と思われる道をとった。しばらくして自然歩道の標識が現れ、間違いないことが明らかとなった。杉谷の小集落10時10分、そこからポンポン山に登る。頂上に近づくにつれて足音がポンポンと響くということであるが、実際にはそんな感じはしなかった。頂上11時、この山は高槻市になり標高679mで展望がよくきく。西には次回に登る竜王山が見え、東には京都の市街が霞に包まれていた。11時20分下山開始、本山寺へ下りる分岐点で昼食、それから本山寺へ下りて12時30分だった。山からの水が冷たすぎることもなくうまかった。驚いたことにこんな山寺に公衆電話があった。ここから舗装の道を下り13時35分神峯山寺、
神峯山寺の紅葉もまだまだ残っていて見応えがあった。舗装の道を下る。途中から雨がしとしとと降り出した。原立石のバス停14時35分、今回の歩きはここまでとし、バスでJR高槻駅に出た。京都で「ひかり」に乗り換え帰途についた。

洛北や銀杏黄葉の並木道
ただ一人清滝川の冬を行く
外つ国の言葉飛び交ふ京小春
竹やぶを抜け新興地冬日向
訪ね来て残んの紅葉花の寺
山の水のほどよきむ温さ寺の冬
ポンポン山を踏めば京都は冬霞